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音楽で拡がる輪

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2015年6月 9日 (火)

Double Circle / Enrico Pieranunzi - Federico Casagrande

Double_circle

鬱陶しい梅雨空?って思いますか?
土砂降りは嫌だけど、雨が落ちてくる空の雰囲気は嫌いではありません。
そういう日には、ダイニングに座って雨に濡れる緑を眺めたりするのが至福です。
お外のお仕事のかたごめんなさい。m(_ _)m

去年トリオで『Stories』、ソロで『The day after the silence』もだしてるピエラヌンツィさまは今回はデュオ!
しかも、アコースティックギターとのデュオです。たぶん、エレアコってやつです。
ご存知のようにこの組み合わせは、、コード楽器同士なので難しい部分もあるのですが、、
巧者同士だと華やかで、たった2人しか居ないとは思えない別格の音の世界になりますよね!
『Free Flying / Fred Hersch and Julian Lage』が、まさにこれでした♪

お相手のギターリストは「ギブソン・モントルー・ジャズ・ギター・コンペティション」の2007年優勝者Federico Casagrande。歳は離れているようですが、双方お相手に不足はないはずです!

オープナー「Anne Blomster Sang」はピエラヌンツィの曲。やわらかで優しいカサグランデのアコギの音に重なるエレガントなピアノ。この瞬間に「ヤッタァ!」って心でガッツポーズです。息もピッタリ裏に表に俊足を見せる「Periph」もピエラヌンツィ曲。
2人の名義で即興要素の強い「Sector 1」は阿吽で減り張りくっきりなビターな演奏。
不思議の国に迷い込んだ曲風がカサデグランデ曲「Clear」、流麗で硬質なピアノが物語を語る。続くコンテポラリーな「Dangerous Paths」もカサでグランデ曲。ビターな雰囲気の2人の丁々発止の応酬は凄みあり。
続くメランコリックなピエラヌンツィ曲「Within The House Of Night 」での両者の陰影ある表情にうっとり。同じくピエラヌンツィの「No-Nonsense」のミステリアスなやりとり。
唯一のカバーはブラジル曲「Beija Flor」、哀愁の権化、ギターの感情豊かな響き。もう、めちゃくちゃ巧いんですけどぉ。しかも、その不思議な感覚は好みです!
ミステリアスで霧がかかったようなカサデグランデの「Disclosure」、ピアノの美しさにハッとする。「Sector 2 」即興要素の強いスリリングで短い演奏。
終演はピエラヌンツィがベーシストCharlie Haden を想って書いた曲「Charlie Haden 」。優しく哀愁のあるメロディと曲にぴったりな情感のこもった2人の演奏。。。素直に心に響きます。

超絶技巧のお2人ですが、そのテクニックの凄さってことより詩情豊かな演奏が心に残ります。
ギターのしっとりした陰影ある響きとピアノの流麗でエレガントな凜とした立ち振る舞い。
阿吽のタイミングで紡がれていく音風景は絶景です。

やっぱり、すごかったなっ。ピアノ好きにも、ギター好きにもオススメです♪


1. Anne Blomster Sang
2. Periph
3. Sector 1
4. Clear
5. Dangerous Paths
6. Within The House Of Night
7. No-Nonsense
8. Beija Flor
9. Disclosure
10. Sector 2
11. Charlie Haden

Enrico Pieranunzi (p)
Federico Casagrande (g)

例によって太っ腹なCAM JAZZは全曲全部視聴できま〜す。

んじゃ、退散♪

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コメント

 エンリコ・ピエラヌンツィの又々新しい試みが聴けました。アコースティック・ギターとのアンサンブルはピアノ・ソロとは全く別世界で、それをどのように受け入れるかは、アルバム冒頭、若干私個人的には少し抵抗もありましたが・・・・。
 全編落ち着いた雰囲気には納得です。”Beija Flor”のみカヴァー曲ですが、これがなかなか美しい演奏で痺れますね(笑)。”No-nonsense”は゜ピエラヌンツィの曲ですが、今までと違った不思議な世界で、この両者の結晶ですかね。

風呂井戸さま、落ち着いているとはいえ、、、
そこはピエラヌンツィ。。美しいだけど
終わらせないのは流石ですよね。
カバー曲もお見事でした!!
そして、私が ギターのカサグランデのスプシャルなプレイにもやられちゃいました。

Suzuckさん,こんばんは。

このアルバム,いいですねぇ。私はHersch~Lageよりもこっちの方が好きかなぁって感じです。私はこのギタリストは初めて聞いたと思いますが,音色が魅力的で,それがPieranunziのピアノと相俟って,更に魅力的に響いていたと思います。

ということで,TBさせて頂きます。

閣下、どっちが好きかは 私には難しい感じです。
Julian Lageが大好きなんで。

でも、このギターリストもすごいですよね。
世の中、才能あるやつが多すぎます。
二人のテクニックはもちろんなのですが、詩情豊かな表現力がすごいですね。
やっぱ、世界水準はそこだよねぇ。

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