Sea / Slawek Jaskulke
オラシオさまが大絶賛、巷でも話題のポーランドのピアニスト、スワヴェク・ヤスクウケの新譜です。新譜といっても2013年の録音で、日本盤リリースが今年ということです。
ポーランドの最北部でバルト海の見える街で育ったヤスクウケにとって、海は特別な存在。
その特別な存在をテーマにした大切な作品。当然、全曲ヤスクウケのオリジナル。
オープナー「Sea I」は、ミニマルに押し寄せるフレーズが波を連想。
落ち着いた音色なので、、繰り出す音数が多くとも静かな雰囲気。
少しテンポがあがった「Sea II」は、ちょっとエレクトロニカを感じる響き。ますます、海が近づく感じ。
「Sea III」同じ口調なれど高音が奏でる神秘的な世界は美しく清らか。
時おり入る左手の低音に不安と不穏を覚える「Sea IV」。潜水したように海に包み込まれる感覚。
終演「Sea V」は身も心も海と同化したような気持ちで、私の心の奥深くにある海を眺める。
全編静謐で幻想的、メロディにあふれている。
きっと、胎児だったころに羊水に守れられていた自分はこんな安心感だったんだろうな。。
と、妄想が膨らむ一枚♪
1.Sea I
2.Sea II
3.Sea III
4.Sea IV
5.Sea V
Sławek Jaskułke (p)
今日のおまけは「Sea I」
オラシオさまの書いたライナーによると、、古いピアノと2本のマイク、ポータブルレコーダーで録音したそうです。すっごく、個人的な想いが込められるように。
ライナーも短い詩を読むような部分があって、、より、私たちの空想の世界を押し広げてくれます。
桜の季節ですね。出会いと別れの季節です。我が家は、今年は再び集う明るい年になりましたが、喪失感を抱えている人たちに必須アイテムになりそうですね。
んじゃ、退散♪
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