これぞ、丁々発止! 『 Blue Waltz - Live At Gustavs / Enrico Pieranunzi Thomas Fonnesbaek』
少し前に、ソロ・ピアノのアルバム『Wine & Waltzes』を出したばかりのイタリアの重鎮エンリコ・ピエラヌンツィ。今回は、デュオのアルバム。
お相手は、ベース大国デンマークの稼ぎ頭、トマス・フォネスベク。そう、現在のラーシュ・ヤンソン・トリオのベーシストです。大好きなシーネ・エイともデュオのアルバムがあります! 私的なイメージは、とても力強く、素晴らしいテクニックのベーシスト。
どうやら、2017年のコペンハーゲン・ジャズ・フェスティヴァル期間中に、行った地元のレストランでのライブのようです。
ピエラヌンツィの曲が7曲、フォネスベクの曲が1曲、スタンダード2曲で計10曲。
拍手で始まるオープナーは、「Everything I Love 」。静かに始まる冒頭のピアノ・ソロで一気に別世界へ。ベースが入って、テンポアップすると流麗で躍動感あるピアノが踊り出す。ベースの高速ソロもはいっていきなり熱い。
ドラマチックで、哀愁のあるピエラヌンツィの「Blue Waltz 」。次から次に繰り出すベースの高速パッセージ、でも、忙しさわない。ピアノと裏に表に圧巻。同じくピエラヌンツィの曲でキャッチーなテーマな「Come Rose dai Muri 」。もう1曲ピエラヌンツィの曲で優しく優雅な「Molto ancora」、イタリアのピアニス、トルカ・フローレスに捧げた曲。2人の阿吽の演奏に聴き入って。
ヴァースの部分からミステリアスな「All the Things You Are」。本編にはいると2人だけの演奏を忘れさせる丁々発止。
ベースソロから始まる「First Impression Last 」は、フォネスベクの曲。一瞬「Impression」も聴こえる緊張感ある演奏が続く。
この後、4曲ピラヌンツィの曲が続きます。
まずは、甘すぎないバラッド「Miradas」。決して音数が少ないわけではないのに、心にしんみり沁みる。
力強く躍動感溢れる息をつかせぬ怒涛の展開「Si peu de temps」。緊張感を保ったまま「Tales from the unexpected」、時折、耳に入る哀愁のフレーズに萌え。
終演「WIMP」、最後まで体力勝負のようなアスレチックな展開に、観客もやんや。
歯切れよく、流暢で躍動感あるピアノと、重厚でいながら俊敏で機動性のあるベース。
これを丁々発止といわずなんとする!
1. Everything I Love
2. Blue Waltz
3. Come Rose dai Muri
4. Molto ancora [per Luca Flores]
5. All the Things You Are
6. First Impression Last
7. Miradas
8. Si peu de temps
9. Tales from the unexpected
10. WIMP
Enrico Pieranunzi (p)
Thomas Fonnesbaek (b)
今日のおまけは、ピエラヌンツィご本人のあげていたローマでのデュオライブの動画。
くつろぎの一枚、、っていうのとは、ちょっと違うとおもうんだけど、
「さすが!」と、唸ることは請け合い。
この時、レストランでは、食事をすることは難しかっただろう、、と、思います。はい。
台風、、新潟はそれましたが、、皆さんのところはいかがでしょ?
重大なことにならないといいですよね。くれぐれも、お気をつけて!!
んじゃ、退散♪
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