中村 真トリオツアー@ジャズフラッシュ(10/10)
中村 真トリオツアー@ジャズフラッシュ(10/10)
中村 真 (p) 中村 新太郎 (b) 大村 亘 (ds)
Bungalowの大村ドラマーが、ピアノトリオでやってくる。
って、ことでジャズフラッシュに。
3連休の最後の夜にもかかわらず、満席近い観客で始まる前からなんだか緊張感の漂うムード。。
簡単なメンバー紹介とともにすぐに始まったピアノソロ。極力無駄な音を省いた真摯な音選び。硬質でビターな「My Funny Valentine」。ドラムとベースが入って3つの独立した音が効果的に呼応しあいながら静かに進む。次第に音の数が多くなりテーマは真ん中にありながらも聴こえて来る音風景は、、今日の中村真の心の音風景。決して無駄な音をいれないことで生じる緊張感は素晴らしい。
シームレスに始まった「On Green Dolphin Street」。モダンでスタイリィッシュ。
Scott LaFaroがベースをリズムキープだけの道具から解放したと、世間はいうけど、生まれる順番が逆だったら中村新太郎がベースをリズムキープだけの道具から解放したと言える。スムースな指の移動にクールな表情で、減り張りあるソロを歌いまくる。
あらゆるタイミングを逃さないドラムの大胆で奔放なドラミング。知的なのにソロに感じる野性味、スケールの大きさ。どんどん違う次元に連れて行かれる。
おきまりのフォーバースがこんなにワクワクするのも珍しい。テーマに戻っても最後の最後まで聴きどろこ満載。
この後も知ってるスタンダードを次々と演奏していくのだけど、中村真の心の中の世界を真摯に追求していき、3人で一緒に表現していく過程に馴れ合いや妥協を感じない。
漆黒の闇に宝石をばら撒いたような繊細で耽美的な空間から、3人のインプロヴィゼーションがぶつかり合って火龍のように昇りつめるさままで、全てに緊張感がありスリリングな演奏でした。フリーの世界もあって想像以上に妥協のない真摯な音世界。無駄な音を出さないってことの勇気。素晴らしい時間を過ごせました。
超人たち3人のおかげで自分の想像力まで広がった気持ちになりました。
頭にも心にもとてもいい刺激となり気持ちの解放になりましたが、ライブ中の緊張感は半端なかったです。
そう、大村ドラマー、、Bungalowはもっとアンサンブル重視で観客に観せたい世界が決まっているとおもうのです。このトリオはもっと個人の自由度が高いので大村ドラマーのドラマーとしてのストレートな魅力を体感できて嬉しかった♪
と、打ち上げに参加して、珍しく呑み過ぎたのです。
なので、、2セット目の後半がごちゃぎちゃになってますですので、、今日はこんな感じのご報告です。m(_ _)m
んじゃ、退散♪
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