The Cause of the Sequence / Middelhoff - Morganti – Menci
若葉の季節になりました。
まだまだ寒い日が多い新潟なのですが、部屋に映る景色は日に日に緑が増していきます。雪国はこの美しい季節が短いので要注意!
水仙、って思っているとあっという間に桜になって、気がつけばブナの若葉が開いています。雨が降って一日外に出ないとものすごくもったいない思いをするのですよ。
ぼんやりしているのが好きな私なのですが、この癖のせいか時間の使い方が悪くてなかなかぼんやりできません。笑
そんな日常的なストレスから解放してくれるのがalbore jazzの新作。
目に鮮やかな緑のジャケットも良い感じ。
トリオなのですが、テナーサックスとトロンボーン、ピアノという変則トリオ。ピアノがリズム楽器も兼ねます。
オープナーはヘンリーマンシーニの「NOTHING TO LOSE」。
オランダ生まれ、イタリアのボローニャ在住のゲッツ直系のテナーBarend Middelhoffのなめらかなさ、優秀なアレンジャーでもあるというMassimo Morganti のハートウォーマーな穏やかなトロンボーン、バピッシュなNico Menci の陽光あふれる演奏にうっとり。2管のやり取りも爽快。
スリリングを二倍増しにするユニゾン、歌心を大切にしながらも3人のアドリブのやり取りも粋な「ANGEL EYES 」。
この後、Barend Middelhoffのオリジナルが5曲続きます。
ミステリアスに溌剌とした展開になる「UNISON PARTY 」。何気にテクニシャンの2人の威勢のある演奏が楽しい「BIG BELLY BLUES」。ダンディで洒脱な「SLOW WHITE BLUES」。硬派でリリカルなNico Menciと2人のやり取りもおもしろい「 THE CAUSE OF THE SEQUENCE 」。大らかでどこかエレガントな気分の「BALLAD FOR ANNA 」。
終演はMassimo Morgantiのオリジナルで「 MUSIPLANO」、これが柔らかなトロンボーンの音色、スムースなサックスの音色がぴったりの優しい曲。3人が溶け合って微かな甘さ哀愁を感じるひととき。。
2管でありながら爽やか。柔らかな色彩を放つハーモニー、洒脱なやり取り、歌心ある双方のアドリブ対比も愉しく、ピアノの溌剌さも加わって爽快な寛ぎ空間。
あまりの歌心に、途中からテーマを吹いているときはヴォーカルが居るように感じちゃいました。笑
その上、コンサートホールど真ん中に居るような臨場感ある録音。
新鮮な朝の空気のように、あなたの心をリフレッシュしてくれること間違いなし♪
1. NOTHING TO LOSE
2. ANGEL EYES
3. UNISON PARTY
4. BIG BELLY BLUES
5. SLOW WHITE BLUES
6. THE CAUSE OF THE SEQUENCE
7. BALLAD FOR ANNA
8. MUSIPLANO
Barend Middelhoff (ts)
Massimo Morganti (tb)
Nico Menci (p)
んじゃ、退散♪
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