難解、寸止めの美しさ 「中村 真トリオCD発売記念ツアー @ ジャズフラッシュ(4月11日)」
中村 真トリオCD発売記念ツアー @ ジャズフラッシュ(4月11日)
中村 真 (p) 中村新太郎 (b) 大村 亘 (ds)
去年の10月にトリオでジャズフラッシュにいらした中村真トリオが、『Makoto Nakamura Trio』という新譜の発売記念ツアーでやってきた。
前回と同じで、打ち上げでちょっと呑んじゃって、、セットリスト的なものが、、まったく頭にない。。切ないもんだ。
ライブはジョビンの「Triste」ではじまった。柔らかく優しく始まって途中からはピアノとベースが交互に引っ張って行く感じ。ベースもここぞとばかりにいっぱい歌う。前回もおもったけど、ピアノのタッチがとてもクリアで繊細。そして、知ってる曲がとても新鮮に聴こえる。3人のコンビネーションも良いなぁ、と、ドキドキしながら思う。
遠くに目的地をみながら、寄り道しながら進む「All The Things You Are」、奔放で挑戦的なピアノ、饒舌でアグレッシヴなベース、スリリングに音をしかけるドラム、三つの光が目的地を目指して放たれ、、アブストラクトに絡み合いながら刺激しあいながら着地。
爽やかで躍動感ある「A Beautiful Friendship」?「I Thought About You」?だったかな。。
ピアノもベースも軽快によく歌う。二人が気持ち良く歌える高揚感をあたえるドラムの音づくりが素晴らしい。ぎゅっとタイトで切れ味の良い音、ドラムが動くと空間が大きく広がって行く。
美しいバラードを。メロディを一度空間に投げ、そこから浮かび上がってくるメロディを拾うかんじ。珠玉のメロディの中でも、、一番大切な音が宇宙から降ってくる。
セットの最後は、スリリングでな高揚感ある演奏で大盛り上がり。3人の応酬がすさまじく胸躍りました。体が揺さぶられる!だめ押しで、スケールのでかいドラムソロで宇宙の果てまでぶっ飛ばされました♪
知っているスタンダードからは、想像のつかない世界が広がる中村トリオ。
難解の寸止めで、美しい演奏。うっとりするような小さな音をコントロールしたリリカルな演奏から、ハードアクションで引き倒すスリルまで味わえました。
「一音から満ちる宇宙 」、、キャッチのとおり私の内なる宇宙もピュアな音に満たされました。
スリリングで切れ味よい演奏に時の流れも忘れた至福の春の宵。。
ツアーの前半は今日までで、、後半はこの土曜日からはじまります。
お近くのライブをみつけてくださいね。
んじゃ、退散♪<
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