美音の間(はざま)を泳ぐ 「藤井進一ソロギターライブ@ジャズフラッシュ(9/22)」
藤井進一ソロギターライブ&セッション@ジャズフラッシュ(9/22)
藤井進一 (g)
東京を中心に活動されている藤井進一 ジャズ・ギタリストが、「魚津ミュージックキャンプ」の猛者たちとのインプロ修行の後に、新潟に足を伸ばしてくれました。
ジャズ フラッシュでのライブは、前半はソロギター、後半はセッション。
後半のセッションも、楽器を演奏しない私も面白かったのですが、ここでは前半のソロギターライブを。
リハで、すでにフルアコから爪弾かれる音の甘く美しい音にうっとり。
いやぁ、ライブに参加できてよかった、と、思ってしまいました。笑
ファーストセットは、心に浮かんだスタンダードを中心に繋いでいくとのことでした。
6、7曲のスタンダード、「How Deep Is The Ocean」、「How Insensitive」、「Come Rain or Come Shine」、「?」、「Stella by Starlight」、「Evidence」、、。
皆んなが良く知っている曲がならびましたが、、
これが、シングルノートを中心にした創造力豊かな演奏で、曲の持つイメージを大事にしながらも、違う世界に連れていってくれる即興を中心にした構成で、約1時間集中の途切れることなく、6弦の魅力を遺憾無く発揮してくれました。
内省的で緊張感ある演奏が続きます。細やかな感情表現とそのミステリアスで美しいアブストラクトな世界を堪能しました。
「不思議の国」に迷い込んだアリスになったような気分で、スタンダードが別な姿に変わっていくところ聴いていました。例えば「Evidence」、このメロディがバッキングみたいな不気味可愛い曲、あの強烈な印象を持つテーマの後、、しっかり自分の世界に持ち込んでいたと思いました。かっこよかったわ。
いやぁ、素晴らしい世界を見せてもらった、その延長で、最後にオリジナルの「One Day in November」。
もともと既存のスタンダードにも負けないキャッチーなメロディでとてもいい曲。
暖かで優しいオーディエンスに囲まれて、高速フレージングも美しい飛翔感ある演奏で幕!
内省的で、緊張感のある、創造力の翼を大きく広げた聞き応えのあるライブでした。
まさに、美しい音の間(はざま)を泳ぐかんじで、久しぶりに脳みそがとろけた。。
で、セカンドは、彼のYouTubeの演奏を聴いて、集まってくれた方々とのセッション。
様々な構成での楽しいひととき。ラストは 希望者全員で フリーインプロのセッション。圧巻の音世界。
ファーストの内省的な感じとは一転、皆さんとアグレッシブな演奏となりました。
でで、みんなで、古町の老舗の居酒屋さん五郎で打ち上がりました。
また、新潟にきてくださいね!
ということで、今日のおまけはソロの音源♪
んじゃ、退散♪
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