Man Made Object / GoGo Penguin
イギリス!はマンチェスター出身のピアノトリオ、「ゴーゴー・ペンギン」。
すでに2枚のアルバムをリリースしてますが、3枚目は新生ブルーノートからのリリースです。
編成も楽器も奇をてらわない「ピアノ」「ウッドベース」「ドラム」の一見普通のピアノトリオ。でも、その演奏は予想超えた世界。
1聴に多くの人が「エレクトロニカ」だろうな、って、思うと思うのです。
でも、彼らは一切電子音を使用しておらず、自らを「アコースティック・エレクトロニカ」と呼んでいるそうです。
美しく端正なピアノとベースの響き。タイトで打ち込みのようなドラムが入ると場面が一転する「All Res」。「Unspeakable World 」ドラムが叩き出す複雑なリズムとメロディアスなピアノの重なりは、今時ジャズ。各楽器の音の重なりの美しさを感じる「Branches Break」。
世界の中心にビートがあると叫びたい「Weird Cat 」。ミニマルな「Quiet Mind」はデジャブを誘う。高速テクノ風で疾走する「Smarra」。エキゾチックでキャッチーなメロディが印相的な「Initiate 」。
夜の静寂に入り込んだような「GBFISYSIH 」。内省的な「Surrender To Mountain 」。
終演もやっぱり複雑なビートの中で変化していく「Protest 」。
日本版なのでボーナストラックとして静かに疾走する「FADING : FEIGNING」、ミニマリズムの見本のような「GREEN LIT」が入っています。
私の知らない音楽の分野もふくめて様々な音楽の融合のような感じ。
真ん中を貫くタイトなビートで身も心も一緒に疾走できます。
1.All Res
2.Unspeakable World
3.Branches Break
4.Weird Cat
5.Quiet Mind
6.Smarra
7.Initiate
8.GBFISYSIH
9.Surrender To Mountain
10.Protest
日本版 ボーナストラック
11.FADING : FEIGNING
12.GREEN LIT
Chris Illingworth (p)
Nick Blacka (b)
Rob Turner (ds)
日本版のボーナストラックが要るかどうかは、、あれなんですが、、
原雅明氏のライナーはすごく役にたちました。
どうやっても電子音にしか聞こえない音をどうやってだしているかとか、どんな音楽に影響されてるとか。。影響されてる音楽がジャズから外れているのも興味深かった。
どんどん進化するジャズ。ついていけないものも多いのですが、これはとても気持ち良かったです。
今日のおまけは「All Res」。
このトリオは、随分前に名古屋のお姫様が騒いでいたので興味をもったのですが、
今回からはブルーノートからのリリースとのことでAppleMusicでも全曲聴けますよん。
四月には来日だそうですが、すでに予定があるので残念!って感じです。
んじゃ、退散♪
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Suzuckさん こんにちは
これグループの名前が面白く気になっていて注文しています。
(海外からで届くのに時間がかかっていますが..)
演奏内容も面白そうですね!
投稿: baikinnmann | 2016年2月20日 (土) 15時38分
baikinnmannさま!
そうなんですよね。すっごく 気になるバンド名ですよね!
早く 届くといいですね♪
投稿: Suzuck | 2016年2月20日 (土) 17時12分
2014年の「V.2.0」で非常に興味を持って、私のブログでも取り上げたんですが、そうですか、ニュー・アルバムが出ているのですね。あの時は、クラシックとロックとジャズの融合みたいな印象でしたが・・・、そうそうE.S.Tみたいなところも感じました。
このアルバムも早速聴きたいと思ったところです。
投稿: 風呂井戸 | 2016年2月20日 (土) 21時17分
風呂井戸さま、このアルバムも、クラシック、ロック、クラブミュージック、ジャズ、、いろいろな音楽の融合という感じがしました。
AppleMusicで聴いている時から、どうなってるんだろうか?って思っていたので、、
詳細な解説がとても助かりました。
投稿: Suzuck | 2016年2月22日 (月) 09時11分