Espen Berg Trio @ 高崎シティギャラリー コアホール (7/31)
Espen Berg Trio @ 高崎シティギャラリー コアホール (7/31)
Espen Berg (p) Bardur Reinert Poulsen (b) Simon Olderskog Albertsen (ds)
(写真はFacebookのご本人の頁から拝借。m(_ _)m)
『Mønster (Monster)』が素晴らしかったノルウェーのピアノトリオ、Espen Berg Trioを聴いてきました!
新潟から比較的近い高崎市のシティギャラリー コアホールでのライブです。
日曜日の昼下がりのライブなので、昼過ぎに新潟駅で友人と待ち合わせ、途中からも一人増えて3人での観戦です。
ほぼ円形の美しいホールで一階は300人以下の小さなホールです。友だちが「ピアノはベーゼンだわ」って、言ってました。響のいいホールでピアニストは至福の時間だったでしょう。
席について、定刻に始まりました。
オープニングは、ベースとのユニゾンが印象的な哀愁のある忘れられないメロディをもつ「 Lenticularis」。ピアノのソロになると知らぬ間にフルスロットルな感じでめちゃ巧いです!
2曲めは冒頭から3人の阿吽の呼吸を堪能できる「Revenge of the Sixth」。プログレッシヴにヒートアップする様はスリリング!
会場を沸かせます♪MCも入って、3曲めは「Trettifem」、ドラムが様々な道具を行使して多彩にアクセントをつけていく。見ていると目が回るほど。。と、ここまではアルバムと一緒の曲順でした。
この後もアルバムからはボーイングの美しい曲を含め2曲ほど演奏し、1セットめは『Monster』中心のセットでした。う〜〜ん、3人ともすごい!
休憩になって隣の2席が空席のままなので、、そっと、その真ん中よりに移動。笑
私の席より2席違うだけなのですが、非常にいい塩梅になりました!
2セットめは彼の硬質でクリアなタッチを存分に堪能できるアーティスティックな演奏から。
クラシカルでエモーショナル。鍵盤をよく動く指が踊っているよう。この後も知らない彼のオリジナルが硬軟な感じで続き、2セットめ後半になってアルバムに戻るような感じで、「Maple Noise」と「Folkejohnny」と続いた。興に乗ったエスペン・バルグには、キースやメルドーと重なるような現代的なアプローチが多かったと思います。最後まですごかった!
当然のアンコールは比較的しっとりした感じの曲だったけど、やっぱり途中からベースもドラムもアグレッシブな場面があって最後の最後まで三位一体を堪能。
硬質で、クリアなタッチ!現代的なセンスとアプローチ。何事もないような涼しい顔での 超絶プレイのピアノ。様々な道具?をつかって、いろいろな音のオンパレードな多彩なドラム。でも、スティックさばき?が超巧かったので もっとシンプルなプレイも聴きたかったぞ。笑
そして、しっかりボトムを支えながらも、メロディアスなソロ、美しいボーイングと活躍したベース♪
北欧というか、、私のノルウェーの空の色のイメージは灰色なのですが、厳しい自然と気候の中で生きてる人たちのキリッとした遺伝子を感じました。でも、とても気さくにサイン会でもサインに応じてくれました。
小さなホールでの親密感ある空間での演奏。彼らの息遣いや声も感じ、一緒に行った友だちともその素敵な空間を共有できた感慨深い時間でした。
これだけハイレベルな演奏で、高品質な音環境で、、お値段は2500円。このお値段は凄すぎます。。
と、いうわけで、、帰りは3人で駅まで夏の陽射しをあびながらピーチクパーチク歩いたのですが、まっすぐ歩いて10分弱! 道にも迷わず、簡単に駅に着きました。
んじゃ、退散♪
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» Espen Berg Trio@武蔵野スイングホール [中年音楽狂日記:Toshiya's Music Bar]
この人たちのアルバム,mønsterが非常にいいと思えたので,武蔵境にある武蔵野スイングホールでのライブに行ってきた私である。武蔵野スイングホールはわずか180席のこじんまりしたホールで,非常にミュー... [続きを読む]
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Espen Berg Trio はやはり素晴らしかったようですね。私も高崎を狙っていたのですが・・・・どうしても都合つかず参加できませんでした。
レポートを拝見して、やっぱりなぁ~~と羨ましく思います。
いまや、こうしたクラシック的なところをベースにして現代的センスの投入されたトリオは非常に興味あります。"硬質で、クリアなタッチ!現代的なセンスとアプローチ。何事もないような涼しい顔での 超絶プレイのピアノ"というSuzuckさんの表現にゾクゾクしてきます(笑い)。
投稿: 風呂井戸(photofloyd) | 2016年8月 2日 (火) 09時30分
Suzuckさん,こんばんは。
高崎のホールっておしゃれですねぇ。私が聞いた武蔵野スイングホールでは,ピアノのPAが効き過ぎて,どうも音楽に没入できませんでしたが,今回はよかったみたいですね。
Suzuckさんもおっしゃる通り,ベーシストのボウイングはなかなか魅力的な音を出していて,私もサイン会場で,本人に「君のボウイングはよかったぜい」と言っておきました。
ということで,感覚はちょっと違うかもしれませんが,TBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2016年8月 2日 (火) 23時50分
風呂井戸さま、高崎を狙っていたのですね!
それは、、残念でした。駅からも近くて ホールそのものとても良いホールだとおもいました。
一緒に行った友人たちも、クラシックをがっちりやっているよねぇ。。
って、言っておりました。最近の方々は皆さん基礎がしっかりされてますよねぇ。。
あまりに巧くて すごいことも涼しげな感じって、またまた、クールですよね♪
投稿: Suzuck | 2016年8月 3日 (水) 18時25分
閣下、トラバありがとうございました。m(_ _)m
武蔵野って、私がおもってたよりずっと小さなキャパなんですね。
180って、、どうりで、すぐに完売することが多いわけです。
高崎では、PAがひどくて聴けない、、って、ことはなかったですよ。
むしろ、最小限のPAだったんではないでしょうか。
でも、ベースはもっと大きな音でもよかったきもします。素敵なベースでしたからね。笑
投稿: Suzuck | 2016年8月 3日 (水) 18時31分