メロディ重視のストレート勝負! 『Twio / Walter Smith III』
いやぁ。。疲れた。。。
豪雪地帯の方には、申し訳ないけど、、私は、すでに今シーズンの雪かき体力使い果たしました。。
最初の頃は、雪景色に似合う澄んだ音空間、最高!とか、思っていたのですが、、
暖かな部屋で聴くのでも、ひんやり系はちょっと、、って、気分。
で、そこにタイミングよく、届いたのがウォルター・スミス三世のサックストリオの新譜です♪
ベースは、ハリシュ・ラジャンとクリスチャン・マクブライドが4曲づつ。そして、スミス三世のヒーロ、ジョシュア・レッドマンがテナーで2曲で参加。彼の好きなスタンダード、ミュージシャン曲とオリジナル1曲で全9曲。
オープナーは、モンクの「Ask Me Now」。まろやかでざっくり温かな音色で大らかにメロディを吹き上げる。もう、すっごい気持ちいい!安定のウーキングベースと安心のハーランドはベンツのごとくスミスを運ぶ。サックスカデンツァもお見事♪
長尺フレージングを淀みなくくりだす「Nobody Else But Me」。
2色のテナーは、前に後ろにスムースに変えながら、バトルとはちがった軽やかでメロディアスな絡み。テナー2本を導くリズム陣の素晴らしさ。
ドラムのハーランドとデュオで「We'll Be Together Again」。サックストリオでも大きな空間で自由度高いのですが、ここでは、より自由な空間でテナーで歌ってます。躍動感、立体感のあるハーランドのドラム!
強靭なバネのマクブライドのベースがよく歌い、のりのりのスミス三世のテナーもよくよく歌う「I'll Be Seeing You」。
でた、私の大好きな「Adam's Apple」。少しだけ翳りのある音色があの不思議なメロディにぴったり。そして、ドラムのハーランドとのやりとりが超絶かっこいい。私の気持ちも高揚させるエキサインティングなドラムソロ!とっても好きなトラックです♪
「The Peacocks」、いやいや、この曲の美しさを分かち合えるなんて幸せ。ロングローンが胸に沁みる。笑い声から入る「Social Call」、マクブライドとのデュオ。楽しいそうなやりとりがばっちり聴ける。
終演は、スミス三世のオリジナルで、ジョシュアが参加。現代ジャズの最高峰のサックス2人のバカテクと表現力がつまっていて最高!ジョシュアって、やっぱり、クールで「きっちり」してますよね。
選曲も演奏も気を衒わず、メロディ重視でストレート勝負!
素晴らしいテクニックと歌心で酔わせます♪ 疲れ切った体に沁みる〜。
1.Ask Me Now
2.Nobody Else But Me
3.On The Trail
4.We'll Be Together Again
5.I'll Be Seeing You
6.Adam's Apple
7.The Peacocks
8.Social Call
9.Contrafact
Walter Smith III (ts)
Harish Raghaven (b) #1,2,6,7
Eric Harland (ds)
スペシャル・ゲスト
Christian McBride (b) #3,5,8,9
Joshua Redman (ts) #3,9
今日のおまけは、アルバムの中から「Ask Me Now 」。
ね?
んじゃ、退散♪
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