Pat Metheny @ブルーノート東京(5/21 1st,2nd)
with Antonio Sanchez, Linda Oh and Gwilym Simcock
ブルーノート東京のパット・メセニーの公演(5/21)にいってきました。

(BN東京のHPより)
Pat Metheny (g)
Antonio Sanchez (ds) Linda Oh (b) Gwilym Simcock (p)
1stと2ndを続けて聴きました。
オープニング部分のピカソギターのソロ、メンバーが加わってからの「So May It Secretly Begin」への流れは、どちらも一緒。ピカソギターでの神聖でコズミックな雰囲気は、まさにこれから始まるメセニー祭りを予感させる。その余韻をうまく保ちつつ「So May It Secretly Begin」への移行部分は本当によく計算されていて流石。
ギターもフルアコに変えてグイグイ引っ張っていくプレイにゾクゾク。
この時点でどちらのセットの観客も「やったぁ!』って、心で叫んだと思う。
残念ながら未熟者できちんとセットリストを覚えていないのですが、1stでは、この後「Have You Heard」、「Sirabhorn」、「Unquity Road」、「What Do You Want?」と続きアンコールのガットギターソロによるメセニー曲メドレーまでに、この他4曲を熱演。やっぱり「Have You Heard」に一番?歓声があがったとおもいます。人気曲ね♪
ちょっと曲名が自信ないのですが、ギターシンセも何曲かで使い、特にサンチェスとちょう燃え上がった「When We Were Free(違うかも)」では、執拗な繰り返しと暴力的なまでなコール&レスポンスで聴いている方も力が入りました。一緒に顔が赤くなちゃったね。笑
アンコールを入れて1時間15分って感じ。

2ndでは、オープニングにバンドのコールがあって、始まる前から観客を煽ります。
やっぱり、ピカソギターのソロは神秘的で異空間に誘います。今度は正面だったので弾いている手元もちゃんと観えて嬉しい。ギター弾きでないけど、やっぱり手元が観えないとつまらないですよね。
その後はメンバーが加わって「So May It Secretly Begin」。
続いての「Minuano 」で歓声あげてたら、なんと次は「Travels」です。もう、この時点でドキドキが止まらなくなってるわけ。そして、お酒も多少回ってきて思考回路も弱っています。笑
この後4人揃ってでの演奏は8曲しているようなのですが(patweek.com参考)自分で覚えているのは「Farmer's Trust』。美しいメロディにうっとりしました♪
アントニオ・サンチェスはいわずもがスーパードラマー。音の数も音圧もすごいけど緩急つけて的確なドラミング。バンドサウンドを支える時の力強さは半端ないし、ソロは神業。会場をわかせる。
リンダ・オウは、女性とは思えない骨太な音ですが、しなやかでナチュラルなフレーズで情感たっぷりなソロで盛り上げる。決してトリッキーな感じはしないけど、すっごく安定していてやっぱり巧い!
グウィリム・シムコックは、とても楽しみにしていたピアニストです。その端正な容姿と同様なクールで軽快。音色からは欧州の透明感が感じられ素敵。
いつだって楽しそうに演奏するパット・メセニーですが、この日も常に満蔵そうな微笑み。ハイテンションな演奏をこれでもかと繰り返していました。
そして、2ndでは3人とそれぞれデュオをしました!!これが各自の特徴を踏まえた(当たり前か。。)選曲でとても良かったです。
リンダ・オウとは哀愁と郷愁に溢れる「How Insensitive」。フレーズの一つ一つに感情の発露をみる美しい演奏。ベースソロもしなやかさと強さを秘めた素敵なソロ。
グウィリム・シムコックとは「Phase Dance」。その爽やかな曲調に軽やかにつけるバッキング。空間的広がりと清々しさを。ソロでもサクサクと軽やかだけど厚くカラフル疾走感たっぷり。
最後がアントニオ・サンチェスとの「Question & Answer」。これが圧巻でした。
もう、ここのお客様ならば想像にたやすい超絶技巧で大迫力のソロの応酬。ギターシンセです。ヒートアップなんてものでなくて、まさに死闘の様相。ご本人たちも限界への挑戦なのでしょうが、聴いている方も思いっきり踏ん張ってしまいました!サンチェスはもちろんですが、大御所パット・メセニーの挑戦的なお姿に感動!!限界に近づけば近づくほど、アヴァンギャルドになればなるほど、、とってもパット・メセニー的なものを感じる。かっけ〜〜!!
アンコールはガットギターでメセニー曲のメドレー。終演後も再アンコールを求める拍手がしばらく鳴り響いていました。。
この日の観客はメドレーの最後の「Last Train Home」のテーマを心に鳴り響かせながら家路についたことでしょう。。
って、ことで、、気がつけば2時間越え。。。おもいきりメセニーさまを満喫!
あのお年になっても挑戦し続ける姿にまたまた惚れなおしてしまいました。

んじゃ、退散♪
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