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2017年6月12日 (月)

蒸し暑い夜に…  『Silent Light / Dominic Miller』

Silent_light


先日のスティングさまのライブでも、親子のツィンギターでロック魂丸出しのかっこいい演奏を決めてくれていたアルゼンチン生まれのギターリスト、ドミニク・ミラー。なんと、新譜(と、いってもリリースは随分前。。)は、天下のECMからです。パット・メセニーとエグベルト・ジスモンチへのオマージュだそうで、静謐だけれども色彩色豊かなアルバムとなりました。
基本はドミニクのアコギ、マイルズ・ボウルドのパーカンション。
スティングがライナーを書き、ポール・サイモンが言葉を寄せ、彼の信頼度をうかがわせます。スティングの「Fields Of Gold」以外はオリジナルです。

オープナーは、静謐で叙情ある「What You Didn’t Say」。かすかに空間を色付けるようなパーカッションも効果的。奇をてらうことなく自然な調べが指先から爪弾かれる「Urban Waltz」。揺らぎと反射を感じる「Water」。
バーデン・パウエルに捧げたであろう「Baden」は、ボサで軽やかに。
洗練された雰囲気で「En Passant」。夢の中にいるような優しさ「Angel」。
ドミニクのギターとベースを多重録音し、マイルズがドラムで強くアクセントを効かせる「Chaos Theory」。アルバムの中では一番テンションが高くスパイス的な感じ。
スティングの「Fields Of Gold」は、胸がときめくようなソロ、先日のティングライブでも演奏された曲。スティングの声が被ってきそう。。
明るい色彩とはるか彼方の風景が見えてくる「Tisane」。哀愁たっぷりの「Valium」。終演は、ビターテイストな「Le Pont」、最後の最後までしっとりと静かに。

全編、アコースティックな響きを大切にし、何もないはずの空間までほんのりと色づいている感じのする癒されるサウンド。オリジナル、胸にしみるメロディが多いですね。
蒸し暑い夜に最適。心と体の疲れを癒してくれるはずです。

1. What You Didn’t Say
2. Urban Waltz
3. Water
4. Baden
5. En Passant
6. Angel
7. Chaos Theory
8. Fields Of Gold
9. Tisane
10. Valium
11. Le Pont

Dominic Miller (g)
Miles Bould (perc)

今日のおまけは、レーベルのトレーラーです。

蒸し暑い夜にうってつけ、癒しの空間すよね。
んじゃ、退散♪

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コメント

Suzuckさん,こんばんは。

これは聞きやすいアルバムですよねぇ。かつ夜にしか合わない(爆)。

Stingのバックではロック的になりますが,どうしてこうソロだとソフト路線なのか不思議でなりませんが,でもこの人のアルバムはみんなこんな感じって気もしますね。でも結構好きなんですけど(笑)。

ということでTBさせて頂きます。

閣下、トラバをありがとうございます。
購入時は、なんだか、ブログにあげ損なってしまったのですが、、
スティングさまが、ちょうどいいきっかけになりました。

ここまで、ECMに合ってしまうのは、スティングのステージからは想像できないなぁ。
なんだけど、これはこれで素敵です。
暑苦しい夜に最適♪

ドミニク・ミラーって、検索するとかなり有名な人じゃありませんか。こういう人でも、YouTube見ていると、ロックだけじゃなくてアコースティック・ギターでECMに通じるような演奏も観ることができて、なるほどなあ、と思った次第です。しかしECMはどうやってこういう有名な人たちを引っ張ってこれるのか、不思議です。

TBさせていただきます。

910さま、トラバをありがとうございます。m(_ _)m

そうなんですよ。
スティングの彼を知ってると、ラーシュ・ダニエルソンの作品や、このアルバムとか、、
ちょっと、???って感じなんですが、良いギターリストはいろいろな顔を持っているのでしょうね。

ECMからオファーが来たら、、断る方が不思議なんで、、
アイヒャーのお耳の確かさと美学が決め手なのでしょうね。
あ、ロイドは逃げましたね。。。

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