ちょっと意外 『Jersey / Mark Guiliana Jazz Quartet』
マーク・ジュリアーナのジャズ寄り路線のユニット、マーク・ジュリアーナ・ジャズ カルテットの新譜です。
ジュリアナは、偏執狂的にビートに拘った路線のユニットも持っているし、奥方のグレッチェン・パーラトのプロジェクトにも参加してたりと、大変お忙しい日々のようです。が、よく、来日されてますよね♪
前回の『Family First』との大きな違いは、ピアニストがシャイ・マエストロからファビアン・アルマザンに変わったことですよね。どーなん?
オープナーは、ご夫婦共作の「inter-are」。バスドラで煽る演奏が印象的で、幕開けにぴったりの曲。新加入のファビアンが刺激的・攻撃的なソロで迫る。いきなり予想外に熱い。サックスとピアノを中心に訥々とした演奏の「Jersey」。どこか懐かしいメロディをサックスがメロディアス&流暢に、、そして結構エモーショナルに吹き上げる。
ベースの曲で「Our Lady」、3拍子のリズムに乗ってポップに踊る。
ペダル・スティール奏者リッチ・ヒンマンの「BP」、躍動感あるドラムでドラマチックに盛り上がる。
ドラムを叩いてる姿が浮かび上がる、短いけど、迫力あるドラムソロの「Rate」。
サックスが壮大に歌い上げる「September」、ピアノ、ベースのアルコなどハーモニーがとてもアンビエント。
「Big Rig Jones」、縦横無尽なドラミングは彼の方へのリスペクトかな。。陰影つけながらスイング
初めは厳粛なムードの「Mayor of Rotterdam」も 鮮烈なソロが続く。
実質的な終演曲は、デビッド・ボウイの「Where Are We Now」。彼は、ボウイのラスト・アルバムのメンバーですものね。想い出を回想するようにスムースに鳴り続けるサックスが良い塩梅。ピアノのバッキングも美しい。最後の方に、エキサイティングになる部分があるんだけど、メンバー(奥方も参加)のコーラスが熱く胸に沁みる。お子さんの声がちょっとだけ入る演出もいい味でてますです。
日本盤ボーナストラック「Lavender Again」、メンバーの才能を再確認して終演。
相変わらず、素晴らしい音のコントロールで、普通のドラミングが超素晴らしい。
私的には「Where Are We Now」で、おしまいでいいなぁ。
以前、メルドウとのライブを人間とは思えないドラミングでびっくりしたジュリアーナなんですが、、そのアンドロイドが人間味のある音楽を創ってた、って、感じで、、ちょっと意外。時代の流れていく方向なのですかね。
時代の最前線にいるドラマーの動向、、って、ことで♪
1. inter-are
2. Jersey
3. Our Lady
4. BP
5. Rate
6. September
7. Big Rig Jones
8. Mayor of Rotterdam
9. Where Are We Now
10.Lavender Again <日本盤ボーナストラック>
Jason Rigby (ts)
Fabian Amazon (p)
Chris Morrissey (b)
Mark Guiliana (ds)
今日のおまけは、「inter-are」。
んじゃ、退散♪
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