叙情歌のような… 『Summer's Gone / Giovanni Mirabassi Trio』
イタリア出身でフランス在住のピアニスト、ジョヴァンニ・ミラバッシが、レギュラー・トリオで新作を出しました。トリオ作の前作は、ジブリが大好きな彼の願いが叶った『Animessi』は、ジャズファンからは賛否両論でした。続けてでた『No Way Out』は、このアルバムと同じトリオにヴィブラフォン奏者を迎えたもの。
さてはて、このアルバムは?? まず、ピアソラ曲「Ausencias」以外は、オリジナル。そして、4曲は、ピアノ・ソロです。トリオとピアノ・ソロが一緒に楽しめちゃうわけですね!
オープナーは、艶やかなピアノにうっとりする「Requiem For N. F.」。ドラムとベースが入ってくるとドラマチックに展開。「筆が立つ」って、言葉がありますが、なんだろうなぁ、ピアノの巧さがそういう感じ、流麗で艶やか。ベースとユニゾンで始まる「A Dirty Job」、ベースのソロも素敵だけど、ミラバッシのピアノは躍動感に溢れてる。透明感ある音で疾走する「Le Voyage De Yui 」。ロマンチシズムいっぱい、優しいメロディ「Quasi Quasi」。
ピアソラ曲「Ausencias」は、ピアノ・ソロで。次から次に押し寄せる流麗なピアノのフレーズにドキドキ!8分超えで、アルバムのハイライトでもあると思う。
息のあった3人の楽しい演奏「La Mélodie Du Désastre」。ピアノ・ソロで耽美的な即興「Impro 1 」。タイトル曲「Summer’s Gone」、メロディアスで叙情豊かにピアノを鳴らす。
ビターテイストで緊張感のある「My Corean Heart 」。ドラムとベースの采配が素晴らしい。
ピアノ・ソロで饒舌に語る「Impro 2 」。日本語のタイトル「Nana Nana Nana (777) 」は、スリル感たっぷりに。
終演は、ピアノ・ソロで「Valentina」、美しく切なくイタリア叙情が詰まっている。
美しいメロディと流麗なピアニズム。イタリア叙情が詰まってます。
詩情豊かで まるで叙情歌のよう。
1. Requiem For N. F.
2. A Dirty Job
3. Le Voyage De Yui
4. Quasi Quasi
5. Ausencias
6. La Mélodie Du Désastre
7. Impro 1
8. Summer’s Gone
9. My Corean Heart
10. Impro 2
11. Nana Nana Nana (777)
12. Valentina
Giovanni Mirabassi (p)
Gianluca Renzi (b) except #5,#7,#10,#12
Lukmil Perez (ds) except #5,#7,#10,#12
ちょうどいい音源がみつけられませんでした。。
んじゃ、退散♪
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