Leszek Możdżer @ 丸の内コットンクラブ(3/9)
Leszek Możdżer (p)@丸の内コットンクラブ(3/9)
「中央ヨーロッパ現在進行形ミュージックシーン・ディスクガイド」のポーランド専科オラシオさまをして「現代ポーランド最高のピアニスト」の1人と言わしめたLeszek Możdżer(レシェック・モジュジェル)のソロライブに行きました。
名前の発音はなかなか難しくてモジジェルとモジュジェルの間くらいだそうです。
ご本人も日本人にとって難しい発音なのは熟知しているようで、MCで「すっごく有名なピアニストです。モジュルジュルジュルジュル〜」って感じでユーモアたっぷりに最後まできちんと名前を言いませんでした。笑
ライブは2部構成になっており、40分、40分で休憩は20分弱くらいでしょうか。。
まず、着席する前に片手で弾き始めて、、そこから一気に始まってしまいました。
細長い指が、まさに鍵盤上を踊るように蠢き、そして、かなり高い位置からも音を決めていきます。ものすごく速くなっても決めた音をはずことなどなく、小さな音から大きな音までとても綺麗なタッチです。すぐ傍で聴いていたのですが、大袈裟でなくて手の動きが見えないことがありました。
1曲めで呆然としていると片手でピアノを弾きながらマイク持ってMC。
で、たぶん、、ショパン?のマズルカ。独特のリズムと圧倒的な演奏力。
でで、、この次くらいからピアノの内部にいろいろなもの(布、数珠??、ネックレス??)など入れて音色を変えるプリペアドピアノを始める。本当のピアノを熟知していて、、完璧にコントロールしていた支配者の風格。
ものすごく残念だったのが、手元はよく見えてもピアノの中が反射板に映ったのも観えなくて、、どんな風に置いているのかよくわからなかったこと。。
その頭の中も独特で、ショパンのプレリュードの中にスタンダードの「My Secret Love」が組み込まれた?曲とか、、いとも簡単に成し遂げてしまい、、なんつか、、途中であまりに凄すぎて知らぬ間に笑がでてしまいました。。
兎に角、1セット目のアヴァンギャルドな即興演奏が終わった後は放心状態。
会場で一緒になったK子さまと「なんだぁ、、あれはぁ。。」って、興奮状態。
20分後に、って、言ったと思うのですが、、もっと早くに戻ってきた気がします。
2セット目も基本は同じように呆れっぱなしなのですが、、お国のクシシュトフ・コメダの「Svantetic」とかは、やっぱりすごっく印象に残りました。あ、「Sleep safe and warm」も綺麗だった。。メロディをとても大事に思っていることも伝わってくる。
う〜ん後は、ロシアの作曲家セルゲイ・プロコフィエフのソナタ(K子さまに教えて貰った)も圧巻。ちょう快活!!瞬きも無理!!息を止めて聴き入る!!!
1セット目みたいにショパンのエチュードそのままで右手でチャーリー・パーカーみたいな感じで弾ききる。。で、終演。
当然のアンコールがなんと、ラーシュ・ダニエルソンの「Suffering」!
一人なのに左手がまるでダニエルソンのベースのように動きます。素敵。。すぎる。。
今回は「Chopin - Classic go Jazz」とあり、クラシックに疎い私はちょっと悩んだのですが、やっぱり行ってよかった。繊細で饒舌、そして、芸術性溢れる演奏に聴き惚れた2セット。選曲も演奏も「ザ・ポーランド!」って 感じでした。
私が聴いたことのあるピアニストの中で、ピアノ演奏の技術に関しては最高レベルだと思いました。
後は、この恐ろしいまでに完璧なスタイルをどう感じるか?って、ことかと。総じてかなり饒舌、ドラマチックで躍動感満載。
終演後は列に並んで、、会計、サイン&お写真をお願いしました♪
次回は、ダニエルソンさまとご一緒に来日してくださいませ。m(_ _)m
雨の中をK子さまの傘に入れてもらって東京駅に。。m(_ _)m
そこから、3時間以上かかって帰宅となりました。でも、なんて贅沢な時間だったんでしょう。。
残念だったのは、オラシオさまにお会いできなかったことです。サインもらおうと本を持っていたのにな。
んじゃ、退散♪
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