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音楽で拡がる輪

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2016年9月 4日 (日)

終わらぬ夏に『Rubicon / Mats Eilertsen』。。

Rubicon

ノルウェーのジャズの牽引車の一人、ベーシストのMats Eilertsen 。
はじめて買ったアルバムは象的でコンテポラリーな『Turanga』というアルバムだった。
圧倒的な存在感と揺るぎない信念のようなものを持った人で、最近はHubroレーベルからのリリースが多かったです。このブログにはサイドで結構でてくる(というか、、購入のキーワード)なのです。なのにリーダー作は『Sky Dive』くらいという体たらく。
で、長年の夢がかなって去年「Mats Eilertsen’s + Helge Lien Trio」というメンバーをいっぺんに新潟のジャズフラッシュで聴くことができました。
この時は、今回のアルバムのドラムとギターが一緒だったのですが、静かで間を大事にした演奏と思いきや、、スリリングにアグレッッシブに展開する演奏にびっくりしました。
で、、なんと、今度はECMからの初リーダー作です。(サイドでは何回か参加している)
全10曲中8曲がマッツ・アイレットセンの作曲。

オープナーは木管楽器の暖かな音と透明感あるピアノが美しい「Canto」。ベースが静かに、でもたんたんと歌い、、どこか切ない。短いけれど美しく透明感ある「Cross the Creek」はピアニスト曲。
ヴィヴラフォンと木管2本が叙情的に盛り上がる「March」。ベースソロから始まる「Balky」、アンサンブルも美しく心地よい風景。マリンバで始まる「Lago」は心静か。
抽象的で印象的な演奏が続く「BluBlue」は、ちょっとウネるThomas Dahlのギターが決めて。
3人の名義にになっている「Wood and Water」は即興重視で。
ヴィヴラフォンの軽さが曲の美しさをアップしてる「September」。ギターもメロディアスで柔らかな感じで好き。音の重なりが知的な空間を導く「Reminiscent」。
終演は「Introitus」という意味深いタイトル。静かに幕を閉じます。


マッツ・アイレットセンは作曲に演奏に大活躍。だけれど、全員にスポットがあたるように考えられており、アンサンブルもとても美しく、心落ち着く。
7人編成といえ音は選び抜かれており、音風景は静かに吹き抜ける大地の風のよう。
室内の気温がさがります。すでに何処かに来ているはずの秋に想いを馳せながら静かに聴いてくださいね。

1.Canto
2.Cross the Creek
3.March
4.Balky
5.Lago
6.BluBlue
7.Wood and Water
8.September
9.Reminiscent
10.Introitus

Trygve Seim (ts,ss)
Eirik Hegdal (ss,bs,cl,bcl))
Thomas Dahl (g)
Rob Waring (mar,vib)
Harmen Fraanje (p,fender rhodes)
Mats Eilertsen (b)
Olavi Louhivuori (ds)

今日のおまけ。

んじゃ、退散♪

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コメント

ジャズフェスティバルのために作曲されたそうで、だからドラマチックな展開になるのかなあ、という気もしました。北欧ジャズらしさが出ていていいですね。

TBさせていただきます。

910さま、こちらからもトラバしました。

アンサンブル重視の七人編成で比較的静かな空間でしたね。
ヴィヴラフォンやマレットが効果的でしたね。
Mats Eilertsenさまは、新潟でライブを見たとき、すっごいテクニックと存在感でぶっ飛んだので、、
新譜がでると つい手が出ます。

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