秋の夜長のイタリア盤 『Nextrio / Giovanni Sanguineti』
10月になるというのに暑さが話題になる今年の秋。
それでも、彼岸花も咲き、金木犀も香り、虫の声も静かな夜に響きます。
長くなった夜は読書に音楽にとゆったり過ごしたいもの。
そんな時間にぴったりな一枚です。
イタリアのベーシストGiovanni Sanguinetiの新しいトリオは、繊細でエレガントなタッチ陰影あるMario Zara がピアノです。
HPによると、タイトルは古代ギリシャの格言で「汝自身を知れ」。新ユニットへの意気込みが感じられますね!
オープナーは、ロマンティックを絵に描いたような「Dawn」。瑞々しいピアノの音にゆっくり聴き惚れているうちに秋の訪れを感じてくる。優しく穏やかな調べ。
ベースのパターンに急速展開を予感する始まりの「Drop Your Blinders」。シリアスに駆け抜ける1曲。お洒落で都会的な香りの「Piccole Speranze Urbane 」。颯爽と都会を歩くように風景流れる感じが好きな曲。ドラムがマレットに持ち替える「Between Hot Sand and Thin Ice」は、エキゾッチクで甘美な香り。
繊細なスティックさばきが印象的な短い曲「Il Funambolo」。
軽快で洒脱、流麗なピアノが活躍する「Bohemien」。哀愁あるメロディを繊細なタッチで昇華させる「L’Aliente」。
哀愁のあうメロディが優しいロマンティックなピアノとぴったりな「A Ca’ De Anime」。ベースソロもひたすら優しい。ビターテイストな「 Echoes from the Past 」、叙情的なコンテンポラリージャズの世界。
表情豊かなベースソロが胸を打つ「Sunset Waltz」。繰り返し聴こえてくるピアノのフレーズが頭から離れなくなり終演。
イタリアのピアニストらしく甘さと情感をたたえた繊細なタッチのMario Zara 。
全曲オリジナルを書いたGiovanni Sanguinetiはベースプレイはもちろん、印象的で美しい曲の数々にうっとり。
やっぱり、、イタリアのピアノトリオは侮れないな。。
1. Dawn
2. Drop Your Blinders
3. Piccole Speranze Urbane
4. Between Hot Sand and Thin Ice
5. Il Funambolo
6. Bohemien
7. L’Aliente
8. A Ca’ De Anime
9. Echoes from the Past
10. Sunset Waltz
Mario Zara (p)
Giovanni Sanguineti (b)
Nicola Stranieri (ds)
今日のおまけはレーベルか提供されてる「Drop Your Blinders」
なんだか、こわい?ジャケットですけど、、中をあけたら、、3人とも普通のひとでした。笑
毎年のことながら、、年に一回の大事なお仕事が終わりました。。
ホッとして、、『Nextrio』を聴きながら珈琲を一杯。至福じゃあ!
んじゃ、退散♪
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