休日の夜は『Nachtfahrten / Michael Wollny』で静寂な闇に包まれる。
雪がしんしんと降る真夜中はとても静か。
そんな静寂な闇に包まれて独り眠りにつく。
Nachtfahrten / Michael Wollny
アレッサンドラ・ガラティのアルバムと一緒にやってきたドイツのピアノトリオのアルバム。
とても素敵なのですが、ガラティのアルバムとは真逆。真夜中の闇の中を彷徨うような内容。
オープナーは、暗闇の向こうから静かにゆっくりと訪れる映画ツインピークスのテーマ「questions in a world of blue」から。眠りに誘うようなゆっくりゆっくりな演奏。
3人の名義の「nachtmahr」も大きく間をとったフリーな感じの抽象的な実験的なサウンド。
3人とも最小限の音、ゆったりと美音を集めたロマンチックな「der wanderer 」はマイケル・ウォルニーのオリジナル。
ドラムのエリック・シェーファーのオリジナル「motette no. 1 」は透明感あるピアノが疾走しドラムが堪能できる、短いけど流麗な演奏。
ピアニストの曲「white moon」、美しいメロディを官能的に。中世のフランスの作曲家の「de desconfort 」を切なくしっとりと。
オリジナル「metzengerstein」短い中にもドラマを感じる。3人名義の「feu follet 」は、2曲めのように抽象的で静かで前衛的。
シェーファーのオリジナル「ellen」は不思議なメロディで頭に残る…。ウォルニーオリジナル「nocturne 」もミステリアス。
暗くひんやりしたヒッチ・コックのサイコに使われたバーナード・ハーマン「marion」。透徹でコンテンポラリーなピアノ。フランス民謡「au clair de la lune 」の沈み込むような不思議なアレンジはダーク。金属音もボーイングも夢の向こうのようなオリジナル「odile et odette 」。
終演のタイトル曲「nachtfahrten 」も彼のオリジナル。ドラムのショットが淡々とリズムをキープしエンディングに向けて美音を選ぶ。
真夜中に灯りを消して独り静かに聴く音楽。
ジャズ、クラシック、現代音楽、、カクテルグラスでちょっとステアした感じ。
静寂な闇に包まれて心が落ち着きます。。
1.questions in a world of blue ( Angelo Badalamenti -from Twin Peaks)
2.nachtmahr ( Michael Wollny, ChristianWeber EricSchaefer)
3.der wanderer (Michae Wollny)
4.motette no. 1 ( Eric Schaefer)
5.white moon ( Chris Beier )
6.de desconfort ( Guillaume De Machaut )
7.metzengerstein (Michael Wollny)
8.feu follet (Michael Wollny, Christian Weber, Eric Schaefer)
9.ellen (Eric Schaefer)
10.nocturne (Michael Wollny)
11.marion (Bernard Herrmann, )
12.au clair de la lune (traditional)
13.odile et odette (Michael Wollny)
14.nachtfahrten (Michael Wollny)
Michael Wollny (p)
Christian Weber (b)
Eric Schaefer (ds)
ACT MUSIC の虎の子?のようなマイケル・ウォルニー。
かなり大胆な暗さと静寂さだとおもうのですが、その美意識とセンスの高さはハンパありません。
今日のおまけ。
んじゃ、退散♪
« 冬の新潟ジャズストリート備忘録 | トップページ | Oku / Joonas Haavisto Trio »
「JAZZ」カテゴリの記事
- 叡智の結集のような音風景! 「山中 一毅 & 古谷 淳 DUO TOUR 2023 @ jazz Flash (5/30)」(2023.06.04)
- ミュンヘン出身のベーシスト、ニルス・クーゲルマンがピアノ・トリオを♪(2023.05.28)
- 外山 安樹子 トリオが、新譜をリリース♪(2023.05.24)
- いよいよ、、フレッド・ハーシュがECMからリーダー作が…(2023.05.17)
- 海野 雅威のニューヨーク・トリオの復帰第2作が5月にリリース!(2023.05.13)
コメント