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音楽で拡がる輪

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2016年5月27日 (金)

In Movement / Jack DeJohnette / Ravi Coltrane / Matthew Garrison

In_movement

ジャズ界を代表するレジェンドなドラマーJack DeJohnette。
彼の新譜は親子ほどの年の差の2人。
実際にディジョネットが共演経験のあるミュージシャンの息子たち。
Ravi Coltraneは、伝説的なミュージシャンJohn Coltraneの息子でサックス奏者。
そのコルトレーン・カルティットの要、ベースのJimmy Garrisonの息子Matthew Garrisonも父と同じくベース奏者。めちゃ、楽しみにしていた1枚!

オープナーの「Alabama」は、ジョン・コルトレーンのオリジナル。ノンビブラートで堂々と吹き上げるラヴィ・コルトレーンのテナーはスピリチュアル。
このラヴィに父の影を感じないものは居ないとおもいます。胸に迫る演奏。それを支えるディジョネットのドラムにも静かな怒りを感じます。

3人の名義のタイトル曲「In Movement」は、マシューズのエレクトロニクスも効果的。異空間にラヴィのソプラノ?が響きます。
同じく3人名義の「Two Jimmys」。なんと、ジミー・ギャリソンとジミ・ヘンドリックスへの追悼!エレベの単調なリズムとエレクトロニクスが不思議な空間にラヴィの知的に燃えるサックス。まるでそれを追いかけるようなディジョネットのドラム!
ピアノとサックスのデュオで始まる「Blue In Green」。そう、マイルス&エヴァンスの有名曲です。ディジョネットのピアノは最小限の音を捉えるだけ。途中から加わるマシューズのエレベもまるで効果音?のように静かで静寂な空間をキープ。美しいバラードに仕上がってます。

アース・ウィンド・ファイヤーの「Serpentine Fire」。ファンクだけどあのファンキーなイケイケのイメージとは違ったジャズ度の高い演奏!
ディジョネットのオリジナル「Lydia」。美しいメロディをたんたんと演奏。
ディジョネットとラヴィのデュオ「Rashied」はラッシッド・アリへ捧げられている。比較的静かなECMの規範?を踏まえた演奏が多いなかこの曲は二人のバトルと言っても良い熱演。怒涛の5分48秒!
終演はディジョネットのオリジナルのバラードで「 Soulful Ballad 」。ディジョネットは再びピアノ。ゆったりと流れる時間が愛おしくなるような瞑想的な演奏です。

「繋がり」というも、「繋がり行くもの」を大事にしたディジョネットの新しいバンド。この後の変化も楽しみ!
ディジョネットはECMというレーベルのカラーの範疇で素晴らしいドラムとまとめ役を果たしています。流石だ。。
そして、ラヴィの演奏は思った以上に素晴らしく、どちらかというと聴かず嫌いだったことを反省。そして、マシューズはあまり目立った活躍はなかったのですが、やはり音に足してバランスの良いお耳をもっているんだな、、と、感じました。

ディジョネットさま。。このメンバーでの生も聴いてみたいです!!

1. Alabama
2. In Movement
3. Two Jimmys
4. Blue In Green
5. Serpentine Fire
6. Lydia
7. Rashied
8. Soulful Ballad

Jack DeJohnette (ds,p,el-perc)
Ravi Coltrane (ts,ss,sopranino)
Matthew Garrison (el-b,electronics)

来週の火曜日は新潟のジャズフラッシュに「Bungalow」が来ます。とっても 楽しみ!!

んじゃ、退散♪

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JAZZ」カテゴリの記事

コメント

メンバーも興味深いし、ECMというくくりの中ではけっこういい演奏を繰り広げていたのでは、と思います。マシュー・ギャリソンは方向性が違うと思いましたが、それでも、こっちの方面に合わせてうまくトリオとしてはまとまっていましたし。

TBさせていただきます。

910さま、トラバありがとうございました。

メンバー、興味深すぎますよね。笑
ディジョネットのアルバムはだいたい購入してるのですが、いつもテーマが真面目です。
マシューさまは、これはこれでいいのでは?っていうのが私なのですが、、
でも、ちょっと静かすぎたかな?って感じでした。
次回も買ってしまうとおもいます。。

こんばんは。昨年の東京JAZZをBSで見ながら「このメンツでアルバム作ったら面白いな」と思っていたところ待望のリリースでした。ECMのブランドイメージの枠組みで、それなりにけっこう実験的な作品になっているのではないかと思います。
おそらく第2弾が出るのではと期待しつつ、まずは「つかみはOK!」という感じですね♪
TBお送りしました。

奇天烈音楽士さま、こんにちは。

ECMということを考えると、冒険してるとおもいますよね。
私は、ラヴィさまを食わず嫌いの傾向があったのですが、なんだかそれは払拭されました。
確かに、バンドのデビュー作としては掴みわおっけーってかんじですね。
ぜひ、二枚目にも挑戦して欲しいです。

これは良かったです。ラヴィが新鮮でした。久々にデジョネットのアルバムを良く聴いています。
ECMらしく良く作り込まれていますが、それでもエネルギーを失っていませんね。
http://kanazawajazzdays.hatenablog.com/entry/2016/07/14/050000

kenさま、コメントないトラバありがとうございます。

ほぼ、、同じ感想でございます。
ディジョネットの名前で買ったのですが、ラヴィの素晴らしい演奏に感動しました。
生で聴いてみたいな。。

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