Bungalow『Unseen Scenes』リリースツアー@新潟市ジャズフラッシュ(5/31)
Bungalow『Unseen Scenes』リリースツアー@新潟市ジャズフラッシュ(5/31)
Mike Rivett (ts,electronics) 佐藤浩一 (p) 池尻洋史 (b,uke-b) 大村亘 (ds,tabla)
去年『Unseen Scenes』をリリースしたコンテンポラリージャズユニットのバンガロー。新譜の『Unseen Scenes』は、ジャズ・即興をベースにユニークなオリジナル曲を色彩感豊かなアンサンブル感覚で表現して行く独創的な音風景でした。フリージャズのスタイルも持ってます。
新メンバーのサックス奏者Mike Rivettがオーストラリア在住だそうで、年に一回のペースのツアー。やっと、新潟の番になったので喜び勇んででかけてきました。
オープナーは、そのマイクリヴェットのアカペラを冒頭にフィーチャーした「Absence」。4人の音が重なってからの
2曲目「Gauge」は、各自のソロにスポットライトもあたり、観客もメンバーも気持ちが温まってきます!
次は今回の目玉タブラフィーチャーした「Bombay Duck」。タブラの音は不思議な世界に誘います。追い打ちをかけるようにukuleleベースが後押し、ピアノの旋律が美しく鳴り響き、サックスのフレーズがそれらの上を滑り行く。タブラとウクレレベースがお似合いすぎて言葉にならないぞ。唯一無の音風景。
今度はピアノが異空間に誘います。重力がなくなって体がふんわり浮いた空間。エレクトロニクスが散りばめられて気持ちが解放され心地よい。体も透明になって自由自在です。次第に覚醒、着地成功!「Respective Scene」。
芥川賞作家又吉氏の「火花」にでてくる神谷先輩に共感して作った「Kamiya」。
世間に理解されがたい天才はモンクに被ります。からりとしたどこかとぼけた作風はオーネットにも被ります。鬱憤は演奏で吐き出してくださいね。理解されない天才に共感する若者に幸あれ!笑
1set目の最後は「Space Turtle」。疾走感の裏にゆったり流れるメロディが雄大さを感じる。いやいや、ベースもドラムもマッハを超えて走りまくりなんですけど、大らかで雄大。
休憩中にCD販売、サイン会とフレンドリーなメンバーです♪
2set目は前に4月にあった佐藤浩市ソロライブでも弾いていた「TOAD(ひきがえる)」。尊敬する4人の音楽家に絡めながら敬意を表した曲で、TはTristano、OはOrnette Coleman、AはAndrew Hill、DはDebussy。アンサンブルで聴く「TOAD」は濃さが集約されて面白さ倍増。
新譜のオープナーを飾る「Dancing Elephant」。大地を揺るがすようなドラム、人の流れのようなサックス、鼓動のようなベース、個性の豊かな4つの流れが大きな流れとなる。
新曲メドレー3曲。1曲目がマイクのドラムの擬音がタイトルになった音遊びのような曲、マッシヴでイケイケ。続けての2曲目は「幽体離脱」、多元的な感覚を表した曲だそうで仕掛けはよくわからないけど面白かった。3曲目は「TEST (って、言ったとおもうんだけど)」、言葉遊びのサンプリングが入る曲だけど、このバンドには珍しい?ウォーキングベースが似合うようなメロディ。だけど、サンプリングが入ることでおしゃれで今時な雰囲気に。俊英たちのセンスが現れた曲かな。マイク、サックス巧い!!
今回はマイクはサックスとエレクロニクス、池尻はウッドベースとウクレレベース、大村はドラムとタブラ、一人二役。唯一ピアノに専念するのは佐藤。その佐藤のピアノが美しい心象風景を生み出す「ぼんぼり」。これもソロライブでもみんなに人気のあった曲。それが、サックスの優しい音色、ベースの暖かな音色、タブラの摩訶不思議な音色が加わってえもいわれぬ美しい演奏となりました。和のテイストをほんわり感じつつもそれだけじゃない普遍的な何かが心をほんわりさせます!
「Day 29」は、大村ドラマーのお誕生日から考えた29拍子なんだそうだけど、普通の人はそんなことを刻めるわけはありまへん。。アグレッシブなバンガローでがんばろー。こういう曲でのマイクは豪腕ぶりとインテリジェンスを発揮。細い体で長尺なフレージングを吹き切る姿に惚れ惚れ。
最後の曲は力強いベースそろからはじまる「Astir」。荘厳な気分で終演。
アンコールは、このライブ唯一のジャズミュージシャン曲。チャーリパーカーの曲でした。
曲名は失念。m(_ _)mパーカ曲だって バンガローテイストになるから不思議!
と、、今日もどこかで忘れ物。。汗。
大村ドラマーの「Santacruz」って曲があったとおもうのですが。。。大汗
良いライブだったな。。
各曲個性豊かなメンバーのそれぞれの想いをテーマにした世界。
即興を中心にエレクトロニクスやタブラも交えた色彩色豊かな独特な音風景は唯一無二だとおもいます。
持ってるいろいろなCDにサインをいただき、ちょっとだけ打ち上げに参加させてもらって帰って来ました。
メンバーの皆様、岩井様、そして、スタッフの皆様、、ありがとうございました。
「まだ見ぬ世界」をあなたも体験してください。
ツアーは、まだ続きます。
6/1(水) 桐生Village
0277-43-2770 20:00 start
6/4(土) 宇都宮Fellows
0285-27-2790 20:00 start
6/5(日) 伊豆高原 Butter Note
0557-33-1122 19:00 start
お見逃しなく!
んじゃ、退散♪
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