秋の夜長の北欧盤 『The Rose Window / Arild Andersen 』
70歳になるノルウェーの巨匠ベーシストArild Andersen。(アリルド・アンデルセン、アーリル・アンダーシェン)
新譜はヘルゲ・リエンとガール・ニールセンという新進気鋭の若いミュージシャンとのトリオ。
どんな響きが出てくるか楽しみだった一枚です。北欧盤だけど、海を越えてアメリカから送られてきましたぁ。
オープナーは、幽玄な響きから始まる「Rose Window」。朴訥なベースソロが素晴らしい。
ピアノのフレーズが哀愁あって美しい。いきなり気持ちを引きずり込まれる。素晴らしい。
シームレスに始まる「Science」、ちょっとダークで尖った演奏。緊張感が増し3者のスリリングでアクティヴな演奏。インプロヴィゼーションの応酬!聴き応えずっしり!!
拍手でライブ盤だと気がつく間抜けぶり。笑
しっとりと優しいピアノで始まる「The Day」。リエンの優しい顔全面アップ。心の深い部分で鳴り響いているようなベースソロ。繊細なドラム。何もかもにうっとり心をあずける。
ちょっとMCを挟んでリズミカルでプログレッシヴ、ドラムが大活躍の「Outhouse」。リエンの疾走するピアノが凄い!シリアスで躍動感あって3者の密な関係も凄い。
高揚した観客の鳴り止まぬ拍手の後はボーイングから始まるアンビエントな面持ち、鎮静作用たっぷりの「Hyperborean」。大きな波が何度か押し寄せる長編作。
ライブではこれがラスト曲だったようで、アンコールを求める拍手と歓声。
朴訥なベースソロから始まった「Dreamhorse」。素朴なメロディの可愛い曲。静かな中にもピアノとベースの密な反応。心あたたまるフレンドリーな演奏です♪
と、、このCDは、ドイツのジャズ誌『Jazzthing』が創刊100号を記念して立ち上げた企画 で、、「European Jazz Legends」と「Intuitionレーベル」のコラボ企画なんだそうです。
この後、アンダーシェンへのインタビューが入ります。
アーリル・アンダーシェンの二つの顔が交互にでてくるライブ盤。
ヘルゲ・リエンの嗜好は彼とぴったりだと思いました。
1. Rose Window
2. Science
3. The Day
4. Outhouse
5. Hyperborean
6. Dreamhorse
7. Interview by Götz Bühler
Arild Andersen (b)
Helge Lien (p)
Gard Nilssen (ds)
ちょうど良い動画が探せませんでした。。m(_ _)m
んじゃ、退散♪
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