敬虔な祈りにも似た空間 『My Foolish Heart / Ralph Towner』
美しく穏やかな音楽しか聴きたくなくて、、選んだのはラルフ・タウナーの新譜です。ギターソロアルバム。
このブログでは、パオロ・フレスとのデュオ盤『Chiaroscuro』、3人のギターリストの共演『Travel Guide』が上がってます。
今回は、久しぶりのギターソロアルバム。タイトルトラックの「My Foolish Heart 」以外は、タウナーのオリジナル。
オープナーの「Pilgrim」から、その哀愁に打ちのめされる。心は何処へ。
優しく響く「I'll Sing To You」。ギターに酔いしれる「Saunter」。
タイトル曲「My Foolish Heart」のリリシズム。タウナーは、エヴァンスに心酔していたとのことで、初めてこの曲をエヴァンスのトリオで聴いた時から、こんな風にピアノで演奏できたら良いな。。と、心にあったよう。ギターで念願が叶ったわけですね。切なく、甘い「My Foolish Heart」。
トラッドのような素朴なメロディで始まる「Dolomiti Dance」。
「Clarion Call」は12弦ギターかな。響きが美し過ぎる。「Two Poets」でも不思議な空間。続く、「Shard」も独特な世界。
唯一無二の独特なタッチが続き「Ubi Sunt」、繊細さと大胆さが共存する「Biding Time」。亡きポール・ブレイに捧げられた「Blue As In Bley」は、深い色合い。
終演は、「Rewind」。最後の最後まで粒の揃った美しい音で彩られた空間。。
真摯で敬虔な祈りにも似た空間、沈む心にも心地よく響く音風景。
タウナーの音楽性は、ECMの方向性と、、とてもマッチしていますよね。
1. Pilgrim
2. I'll Sing To You
3. Saunter
4. My Foolish Heart
5. Dolomiti Dance
6. Clarion Call
7. Two Poets
8. Shard
9. Ubi Sunt
10. Biding Time
11. Blue As In Bley
12. Rewind
Ralph Towner (classical and 12-string guitars)
今日のおまけは、ライブでの「My Foolish Heart 」。
私ごとですが、、2月に母を亡くしました。
このアルバムに、とても癒されたことをお伝えしておきたいと思います。
んじゃ、退散♪
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