This Is the Day / Giovanni Guidi Trio
イタリアのピアニスト、ジョヴァンニ・グイディ。
10年ほど前にヴィーナスレコードから日本デビュー。
一昨年には今回と同じメンバーでECMデビュー。2作目も澄み切った美しい音色と演奏。
大きな空間にトーマス・モーガンの重力を感じるベースが見事にはまる。
9曲がオリジナル、「Quizas quizás quizás」、「I'm Trough With Love」ドラムのJoão Loboの「Baiiia」。
オープナー「Trilly」の優しく柔らかなこと。心洗われるひととき。。
遠く地の底からきこえてくるようなベースソロから始まる抽象的で美しい「Carried Away」。
澄んでいても抑えた沈み込んだ感じが漂うグイディ。切なさが滲み出る「Game Of Silence」。
フリーの様相でインタープレイを追求する「The Cobweb」。空間の魔術師。
ドラムのジョアン・ロボの「Baiiia」も緊張感ある不思議な音風景。つづく、「The Debate」も抽象的な音の世界。
内省的でリリカルな「Where They'd Lived」。鬱々とした洗練された「Quizas quizas quizas」。
破壊的、芯の強さをみるような「Migration」。やはり、優しく美しくどこか儚げな「Trilly var.」。
「 I'm Trough With Love」という選択が何とも渋く、じ〜〜ンと胸に染みる。
終演は美しくも儚げ暗く切ない「The Night It Rained Forever」。
メロディも演奏もとても美しい。
夢のような儚さに現実の重みをつけるベースが居て、彩りをつけるドラムが居て、、
何処か切なくやるせなさを漂わせながら進む…。ひとりでゆっくりと どうぞ。
イタリア持つ美しいメロディは健在、でも、静謐で抑えめな感情表現。。
見えないのに、どこかに花の香りを感じるような。。
1. Trilly
2. Carried Away
3. Game Of Silence
4. The Cobweb
5. Baiiia
6. The Debate
7. Where They'd Lived
8. Quizas quizas quizas
9. Migration
10. Trilly var.
11. I'm Trough With Love
12. The Night It Rained Forever
Giovanni Guidi (p)
Thomas Morgan (b)
João Lobo (ds)
肌寒い春先にいいかもしれないですね。
んじゃ、退散♪
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