Unseen Scenes / Bungalow
一昨年の11月に「セカンド・アルバムPast Lifeのレコ発ツアー」で新潟のジャズフラッシュでライブをしてくれたBungalow。
この年ジャズフラッシュは35周年だったのですが、「個々の才気・才能がすごいので、、バンドとして存在してるのか、日本にいるのか、それはわかんないけど。。。ジャズフラッシュ50周年の時にも素晴らしい活躍をしてると、思える面々です。」と書きました。
メンバーにチェンジがあったのですが、サードアルバム『Unseen Scenes』を出しました。
オープナーは迫力あるドラムの音に身が引きしまる「Dancing Elephant」。テナーサックスがサウンドに見事に溶け込み伸びやかな空間が気持ち良い!
硬質で透明感のあるピアノの八面六臂の活躍「Gauge」。
静かで美しいメロディが頭から離れなくなる「It's Not A Sad Song」。サックスの歌心と表現力にうっとり…。
エキゾチックなリズムが特徴的で4人の息もぴったりな「March in the Labyrinth」。
抽象的な響きが真摯な気持ちを引き起こす「Astir」。
お得意のタブラがコンテポラリーなシーンに溶け込んでいる「Bombay Duck」。
宇宙の真理をついた問題作「Space Turtle」、ピアノとサックスのやりとりが素晴らしい。
サックスソロから始まるミステリアスでビターテイストな「Absence」の雄大さ。。
終演「Respective Scene」はメロディがなくエレクトロニクスも入ってちょっと前衛的な演奏でからはじまるのですが途中の高揚感は半端ない。一段も二段もステージをあげた今回のアルバムもまだ進化の過程だということでしょうか。
結局人は日常に生きているのに常に非日常を求めている不思議な動物だとおもうのですが、そんな気持ちを満足させてくれる様々な風景にトリップさせてくれるアルバムでした♪
コンテポラリーなジャズシーンでますます飛躍するであろうことを断言できる1聴に病みつきになる色彩豊かなサウンドでした。
4人の知恵と気概のつまったアルバムです。あなたもジャズの未来を覗けるかもしれませんよ!
1. Dancing Elephant
2. Gauge
3. It's Not A Sad Song
4. March in the Labyrinth
5. Astir
6. Bombay Duck
7. Space Turtle
8. Absence
9. Respective Scene
Mike Rivett (ts,electronics)
佐藤浩一 (p)
池尻洋史 (b)
大村亘 (ds,tabla)
今日のおまけ。
んじゃ、退散♪
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コメント
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こんにちは、お邪魔いたします。
いい作品ですね。
ぜひ聞いてみたいと思いました。
またお邪魔いたします。
投稿: jamken | 2015年6月28日 (日) 11時17分
jamkenさま、すっごく 良い作品だとおもいます!
メンバー全員旬です。
すんごい、良い作品なのに言葉が稚拙すぎてうまく伝えられない。。
レコ発ツアーで新潟にも来てくれるといいのだけどなぁ。。
投稿: Suzuck | 2015年6月28日 (日) 16時15分