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音楽で拡がる輪

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2016年10月13日 (木)

Joshua Redman & Brad Mehldau @ ブルーノート東京(10/12 1st & 2nd)

Joshua Redman & Brad Mehldau @ ブルーノート東京(10/12 1st & 2nd)
Joshua (ts, ss)      Brad Mehldau (p)

Joshua16001thumb510x28717239

(ブルーノート東京のHPより)

「Nearness」が好評だったJoshua RedmanとBrad Mehldauのデュオを聴きにいってきました。
えいやぁ、って2セットとってしまいました。汗
ちょっとごちゃごちゃで曖昧な部分もあるんだけど、すっごく感動したんでブログアップ。

1st

切ないピアノの語り口からはじまった「Always August 」。ソプラノさっくすが叙情あるメロディを奏でると、それに応えるメルドーのピアノ。柔らかな響き。果てしなく続く2人の会話。
テナーに持ち替えたジョシュアのソロからはじまった「Mehlsancholy Mode」。持ち味のビターな感覚のフレーズを交えながら主従をスムーズにかえながらデュオを楽しむ2人。ソロになって饒舌に左右で語りはじめるメルドーの演奏をじっと聴き 嬉しそうな笑顔を時折みせるジョシュア。長尺なフレーズに後半鼻が動いて悶絶死寸前な感じだけど 実にクール。
互いの音に耳を集中させ 言いたいこと察知する。お互い相手を見ることは殆んどなく、メルドーはほぼ目を閉じた状態。全身で音と感じ五感をフル回転、たぶん第六感も使って音楽を全身全霊で楽しむ。

流暢でユーモアあるピアノから始まった3曲目はモンク曲、ジョシュアはテナーでフラジオ領域まで駆け上がり楽しそう。
ジョシュアのソプラノが踊る4曲め。ミニマルで切れ味よいパーカッシブな味付けで互いを鼓舞する。ソプラノの使い切るジョシュアの動作全てに釘付けに。顔の筋肉動きまくり。ソプラノカッコいい。。。自分で自分を煽るメルドーのソロも凄い。鍵盤全てを使い切る勢いのある演奏は白眉。拍手喝采!
一転、静かにはじまったリリカルでクラシカルなピアノソロ。テナーで、スタンダードの「My Ideal」テーマでた瞬間「おぉ」って、場内にため息!
最後は高速パッセージを楽しむようにマイルスの「The Serpent's Tooth」。2人の追いかけっこ面白かった!

アンコールを求める拍手がなりやまなかったけど 1曲1曲がかなり長くて 演奏時間もおしてたんだとおもいます。残念ながら 1stセットはこれで終わり!

セットの間に、某音楽に造詣の深いお姉さまにご挨拶。また、ライブ会場でお会いしましょう。


2nd

やはりジョシュアはソプラのをセットのオープナーに選択。メルドーの左手の低音と右手の高音が一緒になって不安を巻き起こす微妙な感覚。どんどん深みにはまっていく感覚。静かに着地。
テナーに持ち替えて「High Court Jig」、ダークなやりとりが続く。その迫力にドキドキ。時々、ジョシュアがだす掛け声?に場が高揚♪ いきなりすごいもの聴いてしまった感じ。精神力も肉体も鍛え抜かれてる2人。観客も一音も聴き逃さないとする緊張感。おきまりの順番のソロパフォーマンスではなく、デュオであり、ソロでもあるライブ!迫力満点。
スタンダード「I Remember You」。テナーがテーマを奏でメルドーのソロが始まるとどんどん広がっていく。激しく鍵盤上を動く両手。ジョシュアのテナーも負けてない。
ソプラノ持ち替えて「The Distance」。やっぱり、音のダイナミクスを制するものは最強です。ピアニシモからフォルテシモもまで一音一音を制御できるメルドー。音の強弱を巧みに使い分けながら流麗なソロが続く。彼の柔らかなピアニシモの音は心の中では大きく響く。ジョシュアのソプラと共に堪能。会場から歓声と拍手!
ピアノの優しく深淵な音風景から始まった「The Nearness of You」。胸に染み入るようにテナーが奏でるテーマ。思いだすと亡くなった父の想い出が重なって涙目になる。この演奏を聴けてよかった。宝物にします。印象的だったのがメルドーのソロ。甘くなりすぎないように左手の低音や不思議な和音をいれてコントロールしてた気がする。
ラスト曲は、高度の音遊び「Ornithology」。いや〜お2人に脱帽!当然、アンコールの拍手♪
今度は、アンコールに応えてくれてメルドーの「Old West」。どこか哀愁のあるメロディにソプラノがはまる。メルドーのソロと一緒に異国に津れて行かれる私たち。
終演!

素晴らしい演奏だった!!
全身が耳となって一音も逃さず、瞬時に反応する。相手の言いたいことを察知する。
基本なのだろうけど 高い次元での出来事は凄いとしかいえない。
そこから生まれる2人の会話は凄まじく研ぎ澄まされていて2人にしかできない世界!
そして、相性のよい相棒に恵まれるということは、まさに神の思し召しでしょうか。。
この日は、1stと2ndで同じ演目はなかったとおもいます。
心から堪能しました。東京に住んでいたら、、今日も明日も聴きに行きたい。。
あ、、メルドーさまは、修行僧度がますますとアップしておりました。

んじゃ。退散♪

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コメント

Suzuckさん,こんばんは。ロンドンから戻りました。

それにしても,2セット連荘されるとはさすがに押さえるべきところは押さえるSuzuckさんですよねぇ。私はCotton Clubがよかったんですが,スケジュールが合わず,Blue Noteで1セットだけでしたが,それだけでも十分に堪能できたデュオでした。

やはり相性というものもあると思いますが,いい呼吸でした。ナイスなライブということでは,次はKrantz,その後,Herschが控えてます。そちらも楽しみにしたいと思います。

ということで,TBさせて頂きます。

閣下、ロンドンは今年飛行場だけ、いきました♪

思う存分堪能させていただきました。
素晴らしい、ピアニストですよねぇ。1セットだけでも充分凄さがわかりますよね。

私の次の公式なライブは(笑)リンゴ・スターで〜す。
でも、明日はノルウェーのかなり実験的なバンドを地元で体験します!
楽しみ♪

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