超幸福感に浸れる 『Harmony Of Difference / Kamasi Washington's』
デビュー・アルバム『The Epic』で話題をさらったアメリカのサックス奏者カマシ・ワシントン。
前作のように、メロディアスでキャッチー。日本先行発売のミニ・アルバム。
と、、いえど、6曲からなる組曲で、ライナーによれば「対位法」を意識した楽曲で、しかも、姉妹のアマニ・ワシントンのアートワークともコラボしたイベントの為のもので、コンセプト・アルバム。
オープナー「Desire」、始まってすぐに懐かしい気持ちになる。遠い昔、憧れたギル・エヴァンスの美しいハーモニーが頭をよぎる。そして、カマシのスムースでおおらかなサックスも懐かしい。ラブリーでパワフルなファラオ・サンダースが浮かんでくる。
と、いえ、、模倣というのではなく、遺伝子なんでしょうね。とにかく、サックスとシンセにうっとり。
シームレスに始まる「Humility」は、華やかでテクニカルな管楽器のユニゾンがかっこいい。トランペットのソロに仰け反りますね。当然、熱いテンション高い演奏が続く。
一転、ポップでおおらかな「Knowledge」。うっとりしていると、スピリチェアルな雰囲気で始まる「Perspective」。キャッチーなテーマを反復しながらエモーショナルに盛り上がる。ラテン音楽の陽気さを哀愁を「Integrity」。
異なるテーマ、それぞれに素晴らしかった。
そして、終演の「Truth」に突入。
途中にはコーラスもはいって、その壮大さに拍車がかかる。
もう、身を委ねるしかないだろう。
夢の中にいろいろな場面が展開されるが、ひとつひとつを切り離すことは不可能。
奏者はそれぞれとても巧く素晴らしい演奏を展開するのだけど、ライトがあたってるその奥で、横で、違うラインが進行していて、その大きな流れが素晴らしい。
特にギター好きな私としては、マット・ヘイズに痺れる。
大団円に向かって再び入るコーラスにノックアウトされて白眉の13分超え。
と、あっという間に31分59秒が終わします。
奏者はみんな巧いし、テクニカルばソロもあるのですが、基本はとてもメロディアスで大らかな音楽が続きます。
超幸福感に浸れるアルバムです。
1. Desire
2. Humility
3. Knowledge
4. Perspective
5. Integrity
6. Truth
すみません、HPからコピペしました。m(_ _)m
Tenor Saxophone - Kamasi Washington
Trombone - Ryan Porter
Trumpet - Dontae Winslow
Piano - Cameron Graves
Keyboards - Brandon Coleman
Upright Bass - Miles Mosely
Drums - Ronald Bruner Jr.
Drums|Percussion - Tony Austin
Flute (Truth) - Rickey Washington
Alto Saxophone (Truth) - Terrace Martin
Electric Bass (Truth) - Thundercat
Guitar (Truth) - Matt Haze
Vibraphone (Truth) - Nick Mancini
Violin (Truth) - Paul Cartwright, Chris Woods, Jen Simone, Tylana Renga
Viola (Truth) - Molly Rogers, Andrea Whitt
Cello (Truth) - Peter Jacobson, Artyom Manukyan
Choir (Truth) - Thalma De Freitas, Taylor Graves, Doctor Dawn Norfleet,Patrice Quinn, Jimetta Rose Smith, Dexter Story, Dustin Warren,Steven Wayne, Mashica Winslow
今日のおまけは 当初よりネットに上げられていた「Truth」。
昨夜は仲秋の名月でしたよね。
新潟は雲の合間からお月さまが顔をだしてくれました。(幸)
明日は、満月。きっと、今日も綺麗なお月様が拝めますね。
んじゃ、退散♪
« 10月11日に新潟でソロライブ! 『Amorandom / Aki Rissanen』 | トップページ | 幻想の世界へ 『Provenance / Bjorn Meyer』 »
「JAZZ」カテゴリの記事
- 日本先行発売、Sunnyside Recordsからのリリース 『Resonanc / Megumi Yonezawa』(2022.05.22)
- エンリコ・ピエラヌンツィの新作は、トリオとデュオ♪(2022.05.21)
- ダヴィッド・ヘルボックの新譜はヴォーカルとのデュオ!(2022.05.18)
- 宇宙の彼方へ 『Far Star / Gilad Hekselman』(2022.05.15)
- 抽象的な個性を感じる音風景 『Isabela / Oded Tzur』(2022.05.14)
« 10月11日に新潟でソロライブ! 『Amorandom / Aki Rissanen』 | トップページ | 幻想の世界へ 『Provenance / Bjorn Meyer』 »
コメント