Phantom / Jesse Van Ruller
〜The Music of Joe Henderson
梅雨の鬱陶しさを一掃する痛快なアルバムを聴きましょ。
ええとですね、Jesse Van Rullerは、ブログを始める前からの大ファンで『European Quintet』からアルバム購入しています。何が好きかって、渋さと華やかさの同居。ジャズギターの王道、正攻法の先端をいくギタープレイに痺れます。
今回はギタートリオでは11年ぶりのアルバムなんだそうで、『Murphy's Law』以来か??奇しくも、このブログで最初にジェシのアルバムでとりあげたアルバムでした。この時、「いろんな組み合わせを聴いてみたい」みたいなことを書きましたが、この後、ブログにのせた6枚は本当に多彩つうか捻った構成だったりだったのですね。
でで、満を持してギタートリオですよ! しかも、ジョー・ヘンダーソン集です。
なんでだ?って、単純にジョーヘンが好きなんだそうです。笑 なんて、良い人だ!!
やっぱ、一筋縄ではいかないひとですよねぇ。60年代のジョーヘンのかっこいいアルバムからこれまた個性的な曲を選曲してます。ワクワク♪
オープナーは「Jinrikisya」。彼がシングルノートで弾き始めるとぞくっとくる。ベースのボーイングも渋いっ。時折入るギターの音に何かを期待してしまう私。1音1音がはっきりと粒だった音で時々高速になりながらタイトに進んで行く。常に獲物を狙うような緊張感が漂う。
『A Shade of Jade』ドラムのプッシュにのって弾くジェシの早弾きフレーズの自在なこと!超攻撃的。コード奏法多めでミステリアスな「Black Narcissus」、今度はピチカートでのベースソロフィーチャー。バックに回っても動きのあるベース。いいコンビです♪「Punjab」もう、渋い演奏が続きます。「Isotope」も緊張感あふれる演奏。やっぱり、高速フレーズになるとその非凡な才能がよくわかります。ベースとドラムにもスポットあててシビアな感じ。
美しいバラード「La Mesha」はクールに叙情豊かに。緊張感のある演奏が続いたので、アルバムのオアシス的な演奏ですか。その男前さにやられてしまう。。
再び、軽快爽快に決める「Tetragon」。名曲「Serenity」もジェシが一気に弾ききります。
終演は疾走感ある「Inner Urge」。こちらも、一気に駆け抜けま〜す。最後の1音までカッコ良いっ!
う〜ん、、ジェシの男気がど〜〜んと貫かれたアルバム。
ギタートリオということで、ベース、ドラムもかなりフューチャーされていて良いお仕事しております。
でも、ここはジェシの圧巻のテクニックにブチのめされてくださいっ!
ギターファン、必聴だぁ〜〜♪
1.Jinrikisya
2.A Shade of Jade
3.Black Narcissus
4.Punjab
5.Isotope
6.La Mesha
7.Tetragon
8.Serenity
9.Inner Urge
Jesse Van Ruller (g)
Clemens Van Der Feen (b)
Joost Van Schaik (ds)
8月にファントムツアーするんだそうです。行きたいなぁ。。
8月20日(木) 大阪 Mister Kelly’s
8月21日(金) 横浜MOTION BLUE YOKOHAMA
8月22日(土) 名古屋 Jazz Club Mr.Kenny’s
8月23日(日) 静岡県袋井市Live & Cafe’ マムゼル
8月24日(月)25日(火) 東京丸の内COTTON CLUB
Jesse van Ruller “PHANTOM” Tour 2015 詳細
神様、どうかライブにいけますように!
んじゃ、退散♪
« Tom Harrell『Trip』ツアー@丸の内コットンクラブ(6/23 1st) | トップページ | ジャズ批評 186号がでました〜♪ »
「JAZZ」カテゴリの記事
- 『ジャズ批評 241号』が、、随分前にでてました〜 汗(2024.08.31)
- 眠れぬ夜の子守唄 『Sweet Caress / Franco Ambrosetti & Strings』(2024.08.21)
- 透明感あってメロディアスでリリシズムたっぷり 『New Questions, Old Answers / Aron Tala Trio』(2024.08.18)
- 真珠のような輝きを放つバラッド集 『TRUST / Akane Matsumoto Ayumi Koketsu』(2024.08.04)
- 異色の組み合わせ? 『A New Day / Giovanni Guidi』(2024.07.24)
コメント
« Tom Harrell『Trip』ツアー@丸の内コットンクラブ(6/23 1st) | トップページ | ジャズ批評 186号がでました〜♪ »
ライブ情報、感謝です。
名古屋のライブ行ってみよかな。
この人、僕も大好き。
この人の真骨頂は、トリオ編成の時と思います。
チェンバートーンズなど
室内楽的アプローチも
知的で、うるさくなく、ある意味オーソドックスで、
飽きない。
suzuckさん、
このCDもリーダーではないですけど
なかなかいいですよ。
検索/
Florian Ross / Jesse Van Ruller / Martijin Vink / Wheels & Wires
投稿: bleyasa | 2015年6月29日 (月) 20時32分
bleyasaさま、素晴らしいギターですよね。
最近の進化系のギターに比べるとオーソドックスな印象もありますが、
ジャズギターの真髄!って感じで痺れます。
おもしろそうなメンバーですね。
チェックしました!聴いてみたいとおもいます♪
ありがとうございました。
投稿: Suzuck | 2015年6月30日 (火) 08時34分