深まりゆく秋のごとき 『平賀マリカ、オータムライブツアー2018 @ Monk' s Mood (10/16)』
平賀マリカ、オータムライブツアー2018 @ Monk' s Mood (10/16)
平賀マリカ (vo) 荒武裕一朗 (p) 山下弘治 (b)
まずは、ピアノとベースのデュオで、「You're My Everything」、「Norwegian Wood」。
もう、1聴に超安定感のあるベースで、温かな音、で正確なピッチでバンバン弾いて行く。ピアノも小さな柔らかな音から、大きなエネルギッシュな音まで曲想を丁寧に紡ぎ、この2人のデュオを聴いただけでも今日のチャージ分ありです。はい。
歌姫登場、新潟とエリントンの関係をご存知で、1曲めはエリントンナンバー「Drop Me Off in Harlem」。軽快にスイングしながら、時に、スキャットも交えてカッコい!!
その後は、去年出た新譜の『Vintage』からの選曲を中心に。「September in the rain」のアレンジ素敵♪ 熟女の可愛いが詰まった「When you wish upon a star」。
ナチュラルな歌い方で、低音から高音までスムースに、品のある色香を感じる声を響かせます。ドラムレスを感じさせぬ、ピアノとベースの2人は、躍動感あって歌心の肝を抑えた演奏でサポート。
ルグランのシェルブールの雨傘を英語で「I Will Wait for You」、スイングする2人の熱い演奏に掛け声かえて盛り上げる。レディ・デイの「Good morning heartache」。歌詞の一語一語をしっかりと言い聞かせるように歌い上げる熱唱。いやぁ、沁みたわ…。
セットの終わりは、ラテン・アレンジの哀愁たっぷり「So in love」、スキャットが自然でかっこいい。
休憩中は、ご無沙汰していた方々にご挨拶などして、、
お買い上げした『Vintage』に、サインをいただきました!
2セットめも セットの初めに絶好調のデュオ演奏が2曲あり、その後、ヴォーカルがシット・イン。
新譜からも過去のアルバムからも選曲が素敵。押し付けがましくないのだけれども、心に染み込む歌の数々。
歌詞を大切にしながらも、3人の楽器的な絡みもたくさんあって、柔らかでしっとりだけど、現代のジャズ・ヴォーカルらしいなぁ、と、ジャズ・ヴォーカルの王道を楽しんだ秋の夜長の素敵な時間でした。
本当に全部よかったのですが、印象に残っているのが、日本語で歌った「Far Call」に痺れた。情感いっぱいの演奏に、胸がいっぱいになりました。いつか、日本語で歌うアルバムを出したい、って、仰る言葉を信じて待ちたいとおもいます。
アンコールにもエリントンのナンバー「Take the A Train」を選んでくれて、3人で 全開、最高!
打ち上げにもちょっと参加しちゃいまして、お誘い頂きありがとうございました!
この後、東北4県をまわるそうです。フライヤーをはりつけておきますね!
んじゃ、退散♪
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