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音楽で拡がる輪

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2016年2月13日 (土)

Steve Kuhn Trio / At This Time...

At_this_time

明日はバレンタインデーですね♪
随分、、ひねてしまったので、「My Funny Valentine 」の聴き比べとか全くしないすずっくです。。(遠い目)

Steve Kuhnは、いろいろな顔を持つ男とでもいいましょうか。。なんとなく捉えどころのない感じがするのですが、新譜をだすと気になります。超耽美的なものから熱く盛り上がるハードバピッシュなもの、ちょっとアヴァンギャルドなものまで長い経歴を示すようにたくさんのアルバムが出ています。
私は、耽美的なものや欧州の香りのするものも大好きななのですが、、コルトレーン好きな私としては『Mostly Coltrane』は時々無性に聴きたくなる一枚です。

なんだろうな、、基本的なピアニズムは変わらないのに7変幻できるキューンの新作は、2012年ECMリリースの『Wisteria』と同メンバー。(って、書いてブログアップしてないことに気がつく。。)
今回はレーベルが変わってSunnysideからです。

オープナー「My Shining Hour」から快走。3人でスイング&スイング♪
ドラムのバロンのアグレッシブなドラムも聴きもの。グルービィで体が自然に揺れる気持ちのよい演奏が続く「Ah Moore」。
ぐっと音数を控えて軽妙洒脱な「The Pawnbroker」。スワローのベースソロもハートフル。
リメイクされた「All The Rest Is The Same」はサンバのリズムで大人の味わい。三位一体の息のあった演奏。
オリジナルのバラード「The Feeling Within」はピアノソロで優雅で詩情豊かに。
ロマンチックにリリカルに「Carousel」。繊細で歌心ある「Lonely Town」。
小気味よく躍動感あふれる「This Is New」。
終演はブルーな雰囲気たっぷりなバラード「I Waited For You」。最後までリリシズムあふれる演奏です。

白いジャズピアノの王道、リラクゼーションたっぷり。
トリオとしても、ジョイ・バロンのドラムは聴きどころ満載、そして、スティーブ・スワロのエレベは電気くささがあまり感じず、ピアノトリオに溶け込んでます。ジャズのエッセンスが詰まっています。


1. My Shining Hour
2. Ah Moore
3. The Pawnbroker
4. All The Rest Is The Same
5. The Feeling Within
6. Carousel
7. Lonely Town
8. This Is New
9. I Waited For You

Steve Kuhn (p)
Steve Swallow (el-b)
Joey Baron (ds)

硬質な、とか、透徹な響き、とか このアルバムでは一切無縁です。
メロディアスでリリシズムあふれる温もりを感じる演奏でございました。
休日に自分の淹れた珈琲をゆっくり飲みながら。。

んじゃ、退散♪

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コメント

やっぱり強力な高齢トリオですね(ジョーイ・バロンはちょっと若いか)(笑)。素晴らしい演奏を聴かせてくれてます。

スティーヴ・キューンは全部追っかけしてないですけど、リーダー作だけでもけっこうあるので、これからもメンバー追っかけになると思いますが、それでも楽しいです。

TBさせていただきます。

Suzuckさん,こんにちは。

これっていいですよねぇ。おっしゃる通り,「白いジャズピアノの王道」です。このレコーディングの前に,彼らはBirdlandに出演して,このアルバムに入っている曲も演奏していたらしいですが,そうしてコンビネーションを磨いていった結果が出ていますね。是非このメンツ,日本でも聞いてみたいですよね。

ということで,TBさせて頂きます。

こちらからもTBさせていただきます。
キューンの近作としては、彼のイメージどおりに硬質な演奏をしている「Steve kuhn Trio w. Joe Lovano/Mostly Cotrane」が相当良かったですが、本作もまたそれとは一味違ったリラックスした演奏が楽しめました。
キューンだけではなく、リズム隊の二人にもきちんとスポットが当たっているのも好印象でした。

910さま、とらばありがとうございました。m(_ _)m

以前に、、910さまが
「キューンはプロデューサーの要望でひきわけられる」
みたいなことを言ってたのを思い出しました。

と、このアルバムはどちらかといえば、、キューンの素顔にちかいのでしょうねぇ。。

閣下、、そうそう、ライブの高揚感をそのままスタジオに持ち込んだ感じですよね。
このままの勢いで来日したら行ってみたいですね。
しかし、やっぱり、バロンさまのドラム好き。サインほしいなぁ。。

ナリーさま、私も『Mostly Cotrane』は愛聴盤を通り越してます。
好きなものがいくつも重なったアルバムです。
仰るように 3人のそれぞれにスポットが当たっている演奏ですね。
そして、そのコンビネーションの良さも聴く人をリラックスさせる気がします。

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