Shai Maestro Trio @ 丸の内コットンクラブ (6/11 1st)
Shai Maestro Trio@丸の内コットンクラブ(6/11 1st)
Shai Maestro (p) Jorge Roeder (b) Ziv Ravitz (ds)
アヴィシャイ・コーエンの優等な卒業生シャイ・マストロの自身のピアノトリオ。日本でも人気のたかまりつつある彼の人気を象徴するようにかなり観客が集まっていました。バンドのデビュー作『Shai Maestro Trio』以来『The Road to Ithaca』、『Untold Stories』と変わらぬメンバーで活動しており、トリオでは初めての来日のそうで、何度かMCで感慨深そうに言ってました。。
ライブの始まりは海深く悠々と泳ぐようなピアノのソロから。シームレスにピアニッシモで囁くピアノにベース、ドラムが追随し大きなうねりとなっていく。エキゾチックなメロディ、エモーショナラルなドラム、ベース。3人でツボに入った時の官能的な表情がオーディエンスの気持ちも高揚させる。特にドラムのラヴィッツは典型的な現代のドラミングで繊細かつダイナミックでできることはなんでもする。ご本人も楽しそうだけど観ている方、聴いている方もめちゃ楽しい。
シャイのエキゾチックで繊細な万華鏡のような煌めく美しさと叙情的で哀愁を感じる翳りが混在する曲、演奏に様々な技術を駆使して最適の空間を創り上げる。甘美としか言いようのない瞬間に酔いしれてしまう。
ベースは安定したリズムキープはもちろん、叙情豊かなそろと美しいボーイングで情緒を深める。
トリオでのインタープレイも超ハイレベル。中盤から後半、一気に登りつめていく感じはスリリングで快感。ライブ全般にドラムの存在感が大きく、かなり大胆なアイディアで次から次に魅せてくれます。当然、プッシュされるようにピアノも様々な豊穣をみせ、比較的落ち着いたベースのプレイに支えられトリオとして魅力的にまとまっている。ラヴィッツがマレットを使った「Gal」は2枚のCDで聴いているわけだが、どちらもはるかに超えた躍動感と力強さで圧巻だった!
深遠なる内なる心の声が聴こえて来るような「When You Stop Seeing」。
終演曲も鉄壁の阿吽で三位一体の演奏。ローデルのボーイングとピチカートのソロがエモーショナル。
そして、アンコールは「Angelo」。ドラムのラヴィッツはハンドクラップで踊るように演奏し、エキゾチックな曲調と相まってめちゃかっこよかったです!
静と動のバランスが絶妙、甘さと硬質さの塩梅も程よく異空間への扉を開けるような摩訶不思議な空間でした。3人とも体からリズムが溢れ出てた!
しかし、、ドラマーってなんであんなにかっこいいのでしょ。Ziv Ravitz さまに目がハート♪
残念ながらサイン会はなかったので、帰りの新幹線は余裕でございました。。
んじゃ、退散♪
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