大西順子 Plays Tea Times @ ブルーノート東京(10/29 1st)
大西順子 Plays Tea Times @ ブルーノート東京(10/29 1st)
大西順子 (p) Yunior Terry (b) Terreon Gully (ds)
いろんな意味で炎のようなピアニスト大西順子。新譜の主要メンバーを抑えたライブです。
突然、この日に東京でライブが聴けることになり、ずいぶん遅い予約だったので指定席は右側しか空いてませんでした。
で、、時間ギリギリに到着すると、既に満席以上熱気ムンムン。私は、右のエリアの一番右側の一番後ろです。普段、ピアノトリオを聴きに行く時なら嘆きの席ですよ。
ところが、、ステージをよ〜く見ると、なんとピアノが大移送していて、ステージ右端の前面に観客に背を向ける形で設置されてます。その少し奥に観客と向かい合わせの形でベースとドラム。そして、左手はホーンセクションのエリアとなってました。何気に、ずいぶん良い席な気がする。。対角線上にピアノトリオが観えてラッキー!
6年ぶりの新譜『Tea Times』は、プロデューサーに菊地成孔を迎え、今までの王道路線とは大きくかけ離れた多彩な路線。本番のMCで本人も言っていたのですが、多重録音などもあり、現実にこのアルバムのリリースツアーができるか、、非常に微妙だったそうです。綿密で複雑な演奏を強いられたホーンセクションは、サックス4本、トロンボーン3本、ペット3本。彼ら自身も強度な緊張感を持って演奏に望んでいるよう。素晴らしい迫力でした。演奏曲はすべて新譜から!
低音のゴリゴリの押し出しから始まった菊地曲「GL/JM」。コンダクターは狭間美帆で、ホーン・アレンジも担当。強力なリズム陣、それに負けない強打と高速フレージング。いきなり場内唖然。ドラムのスリリングで迫力ある演奏に耳が釘付け。
MC挟んで(ホーンセクション含むメンバー紹介)、ピアノトリオで菊池曲「Tea Time 2」。もう、早い早い、スリリングに駆け抜ける。互いに互いを煽りあう感じ。
ジョージ・ラッセルの難曲「Chromatic Universe」では、菊地成孔が指揮に登場、再びホーンセクションの素晴らしい演奏と渡り合う女帝の迫力満点。聴いているほうはひたすらそのかっこいいサウンドに身をまかせるだけ!
余談、、初めて観る菊地成孔は普段から喋りも動きもラップな感じだった。。
賛否両論別れた日本語ラップとコラボした「Malcolm Vibraphone X」。急遽、レコーディングメンバーが参加できずにピンチヒッターで登場のラッパーと菊池の二人のラップとのコラボ。高速で盛り上がるラップ陣の言葉の渦と高速で呼応するトリオの緊張感もすごいもんだった。。
しっとりとピアノトリオでバラード「Caroline Champtier」を叙情的に1曲。一転、高速で強面で強打する菊池曲「Tea Time 1」。
終焉曲は、再び狭間美帆が指揮で狭間曲「The Intersection」。終焉にふさわしくスケール大きく、いろいろなものが交差する難曲。美しくもあるけど、かなり骨太ながっちりした感じもして 最後まで心惹きつけられた!
いやいや、すごかったなぁ。アンコールなんて、まったく無視。笑
自らが大西ファンであるという菊池が、大西の本質はそのままに斬新で新鮮な面を見せてくれる仕上がり。それも、かなり高度な技を多くの人間に必要とする高難易度で。
そういった緊張感のなかで水を得た魚のようにスリリングに駆け抜けていく大西順子がかっこよすぎる。幸せな女帝だ。。
そして、時代の寵児といっても良い狭間美帆のアレンジが心を掻き立て高揚させる。
いつかグラミー賞とるだろうな、って、大西順子がいってたけど、共感。
急遽行けることになったライブだったけど、超興奮で大満足でした!!
んじゃ、退散♪
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