Untold Stories / Shai Maestro Trio
イスラエルといえばアヴィシャイ・コーエンが頭に浮かぶとおもうのですが。
その親分の元で頭角を現し、すでにリーダー作もすでに2枚出していて、前回の『The Road to Ithaca』もどこか儚げな色合いと哀愁がたまりませんでした。
で、これは3枚目。アヴィシャイトリオ脱退後も邁進するシェイ・マエストロの新譜です。
1曲めのトリオ名義の曲以外はすべてシェイのオリジナルでっす。
オープナーはエキゾチックでパワフルな「Maya's Song」。リーダーはもとより1、2作目と変わらぬメンバーでトリオとしての阿吽も鉄壁。「When You Stop Seeing」はピアノソロで、内省的に。心の深淵な部分に染み入るような仄暗さ。リズミカルに美しく「Treelogy」。
ドラム音が印象的な翳りのある「Elusive」。リリカルでアンニュイな「Painting」静謐な空間が美し過ぎます。ソロ「Endless Winter」の孤高な空間。硬質で饒舌なソロ「Shades」。
終演は「Looking Back」、哀愁も感じる美しいメロディ、シンプルで豊かな響き。
日本盤はおまけに躍動感ある「Gal」がつきます♪『The Road to Ithaca』にも入ってるので聴き比べも楽しいですね。
エキゾチックで繊細な万華鏡のような幾何学的な美しさと叙情的で哀愁を感じる翳りの中に仄かにロマンも感じまっす。全体に仄暗さをもった深遠な世界は私たちが持つイスラエルジャズのイメージとはちょっこっと違った心の鎮静効果も。。
静寂と躍動のバランス良くそのアレンジとシンプルな美しいメロディに彼の音楽の美学を感じ、スタジオ音源とライブ音源に差がないのも驚き。詩情豊かで甘さと硬質さの塩梅も程よく、夜半に独り異空間をただよえる摩訶不思議な空間です♪
1. Maya's Song
2. When You Stop Seeing
3. Treelogy
4. Elusive
5. Painting
6. Endless Winter
7. Shades
8. Looking Back (Quiet Reflection)
9. Gal (日本盤bonus track)
Shai Maestro (p)
Jorge Roeder (b except 2,6,7)
Ziv Ravitz (ds except 2,6,7)
新潟、暑いんですけど。。。
これって、夏が来た?ってことかしら。
夏が苦手なスズックです。。。。
んじゃ、退散♪
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コメント
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今晩は、お邪魔いたします。
この作品、いいと思います。
もちろん初めて聞きます。
一曲目でかなり興奮しました。
ぜひ買って聞きたいですね。
投稿: jamken | 2015年6月 6日 (土) 20時57分
jamkenさま、こんにちは!
ちょっと、仄暗い部分が 私の気持ちに とってもしっくりきます!
マーク ジュリアナの新譜でも 活躍していましたし、来日も楽しみですね。
コメントありがとうございました🎵
投稿: Suzuck | 2015年6月 7日 (日) 11時02分