穏やかに 『Very Special / 大西順子』で、願う 「☆ 2018年 みっつの願い (*^_^*) ☆」
2018年もよろしくお願いしまあす。
★今年は戌年でーーす★
『Very Special / 大西順子』
毎年、冒頭を飾るアルバムは、女性ミュージシャンの本人がジャケットになっているアルバムを選んできました。ことしは、これしかないでしょう、って、アルバムです。
大西順子が去年、同時期に2枚だしたアルバムは、あちこちで話題になりました。
過去のスタイルから、どちらかというとピアノトリオの『Glamorous Life』の方が話題に上がることが多かったと思うのですが、、私はこのアルバムの方が好き。気に入ってます。
『Very Special』は、烈火の炎のごとく音楽シーンを駆け抜けてきた大西順子、本人が構想を重ねていたバラッド集。「メロディを歌う」が信条です。最初と最後はオリジナル、同じ曲で編成の違う演奏。他は、カバー曲です。
オープナーは、繊細なシンバルの音が降りしきる粉雪を思わせる哀愁のある「Very Special~Intro」。抑制の効いたピアノにうっとり。
ギタリスト馬場孝喜とデュオの「 I Cover The Water Front」、ギターがよく歌い、寄り添うピアノも大らか。
「Lush Life」は、留まることを知らぬ気鋭のヴォーカリスト、ホセ・ジェイムズが、ジャズへの邂逅を深めていた頃の録音だそうで、ストレートに想いを込めて歌う演奏が新鮮。ギターとのデュオで「 Easy To Love」、互いに寄り添う愛しい演奏。
グランド・ピアノとフェンダー・ローズの多重録音の「舟歌」。クラシックの曲だけども、切ないメロディと淡々とした演奏がアルバムにぴったり。ローズの音が可愛いですね。
もう1曲クラシックの曲で、「柳の歌」、バスクラとクラリネットとのアンサンブル。アレンジと指揮は狭間美帆。まるで柳にそよ吹く風、揺れ動く恋心。
ギターとデュオでイヴァン・リンスの「Comecar De Novo」、互いへの慈しみを感じます。再び、ホセ・ジェイムズの「A Flower Is A Lovesome Thing」、その美声でエモーショナルな演奏。ギターとローズでルグラン曲「 How Do You Keep The Music Playing」。2つの音が溶け合う瞬間が何度かあって胸がキュンとする。EW&Fのポップなヒット曲「After The Love Has Gone」、アルバム唯一の明るい曲ですよね。
終演は、ベースとデュオの「 Very Special~Outro」。同じ曲でもベースの音に温もりを感じる穏やかなクロージング。シンプルだけど胸にしみる素敵な曲だな。。
バラッドをシンプルな編成で、歌い上げるピアノ。ずっと、音楽に前向きだったからこそ分かる歌の心。まさに、「ヴェリー・スペシャル」なアルバムです♪
ライナーを読むを大西順子の歌への想いの強さがよくわかります。
2. I Cover The Water Front
3. Lush Life
4. Easy To Love
5. 舟歌 (ピアノ曲集『四季』第6曲より)
6. 柳の歌 (オペラ『柳の歌』第4幕より)
7. Comecar De Novo (The Island)
8. A Flower Is A Lovesome Thing
9. How Do You Keep The Music Playing
10. After The Love Has Gone
11. Very Special~Outro
大西順子( p, fender rhodes#5,9)
馬場孝喜( g #2,4,7,9,10)
ホセ・ジェイムズ(vo #3,9)
挟間美帆(arrange, conduct #6)
森卓也 ( cl #6)
佐藤芳恵( b-cl #6)
高橋信之介(symbal #1)
井上陽介(b #11)
では、懲りずに今年も。。。
すずっく的ジャズの2018年みっつの願いでっす。
1.今年こそクリス・ポッターに自分のバンド来日してもらい、かぶり付きで参戦!
2.アレッサンドロ・ガラテのソロピアノを目の前で聴きたい。
3.ヘルゲ・リエンのトリオを地元で歓迎したい!
去年のみっつの願いはあまり当たらなかったのです。。
特に、クリポタさまが来日すると思っていたので、、去年は寂しかったですよ。。
今年こそは!!
最後に、、
皆さまにとって「ワン」ダフルな年であることを祈ってます。そして「自由に駆け回るわんちゃんたちのように健康で勢いのある1年」になることも願ってます!
今年もよろしくお願いいたします!m(_ _)m
んじゃ、退散♪
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今年もよろしくお願いします。
実は2枚同時発売のアルバムのうち、こちらの方を先に聴いたといういきさつがありまして。トリオの方が個人的にはインパクトはありましたけど、こういうバラード的なデュオでもアルバム1枚分勝負できる人なんだ、と改めてそのすごさを実感したアルバムでもありました。
馬場さんは今はかなりの引っ張りだこの存在になっているようですね。ライヴ情報など、あちこちでお名前を見かけます。
TBさせていただきます。
投稿: 910 | 2018年1月 5日 (金) 13時47分
910さま、今年もよろしくお願いいたします。
こういったアルバムを丸々一枚作ってしまうとことがすごいですね。
ホセ・ジェイムズのトラックが2曲、録音が古いのですが、、
全体としては、統一感があるのできになりませんよね。
個人的には、最後のEW&F曲が、、ちょっと、ひっかかります。
ありがとうございました。m(_ _)m
投稿: Suzuck | 2018年1月 5日 (金) 17時33分