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音楽で拡がる輪

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2018年3月11日 (日)

静かな夕暮れに 『Nightfall / Till Bronner & Dieter Ilg 』

Nightfall

 

 

ティル・ブレナーは、ドイツ出身の美形のトランペッターです。トランペッターの美形は、元祖はチェット・ベイカーですかね??現在は、米国のクリス・ボッティさまもいますね。まぁ、イタリアのファブリッツィオ・ボッソもイケメンだと思いますが、、って、横道にそれすぎ。。ちなみに彼は今回は歌っていません。歌も可愛くてお上手ですけどね。
今回は、ジャケットがかっこよくて目に止まった1枚です。
出身が同じドイツのトランペットとベースのデュオ。2人名義の曲が3曲、他8曲はクラシックからビートルズまでと幅広い選曲。

 

オープナーは、カナダのSSWレナード・コーエンの「A Thousand Kisses Deep」、空間を切り裂くようなブレナー、寄り添うイルグ。たんたんと進んでいくジャジーな空間、そして気持ち良い緊張感。オーネット・コールマンの「The Fifth of Beethoven」では、二人の息のあった演奏を。
タイトル曲「Nightfall」は、少し多重録音もはいって鎮魂歌にも聴こえるほど厳かな音風景。端正な音を二人で繋ぐ。
スタンダード「Nobody Else But Me」は、奇を衒わずに素直な歌心で。と、思えばバッハの「Air」は、終始暗くシリアスな雰囲気。
ブリトニーの「Scream & Shout」は、サンプリング?なんて入って現代風なアレンジで。ベースもギター並みにはじけてますよ。オリジナル「Wetterstein」は、掠れた音から入って実験的、前衛的。レノン&マッカートニーの「Eleanor Rigby」、ミュートを使ってるのかな?音とジャジーなアレンジがぴったり。いや、改めてかっこいい曲ですね。アヴァンギャルドなアプローチ「Peng! Peng! 」、フリーも息がぴったり。スタンダード「Body & Soul」を、淡々と。
終演は、古い宗教音楽「Ach, bleib mit Deiner Gnade」を荘厳な雰囲気で祈りの時間。

 

全体にタイトル通り、薄暗く静かな雰囲気。
抽象的だったり、実験的だったりの部分もあるのですが、「静寂」という言葉で統一された音風景です。

 

1. A Thousand Kisses Deep
2. The Fifth of Beethoven
3. Nightfall
4. Nobody Else But Me
5. Air
6. Scream & Shout
7. Wetterstein
8. Eleanor Rigby
9. Peng! Peng!
10. Body & Soul
11. Ach, bleib mit Deiner Gnade

 

Till Bronner (tp, flh)
Dieter Ilg (b) 

 

今日のおまけは、アルバムのオープナー「A Thousand Kisses Deep」。

 

 

毎年、巡ってくる忘れられない日ですよね。
ヤフーで「3.11」と検索すると一人につき10円をYahoo! JAPANおよびパートナー企業より復興支援に携わる団体へ寄付してくれのだそうです。
普段は、Google検索が多いのですが、今日はヤフーで「3.11」ですね。

 

んじゃ、退散♪

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コメント

Suzuckさん、私もこのジャケには一本取られました。(もうちょっと違ったところも期待してしまって^^))
熱いトランペットでなく、クールにして優しいタイプは私好みで・・・そんなところからは納得のアルバムでした。少々フリー・ジャズ的ニュアンスもあって面白かったです。
 TBさせて頂きます。

風呂井戸さま、、え?何を期待されました??
今時、煙草ジャケか、、と、おもいつつ、、かっこいいので内容確かめてしまいました。

この二人、仰せの通りフリージャズの部分もいいですよね。
その辺も、塩梅いいというか。。
ところで、、風呂井戸さま、イタリアのPAOLO FRESUは??
哀愁でまくりですけど。。

こちらからも、トラバしますね。

Suzuckさん、何度もお伺いしてスミマセン。
Paolo Fresuですか?、トランペッターは殆ど近年アプローチしていなかったんです。「哀愁でまくり・・・」って聞くと、なんかじっとしていられませんね(笑い)。どうも有り難うございます。

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