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音楽で拡がる輪

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2015年4月 3日 (金)

Midwest / Mathias Eick

Midwest

ノルウェーのトランペッターMathias Eick。
Evening Falls / Jacob Youngでお友だちになった(気分)マティアス・アイクですが、リーダー作はもちろん、我が永遠のダーリンLars Danielssonの近作でも共演しており、その哀愁とメロディアスな演奏で私的には大活躍なノルウェーのお方です。
彼のECMでのリーダー作3枚目は、ヴァイオリンとパーカッションが彩る彼のオリジナル曲で固めた作品です。タイトルは彼がカナダ・アメリカツアーでアメリカの中西部にたちよったときの印象から遠く離れた自分の故郷に重ね合わせ、場所と時間にイマジネーションを受け様々な想いが込められて、そのまま『Midwest』となったようです。
初めて知ってのですが、ノルウェー人を先祖に持つアメリカ人の半分以上が中西部に住んでいるのだそうです。って、リーダーはじめピアノ、ベースはかなり私は大好きな方々なのですぐに購入しちゃったわけです♪

オープナー「Midwest」。朗々と吹き上げる哀愁のトランペッターとヴァイオリン。1曲目から胸にこみ上げてくる感情の高まり。ヴァイオリンはフィドルと呼ばれることもあるわけですが、メロディや彼の求められてる音色はそちらでしょうか。音の重なりは厚く感動的な幕開け。
素朴で優しいメロディの「Hem」。Hemはマティアス・アイクの故郷の村。ユニゾン部分が耳に残ります。そして、ここでもベースをはじめメンバーの歌心が光ます。
透明感溢れるピアノとゆったりざっくりしたトランペットの柔らかな日射しを感じるひととき「March」。「At Sea」も穏やかに時が過ぎていきます。
ピアノの繰り返しのフレーズの中でトランペットとヴァイオリンが淡々とメロディを奏でる「Dakota」。後半の緊張感はぴりっします。
哀愁を帯びたメロディの中に様々な想いを感じる「Lost」。中盤のピアノのソロはあまり長くはないけどとてもメロディアスで美しく、待ってました!って感じ。
「Fargo」もヨン・バルクのピアノに聴き惚れる、そして、トランペットの高揚感。
終演は「November」。何処か開放的で叙情的な雰囲気で。

終始、穏やかで瞬間的な高揚感や緊張感はあっても 基本的にはリラックスした音風景。
メンバーの実力を考えるとかなり余裕のある演奏に思えるのですが、そこが春ののどかなひとときにぴったりな雰囲気。彼ならではの柔らかな音の重なり、メロディアスで穏やかなマティアス・アイクさまでございました♪


1. Midwest
2. Hem
3. March
4. At Sea
5. Dakota
6. Lost
7. Fargo
8. November

Mathias Eick (tp)
Gjermund Larsen (vio)
Jon Balke (p)
Mats Eilertsen (b)
Helge Norbakken (per.)


探したんだけど、丁度良いYouTubeがなかったので、、

「ECMでの試聴です」

んじゃ、退散♪

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コメント

こんにちわ

彼のECMリーダー作は全部聴いていますが、今回のがベストな気がします。
初リーダーの一本気な感じもよかったですが、このまどろんでいる感じが
好きです。中庸の美というか、自然な感じが良いです。

長さも、いつの間にか終わる感じでちょうどいいかなと。

jazznekoさま、こんにちは♪
今日は、新潟は一日雨で ガーデニング用に買って来た花苗が植えられませんでした。
残念。。

アルバムの長さが短めなものが増えてきましたよね。
新譜発売時にレコードも発売されるようになってきたことも関係あるかもしれませんね。
でも、私も丁度良いかな、って、思います。
テンパらないで 静かに過ぎていく音空間ってのも必要ですよね♪

やっぱりメロディの人だなあ、とこのアルバムを聴いて思いました。
長さもちょうどいい感じだし、ちょっと失礼かもだけど、小さめの音量で何度もかけてます。

TBさせていただきます。

910さま、今回のECMは、「ザ・メロディアス!」って感じがそろいました。
北国の遅い春を彩ってます。
北欧の管楽器は(金管も木管も)独特の空気感がありますよね。
穏やかな良い時間でした。

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