ソロ・ベース演奏の既成概念を破壊した 「Björn Meye @ Jazz FLASH (10/2)」
(Facebookよりお写真拝借)
Björn Meye (6-string el-b , electronics)
ECMで活躍するニック・ベルチュのRoninのベーシストを長年務めた、ビョルン・マイヤーのライブでした!!
6弦エレクトリック・ベースとアコースティック・ベース・ギターを使用したソロ・ベースの作品『Provenance』は、とても幻想的なアルバム。多重録音もあり、一般的に思い浮かぶベースのソロアルバムとはかなり一線を画したものでした。まるでバリトン・ギターとエレクトロニクスを使ったアンビエントな音風景。
なので、新潟でライブがあるとアナウンスが入った時は、ライブはどうなっているんんだろう??って、興味津々でした。でも、親戚の不幸が入って、様子が読めなくなり、参戦表明は前日。
いつものように、開演時間にお伺いすると、、なんだか、知った顔がたくさんで、嬉しくなりました!
これが、思ったようにドツボで、新譜の世界を目の前で再現してくれました。
ライブでは、相棒とも呼べる6弦エレクトリック・ベース一本で、ループや残響を効かせ、ミニマルなフレーズを繰り返しながら、1音1音を大事に響かせる夢の中を彷徨うような世界。もう、寝ちゃいたいくらいいい感じ。
シームレスに、1セット45分を休憩挟んで2セット、そして、アンコールも演奏してくれた。
ものすごく美しいベースの音があって、そこに何層ものレイヤーをかけるようにして、様々な音の風景を作り上げていく。
エフェクターとコンピューターを使った1人アンサンブルは、相棒のベースの全てが分かっているよう。弦をチェーンでなぞったり、ボディを拳でハンマリングしたり、そういう音を、その場でループにしてサウンドの色彩にとりいれていく。こういうのって、家ではやってみる人も多いとおもうのだけど、もの凄い自身と技術がないとなかなかむすかしいですよね。
タッピング、両手弾き、フィンガーピッキング、ピックのピッキング、バリトン・ギターやガット・ギターを弾くようにメロディアスなサウンドをだったと思えば、突然、地を揺るがすごとく響き渡る歪んだ音、6弦を全て使った力強いカッティング…やれることは、全てやる、姿勢。もう、次から次に目の前に現れる風景に圧倒されっぱなし。
1度たりとも途切れない集中力と全身全霊のパフォーマンスに、会場の多くが魂を持っていかれ腑抜けの状態。あぁ、素晴らしかったぁ!
圧倒的な存在感、必聴、必見のライブでした。
6弦エレクトリック・ベースが、まるで生き物ように感じた夜でした……。
新潟に来てくれて、本当にありがとう!!
一緒に写真撮ってもらい、サインももらって大興奮。ステージが終わると、柔らかな物腰で、とても紳士で優しい方でした。
昔のRoninのアルバムの写真が、とても若くて、、ちょっと、照れていたのも可愛w。
樋口さま、フラッシュのマスター&女将、どうも、ありがとうございました。m(_ _)m
今日を含めて、ライブは続きます。ぜひ!
10/3 水 - 19:30 open 20:00 start 金沢 もっきりや
10/4 木 - 19:30 open 20:00 start 柏 Nardis
10/5 金 - 19:30 open 20:00 start 横浜 Airegin
10/6 土 - 19:30 open 20:00 start 新宿 Pit Inn
んじゃ、退散♪
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