東京JAZZ CIRCUIT 2015 in 富山(9/7)
東京JAZZ CIRCUIT 2015 in 富山(9/7)
Paul Grabowsky Piano Solo
オーストラリアのベテランピアニストPaul Grabowsky。実は、当日まで演奏があるのもチェックできてなかった。m(_ _)m
ほぼ開演時刻にブザーとともに始まる。
な~~んと、トリオだと思っていたらソロピアノ。
しかも すっごく思索的で美しい。美しいだけでなく アブストラクトで気品があり芸術肌。皆んな知ってる「Round Midnight」が クラシックの名曲のようになったかと思えば、オーネットを意識した迫力満点のアバンギャルドな演奏があったりと1曲あたり8分前後で4曲でオープニングの30分を飾りました。
ピアノ専科ブラザー最中氏がいたら おもいがけない誤算って、私が無知なだけなんだけど きっと喜んだだろうなぁ。なんて 拍手を送りました。
で 舞台の真ん中にあったピアノを撤去して 皇帝の要塞を設置。舞台の上に舞台設置なので 足元機材とかよくわからなかったです。
おまけに ここでは休憩のアナウンスが正式になかったので近くに行っての写真もとれなかった。。
設置が終わるとカートさまの登場です!
Kurt Rosenwinkel Guitar Solo
私は、この日の一番の目的は新世代ギターリストの皇帝カート・ローゼンウィンケルさまです。
10年来のファンですが、初めて生で聴きます。きっと、新潟でこのイベントを開催しても 盛り上がりはこんな感じだろうなぁ。。って、くらいの会場の入りだったのですが、流石にカートさまには掛け声がかかりました。心の中で一緒に叫ぶ。。
その独特の浮遊感とクールなサウンドは空気に溶け込んで気持ちいいです。
もう、普通に凄く巧いです。必要な場所での指の早さ正確さ 半端ありません。
今回のソロパフォーマンスでは キーボード、エレクトロニクスを使って 非常にアンビエントなサウンドだったと思います。彼のつくりだした音のベールが漂う中を彼のギターが流れる。
そのギタープレイに圧巻されてしまいました。
ヴォイスが入る曲もあって、これだけの機材に囲まれたギターテクニックは最高峰のこのギターリストが目指す メロディアスでクールなサウンドの重要な要素はヒューマンなサウンドなのではないかなぁ。。と うっとりした次第です。
40分強の演奏はギター演奏以外の操作もあり、かなり集中力がいるものだったと思うのですがやっぱり その独自の世界観に魅せられました。最後は、比較的普通にスタンダードを弾いて終わったのですが、この1曲にやられた人も多いはず。カートさま、、すみません。一般人の頭の中は なかなか 最先端にはおいつかないものですよ。。
Esperanza Spalding Presents Emily’s D + Evolution
30分以上?の休憩の後はEsperanza Spaldingさまのパフォーマンスです!
時代を先取りし続けているキュートな歌うベーシストエスペランザさま。
ストーリー仕立ての1時間のパフォーマンスの登場シーンからヤンヤの拍手です。かわいいぃぃ!って まじ 声援が飛ぶ。実際 ちょうかわいい!歌もベースもちょう巧い彼女のこの「Esperanza Spalding Presents Emily’s D + Evolution」って、なんだか良くわかっていなかったのですが、Tweet先でみたライブ評内容によると 彼女の観た夢から構成されたストーリーのある音楽パフォーマンス。
英語能力が中学生以下の私には ストーリーを把握するのは 難しかったのですが、エレベを肩からかけて踊るようにリズムをとりながら歌う姿は理屈なく ちょうかっこいい!
爆音でロックのリズムの中繰り出されるパフォーマンスに 会場は唖然と痺れておりました。これは、もうジャンルを超えてとか言う以上の越境です!!
アンコールにも応えてくれて 「すげぇの観た」の記憶が刻みこまれました。
エスペランザ !!凄すぎました。。
これで 終わり。
この後、カートさまのサイン会の中止を知り 呆然としたのでした。。
開演前にCD販売の場所に終演後にサイン会があると書いてあったのです。持ってるCDしか売ってなかったので 購入しないとダメですか?と 聞いたのですが 忙しそうに顔も上げずに頷いたのです。今までのライブではそんなことを言われたことはなかったので 不愉快に思いながらも持ってるCDを買いました。
その時、CDを販売している人でなくて開催関係者にキチンと確認すればよかった。今思うと運営には関係ない人だったんだろうな。
でも サイン会で購入を煽ったのは事実!返せばよかった。しかし、押せ押せで終わったので CD販売も激混みだったし、お早くおかえりくださいのアナウンスも頻繁で めげちゃったのだ。
この事で 私の盛り上がりは一気に撃沈ですよ。
開催者の都合によりサイン会は無くなってしまったのは返す返すも残念です。
次回の来日ライブこそはサインを頂きたいです。。
と いう事で全員がお初だった富山の夜は静かに閉幕でした。
んじゃ、退散♪
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コメント
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あら、まあライブの内容はよかったようですが後味が悪い感じですね。
サイン期待して物販で買われた人も多かったでしょう。
救済無しは、きびしいですねぇ。
投稿: Namy Hay | 2015年9月10日 (木) 13時12分
Namy Hayさま、、
そうなの。コメントをありがと。でも、、まぁ、泣き寝入りした私が悪いんです。
おかげで高揚した気分が台無しになったんですよ。
そっちの、ダメージの方が大きくて こんなん書いちゃいました。
こういう恨み言って よくないよねぇ。。
投稿: Suzuck | 2015年9月10日 (木) 18時27分