The half-finished heaven / Sinikka Langeland
Sinikka Langelandは、ノルウェーに住むフィンランドの民族楽器カンテレ奏者だそうです。
ECMで4枚目のアルバムを出しているのだそうですが、なにせなかなか手が回らなくて、Real & True の大沢さまのライブの案内観てる内についCDを買ってしまいました。。
すべてがオリジナル曲、歌っている曲が3曲あるのですが、それは「Tomas Transtromer」というノーベル文学賞もとっているスウェーデンの詩人の詩だそうです。
「毎日動物たちと森で出会うミステリーと歓び」というテーマで、ヴィオラ、テナーサックス、パーカッションを加えたアンサンブルで創り出す神聖で静粛な独特な雰囲気。
大地の鼓動のようなリズムが印象的な「Hare Rune」。別世界への誘いのようにも感じます。
歌う「The Light Streams In」。彼女の歌声は凜とまっすぐにこちらに向かってくる。
サックスの大らかな響きが美しい「The White Burden」。
タイトル曲 「The Half-Finished Heaven」もビオラとカンテラの優雅な共演にうっとり。後半に歌も入ります。歌、良いのですよ。心が浄化される感じ。
「The Woodcock's Flight」も美しいビオラの響きに聴き惚れます。曲も良いのです。
とても良い曲が続くのですが、その中で哀愁あるメロディが映画音楽みたいな「Caw Of The Crane」。思わず空を見上げたくなる「The Tree And The Sky」も穏やかな歌が入ります。
サックスの活躍でジャズ度が高い「The Magical Bird」。斜めに伸びたような音空間が楽しい「Hymn To The Fly」。
ちょっと、即興的な感じで動きのある「Animal Miniatures」。互いの反応を愉しむような「The Blue Tit's Spring Song」。終演は短い短い「Animal Moment」。まるで、森で動物に出合った瞬間のようでした。
彼女たちの意図する森の中に迷い込んだ感じ。
カンテレとヴィオラ、サックス、パーカッションで創り出した神秘的で静粛なサウンドです。
森や大地に精霊がいると言われているのがわかるような気がします。
1. Hare Rune
2. The Light Streams In
3. The White Burden
4. The Half-Finished Heaven
5. The Woodcock's Flight
6. Caw Of The Crane
7. The Tree And The Sky
8. The Magical Bird
9. Hymn To The Fly
10. Animal Miniatures
11. The Blue Tit's Spring Song
12. Animal Moment
Sinikka Langeland (kanlete,vo)
Lars Anders Tomter (viola)
Trygve Seim (ts)
Markku Ounaskari (perc)
いろいろと、、興味津々!
この不思議な世界に浸ってみたくてライブに行ってみようと思ってます。
んじゃ、退散♪
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4月9日 金沢・もっきりや「北欧伝統楽器カンテレと歌 「フィン族の森」より= = = 動物たちとの不思議な出会い」 [続きを読む]
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他のアルバムも、北欧のジャズメンもいたりして、ボーダーレスな世界が広がっていますが、もっとヴォーカル曲が多かったような気もします。もし、良かったら他のアルバムでこの世界を味わってみるのもいいかもです。
TBさせていただきます。
投稿: 910 | 2015年4月 9日 (木) 20時56分
910さま、
>北欧のジャズメンもいたりして
YouTubeにAnders Jorminが参加してるセッションがあったです。
ヴォーカルもお腹の底に響く感じでいいですよね。
他のアルバムも手をだしたいけど、さすがにちょっとECM疲れ。笑
そのAnders Jorminの新譜も手元にあるんだけど、ちょっと、休憩します。(予定)
投稿: Suzuck | 2015年4月10日 (金) 08時06分
TB.コメントありがとうございました。
私も多忙+ECM疲れ、でした。
ライヴは良かったですね。彼らが民族音楽を纏った、案外とアナーキーな感じでよかったですね。CDはまとまり良すぎるかなあ、って感じで。サックスの千人みたいな彼のソロ、良かったです。
投稿: ken | 2015年4月11日 (土) 12時11分
Kenさま、予想以上によかったです。
さすが、ECMのミュージシャン。ひとつの枠に縛られることなく自己主張してましたね。
仙人さまは、テナーもソプラノもよくコントロールされておりましたね。
とても 素晴らしい体験でした。
また、聴きたいと思ってます。
投稿: Suzuck | 2015年4月13日 (月) 22時35分