2024年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

音楽で拡がる輪

« 歌心豊かな穏やかな空間  『Romaria / Andy Sheppard Quartet』 | トップページ | 春を呼ぶサンバ♪ 『Amor E Musica / Maria Rita』 »

2018年3月 7日 (水)

スカンジナビア半島の哀愁 『Ravensburg / Mathias Eick』

Ravensburg


ノルウェーのトランペッター、マティアス・アイクの新作。
2004年にでた『Evening Falls / Jacob Young』で、初聴きだったのですが、その後来日もしてます。その時、チケットまで買ったのですが、行けなくて知人に譲ったんですよね…。

『Midwest』と同じく、ヴァイオリンを加えているのですが、ピアノ、エレベ、ドラムとパーカッションとういうちょっと変わった編成。
ヴァイオリンのHåkon Aaseは、『Lucus / Thomas Strønen's Time Is A Blind Guide』でも名前があるノルウェーのヴァイオリニスト。前々作の『Skala』に大きくメンバーが被ります。
全作、アイクのオリジナル。

オープナーは、アンドレス・ウルボの穏やかなピアノで始まる「Family」。朗々とたなびく雲のようなトランペットはどこかメランコリー。ヴォイスとヴァイオリンの重なりが美しい「Children」。美しいトランペットの音色なれど、暗く実験的、アビストラクトな「Friends」。哀愁のメロディ、胸に沁みる綺麗なピアノ・ソロ、柔らかなトランペット・ソロ。ヴォイスがいいスパイスになっている「Parents」。ヴァイオリン・ソロが素晴らしい「Girlfriend」、スリリングにリズムが疾走。
タイトル曲「Ravensburg」、どうやらドイツのラーベンスブルグという都市らしい。彼の一家は、全員音楽家なんだそうですが、祖母のルーツがここにあるようです。前作のように都市の印象を心象風景に落とし歌い上げてる感じ。
終演は、そのおばあちゃんに。「For My Grandmothers」、穏やかで柔らか、ヴァイオリンが朴訥な空気を運んできます。

全編に広がる独特の哀愁、朴訥とした印象、タイトルから感じ取れる大切な人たちのオマージュ。そのポートレートの背景に浮かび上がるノルウェーの広大な自然も忘れられません。


1. Family
2. Children
3. Friends
4. August
5. Parents
6. Girlfriend
7. Ravensburg
8. For My Grandmothers

Mathias Eick (tp, voice)
Håkon Aase (vln)
Andreas Ulvo (p)
Audun Erlien (el-b)
Torstein Lofthus (ds)
Helge Andreas Norbakken (ds & perc)

今日のおまけは「Children」。


「もうすぐは〜るですねぇ♪」
と、歌いたくなる今日この頃です。

んじゃ、退散♪

« 歌心豊かな穏やかな空間  『Romaria / Andy Sheppard Quartet』 | トップページ | 春を呼ぶサンバ♪ 『Amor E Musica / Maria Rita』 »

JAZZ(Far North )」カテゴリの記事

コメント

独特な今っぽいというか、北欧的な、というか、ミキシングが通常のジャズとは離れたイメージで、曲調と相まって、逆にそれが印象深かったし、面白かったでした。やっぱりECMは進んでますわ~、という感じでしょうか。今回はインパクトのあるアルバムが多いです。

TBさせていただきます。

910さま、やっぱり、北欧というか、、ノルウェーのミュージシャン好きです。

ドラムと、パーカッションの2本立てだけど、全くうるさくならず、
もう、美しい音で彩ってるなぁ、、って、感じ。
また、ノルウェーにいきたくなります。

トラバ、ありがとうございます。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: スカンジナビア半島の哀愁 『Ravensburg / Mathias Eick』:

» Ravensburg/Mathias Eick [ジャズCDの個人ページBlog]
ECMレーベルの新譜聴き2日目で一段落。Mathias EickはECMでは4枚 [続きを読む]

« 歌心豊かな穏やかな空間  『Romaria / Andy Sheppard Quartet』 | トップページ | 春を呼ぶサンバ♪ 『Amor E Musica / Maria Rita』 »

無料ブログはココログ