Tom Harrell『Trip』ツアー@丸の内コットンクラブ(6/23 1st)
Tom Harrell『Trip』ツアー@丸の内コットンクラブ(6/23 1st)
(写真はトム・ハレルのツイッターから拝借いたしました)
Tom Harrell (tp,flh), Mark Turner (ts), Ugonna Okegwo (b), Adam Cruz (ds)
新譜『Trip』はその前のまさにカラフルな『Colors of a Dream』と打って変わってマークターナーとのコードレスの2管カルテット。
ノリの良い縦横無尽のリズム陣に支えられ、ちょっとダークで真摯なジャズが繰り広げられてます。今回は、そのメンバーでの来日とのことで ピンポイントで行ってきました。
歓迎の拍手が終わるとターナーがちょっと音出しして、トム・ハレルの合図を待つ。
突然、小さな声でカウントをはじめフリューゲルでターナーとあわせます。
思った以上に2人のハーモニーは美しく、一緒に吹いているだけでうっとりしてしまう。
先にターナーがソロをとるのですが、知的で自由度の高い緊張感あるフレーズを紡ぎ淀みなく演奏が続きます。いやぁ、、参った。理知的な顔で理知的なフレーズそして説得力あって落ち着きのあるトーン。そのバックでドラムもベースも縦横無尽な演奏でかなり華やかな印象。
バトンタッチでトム・ハレル。気合のはいったスリリングな演奏だけど、やっぱりそのふくよかな音色と浮遊感が素敵。ターナーが時折ロングトーンでハーモニー?を入れて浮遊感を追加する。なんか、良いのだすね、これが。
レジェンドに失礼な話だけど、高速フレーズにも気合がはいっていてちょっと安心したりして。。だって、お相手が マークターナーなんだもんね。ソロはちょっと、短めだけどやっぱ良いものを聴いた感がすっごく強い。彼の今までの積み重ねを一緒に聴いている感じですから。
会場のハレルファンはみんな固唾を飲んで聴き入ってる感じです。
ベースソロのよく歌うこと。流石、長いことトム・ハレルのバンドで活躍するだけあってウゴンナ・オケグォのベースはよく歌い踊る。そして、まったくアイディアが途切れることなく多彩な音を繰り出すアダム・クルーズ。めちゃ、かっこよかったね。痺れます。
途中、トム・ハレルは2曲くらいトランペットを吹きました。もう、びっくり。
2.3年前に聴きにきたときはトランペットは置いたままになっていてまったく吹かなかったので。
お歳を召してもハレルはハレルですよねぇ。やっぱり、トランペットの音色も素敵だわ。
彼らの演奏はメロディアスだけど、甘さはなくアンコールまで緊張感途切れることなくあっという間でした。
メンバーはトム・ハレル意向が一挙一動でわかる感じ。その集中力とトム・ハレルへのリスペクトがビシビシ伝わってきて気持ちよかった。お礼を言いたくなるくらいです。はい。
病気、お歳、、マイナスなことばかりに目がいってしまいがちだけど、ステージはそのアンサンブル、ソロ全てがジャズの真髄って感じで高揚した。流石です。
今日が最終日、明日はニューヨークへお帰りだそうです。
素敵な時間をありがとうございました。また、来日してくださいね!
んじゃ、退散♪
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