ライブだって幻想的 『Bay of Rainbows / Jakob Bro』
デンマーク出身のジャズ・ギタリスト、ヤコブ・ブロ。ECM4作目は、ライブ盤です。
今年の春にトランペット入りの『Returning』をリリースしたばかり。
今回は、『Streams』と同じメンバー。ベースとドラムは、新進気鋭のアメリカのミュージシャンです。
『Streams』リリース後の2017年7月に、ニューヨクにあるライブハウスJazz Standardでの演奏を収録した作品。全作、オリジナル。
オープニングは、新曲「Mild」。静かな哀愁の漂う世界に誘います。ギター、ベース、ドラムの淑やかな饗宴。ドラムが幽玄さを印象付け、ひんやりどが増す「Red Hook」。
情感豊かにベースとギターが奏でる「Copenhagen」の穏やかな世界。
冒頭から緊張感を感じさせるギターの響き、少しアブストラクトでアルバムのスパイス的な「Dug」。
「Evening Song」、ギターとベースが2つの世界をふんわり合わせた「Evening Song」、そこは穏やかで柔らかな光に満ちた月夜の晩。
終演「Mild (var.)」も、最後まで静かな優しい世界。
スタジオ盤と同じ幻想的な世界。
ライブ演奏ということは、拍手で思い出すくらい。
ギターもベースも少ない音数、それを邪魔せず、静かな躍動感を加えていくドラム。
日々の憂さを忘れ、幻想的な世界を彷徨ってください。
1.Mild
2.Red Hook
3.Copenhagen
4.Dug
5.Evening Song
6.Mild (var.)
Jakob Bro (g)
Thomas Morgan (b)
Joey Baron (ds)
今日のおまけは、ご本人が上げていた動画。
んじゃ、退散♪
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淡々とギターが奏でられていて、それに対してのベース、ドラムスの間の取り方が、確かに絶妙ですね。こういうサウンドは日本人向きと言えるのかも。最近空間系のギタリストが何人かECMで出てますが、他では出にくい人たちだけに、こういうアルバム、どんどん出してほしいものです。
TBさせていただきます。
投稿: 910 | 2018年11月 1日 (木) 21時52分
910さま、トラバをありがとうございます。
これ、、大好きです。
とても、静かな空間なのですが、メロディアスで気持ちいい。
3人で来日するといいですね。
こちらからも、とらばしますね。
投稿: Suzuck | 2018年11月 2日 (金) 17時50分