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音楽で拡がる輪

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2015年7月29日 (水)

Facing The Wall / Lars Jansson Trio

Facing_the_wall

今年、ラーシュ・ヤンソンさまは来日20周年なんだそうです。
私が彼のことを知って聴き始めてからも すでに15年以上たつわけですねぇ。
ブログ内の検索してたら10年前にご本人が書き込んでくれたコメントも残ってました。。

前回の『Everything I Love』のジャケットはお孫さんのHildaちゃんの作品でした。今回はラーシュさまの大好きなイタリアの芸術家Mimmo Paladinoことミンモさまの作品です。人の内面をえぐり出すような感じが好き。

オープニングは「Prelude To A Restless Mind」。短いけど静かなピアノソロで始まり気持ちを集中させてくれる。
タイトル曲「Facing The Wall 」は禅に造詣の深いラーシュが達磨大師の逸話からのタイトル。3人の息のあった洒脱な演奏が聴けます。「Forts de Latour 」は快活なラーシュのピアノとベース&ドラムののびのびした演奏。本当に若い演奏家の成長は目を見張りますよね。
ピアノとベースのユニゾンが印象的な凛とした美しさを持つ「Nobility And Beauty 」、渾身のベースソロ!
「Configuration 」はバードとジャスの伝統的なスタイルへの敬意を表した楽しい1曲。
家族の住む南米の都市がタイトルの「Quito 」は愛に満ちたメロディ。彼が家族をとても大切にしていることはファンはみんな知っているのですが、改めてその溢れる愛を見る。

「Catching The Ox」はピアノソロで。これも禅に関する場面の表現で抽象的前衛的な一瞬もある短い演奏。ちょうど真ん中で場面展開的な感じもあるのかも。

若い仲間と溌剌と進む「Three Times Three 」、ラーシュらしいなぁ、と、思う瞬間が沢山ありますね♪ 本当に素敵なトリオになりました〜。「Wise Heart 」の暖かさ楽しさ、喜びを表現することにかけて世界一のピアニストですよねっ。
オーネットのスタイルに刺激された「Ornette Work」、オーネットの無くなる前の演奏なので彼に敬意を表したラーシュ風の表現です。
スウェーデンの秋をいろいろなフィルターを通して表現した「Autumn Sun」。美しいだけでなく、静かな中に斜めの陽射し、日が短くなっていく寂しさなども含まれる気がします。
「Shorter And Shorter 」はウェイン・ショーターへの敬愛を表した曲。爽快感溢れるストレートアヘッドなジャズ!
終演は去年お亡くなりになったお父様へ捧げた「To A Sweet Dad 」。美しいメロディ、美しい演奏、美しい心。。。

美旋律の中にますます溌剌と爽やかなヤンソン印満載。
アメリカのジャズへのオマージュを表しながらも、どこを切ってもラーシュ・ヤンソンそのものでした。しかも、若々しくなってる!
以前のトリオから新生ラーシュヤンソントリオになった時に、いろいろという方もあったし、憶測もあったわけですが、、今となっては正解だったとしか言いようがない気がします。ラーシュはいつまでも溌剌とした心あたたかなラーシュでいるためにこのトリオを選んだんだと思います。ラーシュ万歳♪

1. Prelude To A Restless Mind
2. Facing The Wall
3. Forts de Latour
4. Nobility And Beauty
5. Configuration
6. Quito
7. Catching The Ox
8. Three Times Three
9. Wise Heart
10. Ornette Work
11. Autumn Sun
12. Shorter And Shorter
13. To A Sweet Dad

Lars Jansson (p)
Thomas Fonnesbaek (b)
Paul Svanberg (ds)

レーベルのHPで試聴できます。

20周年記念ツアー
10月2日(金)大阪Mr. Kelly’s
10月3日(土)サテンドール神戸
10月4日(日)名古屋Star Eyes
10月5日(月)横浜Dolphy
10月6日(火)《20周年記念スペシャル・ソロピアノコンサート》武蔵野スイングホール
10月7日(水)吉祥寺Sometime
10月9日(金)10月10日(土)南青山Body & Soul

どこかに行けますように。
んじゃ、退散♪

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JAZZ(Far North )」カテゴリの記事

コメント

Suzuckさん、こんにちはmonakaです。
久しぶりに貴女より早く記事にできましたので、こちらからTBに行きます。
15年ですか、わすれてしまいましたが、最初キースににていると思いました。
今回は一番最後。

ブラザー最中さま、トラバありがとうございます。
ラーシュさまは、昔は新潟にもいらしてくださっていたのですよ。
また、新潟にも新たにご縁ができるといいなぁ、、と、思います。

ラーシュさまは、キースさまもお好きですよね。
今回も南青山は難しいとおもいます。。。

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