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音楽で拡がる輪

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2016年5月

2016年5月29日 (日)

休日の夕暮れに『MY ROOM side4 / ウィリアムス浩子』はいかかでしょ?

MY ROOM side4 / ウィリアムス浩子

My_room_side4

おなじみ『マイ・ルーム』シリーズの4枚目。
ご本人によるとside⚪︎とつけたのは、LPの片側をイメージしてだそうです。
そう、シリーズの4枚で2枚組LPが作れちゃうわけです。って、ことは、、これでこのシリーズは最後なのかな??
今回も彼女に寄り添うのは、ジェントルなギターリスト馬場孝喜。そして、ベースとフルートがゲストで加わっています。

オープナーは、ベースがはいったジョニミッチェルの名曲「Both Sides Now」。
ベースのボーイングがふくよかに鳴り響きジンとくる演奏。
彼女の歌声に触れるとほんわり暖かくなってくる。ギターの寄り添いも気持ち良い。
アップテンポのヴォーカルとギターの掛け合いに2人の技術の素晴らしさを感じる「All The Things You Are 」。かっこいいっ!
揺れる「Poinciana 」の艶っぽさ。フルートの音色もぴったり、ベースの刻むリズムも心地よさを誘う。
超絶技巧のギターの疾走に負けぬアグレッシブなヴォーカル!素晴らしい「Caravan 」。
一転、終演はしっとりしっとり柔らかな「A Nightingale Sang In Berkeley Square」。

息の中にメロディが現れたように自然な感じ。
でも、1曲、1曲、、1フレーズ、1フレーズ、とても大切に想いが込められている。
レコードあるんですか?レコードほしいなぁ。
彼女の息遣い、ギターのフレットノイズもなまなましく、お家がライブハウス状態です。

ちょっとブルーになりがちの休日の夕暮れ時、、
浩子さまの優しい声で、お疲れも、嫌なことも忘れらますよ♪

1.Both Sides Now
2.All The Things You Are
3.Poinciana
4.Caravan
5.A Nightingale Sang In Berkeley Square

ウィリアムス浩子(vo)
馬場孝喜(gt)

西嶋 徹 (b) #1,3
ヤマカミヒトミ (fl) #3

試聴サイトですよ!

我が家はこのお休みの予定は恒例のダーリンのお友達のお墓参りです。
今年は、娘の運転でということになっているのですが。。。

んじゃ、退散♪

2016年5月27日 (金)

In Movement / Jack DeJohnette / Ravi Coltrane / Matthew Garrison

In_movement

ジャズ界を代表するレジェンドなドラマーJack DeJohnette。
彼の新譜は親子ほどの年の差の2人。
実際にディジョネットが共演経験のあるミュージシャンの息子たち。
Ravi Coltraneは、伝説的なミュージシャンJohn Coltraneの息子でサックス奏者。
そのコルトレーン・カルティットの要、ベースのJimmy Garrisonの息子Matthew Garrisonも父と同じくベース奏者。めちゃ、楽しみにしていた1枚!

オープナーの「Alabama」は、ジョン・コルトレーンのオリジナル。ノンビブラートで堂々と吹き上げるラヴィ・コルトレーンのテナーはスピリチュアル。
このラヴィに父の影を感じないものは居ないとおもいます。胸に迫る演奏。それを支えるディジョネットのドラムにも静かな怒りを感じます。

3人の名義のタイトル曲「In Movement」は、マシューズのエレクトロニクスも効果的。異空間にラヴィのソプラノ?が響きます。
同じく3人名義の「Two Jimmys」。なんと、ジミー・ギャリソンとジミ・ヘンドリックスへの追悼!エレベの単調なリズムとエレクトロニクスが不思議な空間にラヴィの知的に燃えるサックス。まるでそれを追いかけるようなディジョネットのドラム!
ピアノとサックスのデュオで始まる「Blue In Green」。そう、マイルス&エヴァンスの有名曲です。ディジョネットのピアノは最小限の音を捉えるだけ。途中から加わるマシューズのエレベもまるで効果音?のように静かで静寂な空間をキープ。美しいバラードに仕上がってます。

アース・ウィンド・ファイヤーの「Serpentine Fire」。ファンクだけどあのファンキーなイケイケのイメージとは違ったジャズ度の高い演奏!
ディジョネットのオリジナル「Lydia」。美しいメロディをたんたんと演奏。
ディジョネットとラヴィのデュオ「Rashied」はラッシッド・アリへ捧げられている。比較的静かなECMの規範?を踏まえた演奏が多いなかこの曲は二人のバトルと言っても良い熱演。怒涛の5分48秒!
終演はディジョネットのオリジナルのバラードで「 Soulful Ballad 」。ディジョネットは再びピアノ。ゆったりと流れる時間が愛おしくなるような瞑想的な演奏です。

「繋がり」というも、「繋がり行くもの」を大事にしたディジョネットの新しいバンド。この後の変化も楽しみ!
ディジョネットはECMというレーベルのカラーの範疇で素晴らしいドラムとまとめ役を果たしています。流石だ。。
そして、ラヴィの演奏は思った以上に素晴らしく、どちらかというと聴かず嫌いだったことを反省。そして、マシューズはあまり目立った活躍はなかったのですが、やはり音に足してバランスの良いお耳をもっているんだな、、と、感じました。

ディジョネットさま。。このメンバーでの生も聴いてみたいです!!

1. Alabama
2. In Movement
3. Two Jimmys
4. Blue In Green
5. Serpentine Fire
6. Lydia
7. Rashied
8. Soulful Ballad

Jack DeJohnette (ds,p,el-perc)
Ravi Coltrane (ts,ss,sopranino)
Matthew Garrison (el-b,electronics)

来週の火曜日は新潟のジャズフラッシュに「Bungalow」が来ます。とっても 楽しみ!!

んじゃ、退散♪

2016年5月24日 (火)

Pat Metheny @ブルーノート東京(5/21 1st,2nd)

Pat Metheny @ブルーノート東京(5/21 1st,2nd)
with Antonio Sanchez, Linda Oh and Gwilym Simcock

ブルーノート東京のパット・メセニーの公演(5/21)にいってきました。

Bn_1
(BN東京のHPより)

Pat Metheny (g)
Antonio Sanchez (ds) Linda Oh (b) Gwilym Simcock (p)

1stと2ndを続けて聴きました。
オープニング部分のピカソギターのソロ、メンバーが加わってからの「So May It Secretly Begin」への流れは、どちらも一緒。ピカソギターでの神聖でコズミックな雰囲気は、まさにこれから始まるメセニー祭りを予感させる。その余韻をうまく保ちつつ「So May It Secretly Begin」への移行部分は本当によく計算されていて流石。
ギターもフルアコに変えてグイグイ引っ張っていくプレイにゾクゾク。
この時点でどちらのセットの観客も「やったぁ!』って、心で叫んだと思う。

残念ながら未熟者できちんとセットリストを覚えていないのですが、1stでは、この後「Have You Heard」、「Sirabhorn」、「Unquity Road」、「What Do You Want?」と続きアンコールのガットギターソロによるメセニー曲メドレーまでに、この他4曲を熱演。やっぱり「Have You Heard」に一番?歓声があがったとおもいます。人気曲ね♪
ちょっと曲名が自信ないのですが、ギターシンセも何曲かで使い、特にサンチェスとちょう燃え上がった「When We Were Free(違うかも)」では、執拗な繰り返しと暴力的なまでなコール&レスポンスで聴いている方も力が入りました。一緒に顔が赤くなちゃったね。笑
アンコールを入れて1時間15分って感じ。

Bn_2

2ndでは、オープニングにバンドのコールがあって、始まる前から観客を煽ります。
やっぱり、ピカソギターのソロは神秘的で異空間に誘います。今度は正面だったので弾いている手元もちゃんと観えて嬉しい。ギター弾きでないけど、やっぱり手元が観えないとつまらないですよね。
その後はメンバーが加わって「So May It Secretly Begin」。
続いての「Minuano 」で歓声あげてたら、なんと次は「Travels」です。もう、この時点でドキドキが止まらなくなってるわけ。そして、お酒も多少回ってきて思考回路も弱っています。笑
この後4人揃ってでの演奏は8曲しているようなのですが(patweek.com参考)自分で覚えているのは「Farmer's Trust』。美しいメロディにうっとりしました♪

アントニオ・サンチェスはいわずもがスーパードラマー。音の数も音圧もすごいけど緩急つけて的確なドラミング。バンドサウンドを支える時の力強さは半端ないし、ソロは神業。会場をわかせる。
リンダ・オウは、女性とは思えない骨太な音ですが、しなやかでナチュラルなフレーズで情感たっぷりなソロで盛り上げる。決してトリッキーな感じはしないけど、すっごく安定していてやっぱり巧い!
グウィリム・シムコックは、とても楽しみにしていたピアニストです。その端正な容姿と同様なクールで軽快。音色からは欧州の透明感が感じられ素敵。
いつだって楽しそうに演奏するパット・メセニーですが、この日も常に満蔵そうな微笑み。ハイテンションな演奏をこれでもかと繰り返していました。


そして、2ndでは3人とそれぞれデュオをしました!!これが各自の特徴を踏まえた(当たり前か。。)選曲でとても良かったです。
リンダ・オウとは哀愁と郷愁に溢れる「How Insensitive」。フレーズの一つ一つに感情の発露をみる美しい演奏。ベースソロもしなやかさと強さを秘めた素敵なソロ。
グウィリム・シムコックとは「Phase Dance」。その爽やかな曲調に軽やかにつけるバッキング。空間的広がりと清々しさを。ソロでもサクサクと軽やかだけど厚くカラフル疾走感たっぷり。
最後がアントニオ・サンチェスとの「Question & Answer」。これが圧巻でした。
もう、ここのお客様ならば想像にたやすい超絶技巧で大迫力のソロの応酬。ギターシンセです。ヒートアップなんてものでなくて、まさに死闘の様相。ご本人たちも限界への挑戦なのでしょうが、聴いている方も思いっきり踏ん張ってしまいました!サンチェスはもちろんですが、大御所パット・メセニーの挑戦的なお姿に感動!!限界に近づけば近づくほど、アヴァンギャルドになればなるほど、、とってもパット・メセニー的なものを感じる。かっけ〜〜!!

アンコールはガットギターでメセニー曲のメドレー。終演後も再アンコールを求める拍手がしばらく鳴り響いていました。。
この日の観客はメドレーの最後の「Last Train Home」のテーマを心に鳴り響かせながら家路についたことでしょう。。

って、ことで、、気がつけば2時間越え。。。おもいきりメセニーさまを満喫!
あのお年になっても挑戦し続ける姿にまたまた惚れなおしてしまいました。

Bn_3

んじゃ、退散♪

2016年5月21日 (土)

「外山安樹子トリオTres Trick レコ発ツアー」@ジャズフラッシュ(5/20)

「外山安樹子トリオTres Trick レコ発ツアー」@ジャズフラッシュ(5/20)
外山安樹子 (p) 関口宗之 (b) 秋葉正樹 (ds)

Toyama0520

トリオで4枚目となる『Tres Trick』をひっさげて新潟に登場!
ずっと同じメンバーで活動しているので、新譜が出るたびに「進化した」というのが常套句。しかし、今回のアルバムを初聴きしたときに感じたのは「一皮むけた」という言葉。まさに個々の技がケミストリーに融合した瞬間をみたようでした。

新潟のジャズフラッシュの満席盛況ライブも冒頭からフルスルットル。
オープナーは新譜のオープナーでもある「Spear or Shield」。3人で鼓舞しあってでてくる音もすごい。各自のソロパートも負けじと凄い。こんなに飛ばして大丈夫。。?
そして、ご挨拶後はこれも新譜の2曲め「 Back the Bop」。循環曲への挑戦なのだそうですが、モダンでかっこいい演奏。ベースの指先見ていると目が回りそう。。ドラムもガツンガツンと煽ります。ピアノは鍵盤全部使う勢いですね。饒舌多弁だけど、一音一音力強い!
ハードドライビングに駆け抜けた後は、スタンダードナンバー「 I Thought About You」。彼女のオリジナルは素敵なのですが、スタンダードを小粋に弾くのもいいですね♪
そして、新譜にも入っていて新潟所縁のエリントン曲「Caravan」。エモーショナルなベースソロから入る7拍子の「Caravan」は、常に挑戦を続ける外山トリオそのもので超クール!!かっこよかった!
しっとり癒し系、日常の感情の機微を大切にしている外山安樹子さまらしい曲「Warm Snow」。ピアノとベースの会話、そのゆったりした空間を彩るドラムの音の数々。。
そして、アルバムの最終曲「To the End of the Earth」。彼女のポジティヴな部分を感じる曲で、ドラムソロも炸裂の演奏も明るく前向きで1セット目の終了。

休憩時間には、アルバムが飛ぶように売れサインもあちこちで♪
私もここで、ちょっとご挨拶できたり、、外での立ち話も気持ちのいい季節になりましたね!

さて、2セット目の最初は「Não Espere Amanhecer 」(明けない夜もある)。悩みもサンバで流す?って、ことで、2セット目も踊り出しそうな勢いで始まりました。もう、そちらが体力の続くまでならば、、我々も頑張ります。笑
スタンダードを2曲。軽快でスインギィーな「Devil May Care」は左手が悪魔のささやきのように聴こえるのは私だけ?そして、そして、しっとりと美しいバーラード。(タイトル失念)。綺麗なメロディを堪能いたしました。あの豪腕プレイからこの繊細な演奏まで、すべて外山トリオの魅力♪
ラストは、タイトル曲「Tres Trick」通称(TONGARI)です。今回のCDで全面にでてきたトリオとご本人のハードボイルドの部分を思う存分堪能!終了後は、アンコールで新潟の笹川流れ付近でできた曲「May Journey」。
と、、「はじまりの秋」をどこかで演奏したはずなのですが、、、う〜ん、、しかも好きな曲だし、素敵な内容のMCだったのですが、、、。m(_ _)m

MCも面白いだけでなく、メンバーにも「回答」させるという斬新なスタイル。笑
リーダーがメンバーを大切に思う気持ちは、そのまま演奏に現れていてアンサンブルはもちろん個人にハイライトを沢山あてた演奏スタイル。とても、楽しかったです。
各曲で歓声や掛け声があがり、観客とのコミュニケーションもばっちり。私も随所で心に揺さぶりがかかり、テンションも振り切れた!

Toyama0520_2


新譜もたくさん売れて会場のお客様と楽しい一夜でした!!
おかげで楽しい打ち上げともなりました!m(_ _)m

レコ発ツアー第二弾は、今日は
5月21日(土)15時~     伊那「カフェ プラット」
です。その後は、「外山安樹子スケジュール」でご確認くださいね。

んじゃ、退散♪

2016年5月14日 (土)

奇跡の掘り起こし盤 『Some Other Time / Bill Evans』

Some Other Time / Bill Evans
The Lost Session from The Black Forest

Some_other_time

休日にビル・エヴァンスの掘り起こし盤を聴くのもいいではないですか。

「お城のエヴァンス」で通用している『Bill Evans at the Montreux Jazz Festival』の5日後に西ドイツで吹き込まれたスタジオ盤。CD2枚分まるごと未発表分!
普段、あまり過去の録音ものを追いかけない私でもおもわず飛びつく奇跡盤ですよね。
しかも、録音環境もなかなか素晴らしく、演奏内容は「エヴァンスにハズレなし」。
ライブ盤のモントルーに比べるとディジョネット演奏がおとなしめですが、
1枚目のディスクがゴメスとのデュオが5曲もあったり、2枚目ではピアノソロがあったりすることを考えると、ディジョネットはこの時のリーダーの心情にそった演奏だったのでは?

1枚目のオープナー「You Go To My Head」から心奪われる。
どれを聴いても、この録音が世に出なかったことが不思議としか言いようがない。
デュオでのゴメスの張り切りようは目に見えるようで、エヴァンスとの関係がとてもうまくいってたことの証拠。しっとりと落ち着いた演奏でどんどん進んでいきます。
1枚目の終演はタイトル曲「Some Other Time」で、まさにタイトル曲にふさわしい名演。

もう、これだけで充分すぎる!
でも、絶対2枚目にてがでるよ♪

2枚目のオープナーは「You’re Gonna Hear From Me」。ちょっとお茶目♪
1枚目からつづけて聴くと場面が展開したよう。
2曲はいっているピアノソロは力強さとリリシズムが共存し聴き入ること間違いなし。
比較的あかるい感じの演奏で進み終演の「You’re Gonna Hear From Me [Alternate Take] 」も軽快に。

なんでしょうね、夜の雰囲気、昼の雰囲気。。
あるいは、、秋から冬の心持ち、春から夏の心持ち、、みたいな2枚組。

ええと、、毎年、素晴らしいピアニストが現れますよね。
でも、このみずみずしさには澄んだ小川の源流をみるような濃さが存在。
澄んだものに濃さって、変だけど。。コピーでないオリジナルというのかな。。
彼が亡くなって40年近くたったわけですが、今のジャズファンでも心躍らせる音源。

[Disc 1]
1. You Go To My Head
2. Very Early
3. What Kind of Fool Am I?  duo
4. I’ll Remember April duo
5. My Funny Valentine
6. Baubles, Bangles and Beads duo
7. Turn Out The Stars
8. It Could Happen To You duo
9. In A Sentimental Mood
10. These Foolish Things duo
11. Some Other Time
[Disc 2]
1. You’re Gonna Hear From Me
2. Walking Up
3. Baubles, Bangles & Beads
4. It’s Alright With Me [Incomplete] solo
5. What Kind Of Fool Am I?
6. How About You
7. On Green Dolphin Street
8. I Wonder Why
9. Lover Man (Oh, Where Can You Be?) solo
10. You’re Gonna Hear From Me [Alternate Take]

Bill Evans (p)
Eddie Gomez (b)
Jack DeJohnette (ds)

連休の旅行に行ってたので、いろいろな音源が随分でおくれてま〜す。
実際、、これも、随分前に聴いているのですけど。。
でね、新発田市のジャズ喫茶バードさんに行くと、CDとレコードの聴き比べができるんですよね。
ぜひ行きたい。。

んじゃ、退散♪

2016年5月 6日 (金)

Black Ice / Wolfert Brederode Trio

Black_ice

連休?の谷間という切ない金曜日。
遊び疲れた身体にも、お仕事疲れの身体にも、すすすぅ〜っと身体に入っていく音楽たち。

オランダ出身のピアニスト、ドラマー、アイスランドのベーシストのピアノトリオ。
『Black Ice』というタイトルに惹かれてぽちってみました。
そして、エンジニアがジャズ批評のジャズオーディオディスク大賞でも話題になっていたステファノ・アメリオですし。。
13曲中12曲がピアニストの作品、8曲めだけベーシストの曲。

オープナーの「Elegia」から時間が止まりそうなゆったり・ゆっくりなバラード。
穏やかに流れるメロディ、空間に響く残響系のシンバル音、始まりの予感。
「Olive Tree」少しビート感が増し、やり取りも増える。「Bemani」も静けさも不思議感も満載。柔らかに柔らかに。
タイトル曲「Black Ice」は短いけれど、静謐な中に不穏感を煽りどこかに危険をはらむ感じ。寂寥感ただよう「Cocoon」のメロディ、ベースソロ。淡々とした中にドラマを感じる「Fall 」。
何かを示唆するような「Terminal」。真夜中に幽霊を見つけたような「Conclusion」。
空間に響くドラムの残響音、温度感あるベースで「Curtains」。
リリシズム溢れる「 Rewind」。
より消え入りそうな「Bemani (var.)」。淡い光を感じる美しい「Glass Room」。
終演は不思議な世界に入り込んでしまった「Fall (var.)」

全編寂寥感ただよう静かな進行。静かで繊細な中にドラマチックな流れを感じる素晴らしさ。不思議な浮遊感に陽炎を観るような気持ちにも。
まさに、、ECMだわぁ〜、、って、感じです。笑


1. Elegia
2. Olive Tree
3. Bemani
4. Black Ice
5. Cocoon
6. Fall
7. Terminal
8. Conclusion
9. Curtains
10. Rewind
11. Bemani (var.)
12. Glass Room
13. Fall (var.)

Wolfert Brederode (p)
Gulli Gudmundsson (b)
Jasper van Hulten (ds)

今日のおまけです。

んじゃ、退散♪

2016年5月 2日 (月)

the torch / rabbitoo

Torch

バンドのデビュー曲『national anthem of unknown country』は、一気に異次元空間に私を誘ってくれました。日常の世界から我々を引き離し、見たこともないような、思いも寄らなかったような世界へと。

5曲目が全員で、6曲目が佐藤浩一、残りは市野元彦の作曲です!
2枚目ということで、私にもバンドサウンドの免疫がついてまして?オープナーでの衝撃はちょっと和らいだかもしれません。
でも、ミニマル感や音響の重なりなどがよりパワーアップした感じで、たんたんと進んで行く音世界はSF映画で観るような世界。ジャズという音楽をコアな部分に持ちながらも、超新星のように四方八方に拡張していく感じ。

オープナーの「 バターランプの頂きにて 」から電子音満載で実験室のよう。
どこか大陸的な「火のこどもたち」。サックスとギターがかっこよすぎる「MET-ROPE-OPLE」。
漆黒の宇宙を思い起こす雄大さを持つ「やがて星は泥の眠りから醒める」。素朴で懐かしい気分が満ちてくる「影に満ちて梟は雪のように眠る」。
変化を楽しむ「Nodding Robo Labo」。タムタムやバイオリンで未来的浮遊感「15 Arrows」。DJサウンドのように闊歩する「渦巻 」。
終演は宇宙のメロウサウンド「pool 」。

今回のタイトルは「the torch」とのことですが、単調なリズムや繰り返しが超クール。
個人の楽器使いがそれぞれハイレベルなのに、一体となったバンド丸ごとのサウンドに重きをおき、時々現れる個が素晴らしいアクセント。今回も見知らぬ世界を闊歩する音世界に。

ライブで同じことをできる方々なので、タイムトリップしに生演奏を聴きに行きたい!!

1. バターランプの頂きにて
2. 火のこどもたち
3. MET-ROPE-OPLE
4. やがて星は泥の眠りから醒める
5. 影に満ちて梟は雪のように眠る
6. Nodding Robo Labo
7. 15 Arrows
8. 渦巻
9. pool

市野元彦 Motohiko Ichino (g, key)
藤原大輔 Daisuke Fujiwara (ts, fl, synth, electronics)
佐藤浩一 Koichi Sato (rhodes, synth, p)
千葉広樹 Hiroki Chiba (b, el-b, vin, electronics)
田中徳崇 Noritaka Tanaka (ds)

連休の合間の月曜日。。。
ブルーを超えてブルーペンギンを追う。

んじゃ、退散♪

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