神様万歳! 『Both Dirctions At Once: The Lost Album / John Coltrane Quartet 』
すごいものが発掘されてしまった。
ジョン・コルトレーンは、ご存知のように常に前へ前へと突き進んでいった人です。
したがって、トレーンが好き、といっても、その幅はわりと広く人の好き好きはまちまちだとおもいます。
で、私はインパルス時代が好きで、「Live at Birdland(1963録音)」、「Crescent(1964録音)」、「A Love Supreme(1964録音)」あたりが大好き。
特に、「Crescent」は、、大大大好きで〜す。
今回、発掘されたアルバムは、ハートマンとの吹き込みの1日前に録音されたもの。
そう、1963年の3月6日にスタジオで録音されたもの。
今まで、一度も世に出たことがありません、
1963年って、そりゃ、いろいろな噂はあるものの、、バンドは絶頂期を迎えてたわけです。
買うしか、、ないっ。そして、インパルス、って、文字に踊らせれて買ってしまいました…。
CDは、別テイク集がくっついたものを。そして、何年かぶりでLPも買ってしました。。
大人買い。でも、いいのですよ。この時期のインパルスのアルバムは、LPで持ってるんですもの。
ブルーノートで、黄金カルテェットがライブしたと思えば安いものだ……。
タイトルのないオープナー「Untitled Original 11383」の引き締まったソプラノに、顔がニヤつく。いかにも、トレーン、って感じ。
ピアノレスの「Nature Boy」もどこか神がかっていて神聖な雰囲気。
エルビンに鼓舞されて、ソプラノで飛翔する「Untitled Original 11386」、かっこぇぇ。
ちょっと、面食らう(笑)「Vilia」、陽の部分ですね。マッコイが可愛いピアノを。
ソプラノで鋭く切り込む、風をきって走る疾走感が気持ちいい「Impressions」。
圧巻としかいいようのない「Slow Blues」。すげぇぇ。
終演は、聴く側にも息つく間も与えぬ「One Up, One Down」。
買ってよかった。生きててよかった。神様万歳!
今回、私の最高傑作と思う1枚は変わらなかったけど、、これは予想に違わぬ素晴らしい内容と思いました。
少なくとも、トレーン好きは買わないとバカだと思う。エルビン大好き元少年たちも買わないと怒られると思う。
でも、ディスク2は、、まただな。何時聴こう……かな……
ディスク 1
1. Untitled Original 11383
2. Nature Boy
3. Untitled Original 11386 (Take 1)
4. Vilia
5. Impressions (Take 3)
6. Slow Blues
07. One Up, One Down (Take 3)
ディスク 2
1. Vilia (Take 5)
2. Impressions (Take 1)
3. Impressions (Take 2)
4. Impressions (Take 4)
5. Untitled Original 11386 (Take 2)
6. Untitled Original 11386 (Take 5)
7. One Up, One Down (Take 6)
John Coltrane (ts, ss)
McCoy Tyner (p)
Jimmy Garrison (b)
Elvin Jones (ds)
今日のおまけは、痺れまくった「Slow Blues 」。
んじゃ、退散♪
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Suzuckさん,こんばんは。TBありがとうございました。
まぁ,この時期のColtraneクァルテットであれば,悪いはずないよねってのが基本的な認識だと思いますが,やっぱり本作も満足できるものでした。もちろん,これまでリリースされているアルバムを凌駕するものではないかもしれないとしても,やはり聞きどころ満載でした。これはただただリリースされたことを感謝すればよいレベルのアルバムだとつくづく思っています。
ということで,こちらからもTBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2018年7月20日 (金) 21時00分
閣下、体調ももどられたようで、、何よりです。
これは、基本的には、、新譜リリースだと思ってます。
ご本人が、あちらの世界に行ってしまっているのは残念ですけど。
しかし、ニュースになったり、新聞で記事になったりと、、
ご本人も驚いていることとおもいますよ。
ありがあとうございました。m(_ _)m
投稿: Suzuck | 2018年7月21日 (土) 12時04分