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音楽で拡がる輪

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2015年3月

2015年3月30日 (月)

This Is the Day / Giovanni Guidi Trio

Coverjpg

イタリアのピアニスト、ジョヴァンニ・グイディ。
10年ほど前にヴィーナスレコードから日本デビュー。
一昨年には今回と同じメンバーでECMデビュー。2作目も澄み切った美しい音色と演奏。
大きな空間にトーマス・モーガンの重力を感じるベースが見事にはまる。
9曲がオリジナル、「Quizas quizás quizás」、「I'm Trough With Love」ドラムのJoão Loboの「Baiiia」。

オープナー「Trilly」の優しく柔らかなこと。心洗われるひととき。。
遠く地の底からきこえてくるようなベースソロから始まる抽象的で美しい「Carried Away」。
澄んでいても抑えた沈み込んだ感じが漂うグイディ。切なさが滲み出る「Game Of Silence」。
フリーの様相でインタープレイを追求する「The Cobweb」。空間の魔術師。
ドラムのジョアン・ロボの「Baiiia」も緊張感ある不思議な音風景。つづく、「The Debate」も抽象的な音の世界。
内省的でリリカルな「Where They'd Lived」。鬱々とした洗練された「Quizas quizas quizas」。
破壊的、芯の強さをみるような「Migration」。やはり、優しく美しくどこか儚げな「Trilly var.」。
「 I'm Trough With Love」という選択が何とも渋く、じ〜〜ンと胸に染みる。
終演は美しくも儚げ暗く切ない「The Night It Rained Forever」。
メロディも演奏もとても美しい。

夢のような儚さに現実の重みをつけるベースが居て、彩りをつけるドラムが居て、、
何処か切なくやるせなさを漂わせながら進む…。ひとりでゆっくりと どうぞ。
イタリア持つ美しいメロディは健在、でも、静謐で抑えめな感情表現。。
見えないのに、どこかに花の香りを感じるような。。

1. Trilly
2. Carried Away
3. Game Of Silence
4. The Cobweb
5. Baiiia
6. The Debate
7. Where They'd Lived
8. Quizas quizas quizas
9. Migration
10. Trilly var.
11. I'm Trough With Love
12. The Night It Rained Forever

Giovanni Guidi (p)
Thomas Morgan (b)
João Lobo (ds)



肌寒い春先にいいかもしれないですね。

んじゃ、退散♪

2015年3月28日 (土)

休日かふぇは「Chain of Days / Silje Nergaard」で決まりっ!

Chain_of_days

三寒四温のこの季節。本当の春が待ち遠しい新潟です。
そして、、出会いと別れの季節でもあるシーズン。
外は春でも悲喜こもごもな想いもありますよね。
そんなちょっともの思いの時間にノルウェーの才女セリア・ネルゴールが地元の仲間とつくったアルバムはいかがでしょうか?

Chain of Days / Silje Nergaard

オープナーは民族音楽のような調べの「Buckle Her Shoe」。
ラテン風「The Dance Floor」はKurt Ellingと哀愁のデュオ、しっとりと。
ギター、ベースと軽やかに「The Leaving」。思わず聴き入ってしまうポップで優しいメロディ「A Crying Shame」。流れる雲のように「A Crying Shame」。
セリアのお洒落なタンゴ「Lady Charlotte」。切なさが滲み出る「Those Rainy Nights」。
ブルージーにブルースフィーリングたっぷりな「Two for the Road」。
カントリー風の「Cafe de Flore」。ミステリアスな「Hunting High and Low」。
終演はHelge Lienのピアノで厳かにノルウェー語で歌い上げる「Morgenstemning」。
コーラスが幾重にも被さって神秘的。

筋書きのあるドラマのようなアルバム。
出会いと別れの季節にぴったりな雰囲気でした。

1. Buckle Her Shoe
2. The Dance Floor
3. The Leaving
4. A Crying Shame
5. Come Walk Around
6. Lady Charlotte
7. Those Rainy Nights
8. Two for the Road
9. Cafe de Flore
10. Hunting High and Low
11. Morgenstemning


視聴できま〜す

もうすぐ、4月ですね。
何か新しいことを始める方はいらっしゃいますか?
私は 相変わらずの人生だぁ。

んじゃ、退散♪

2015年3月25日 (水)

Going Home / Joey Calderazzo

Going_home

元祖私的イタリアの伊達男、Joey Calderazzo。
ブログ内を検索したら「our standars」「Fast Company」「Now You See It...」「Songs of Mirth & Melancholy」なんての他にクリスマスコンピとかがひっかかった。
彼は私的お気に入りのテナー奏者たちと渾身のアルバムをだしておるだけでも点数高いですわ。
その情熱的で躍動感あふれるプレイは幅広く根強い人気がありますよね。
で、なんとリーダーでのスタジオ盤ピアノトリオは15年ぶりだそうです。
15年前ってのはあの名盤「Joey Calderazzo」ですねぇ。
オリジナル7曲、スタンダード2曲の全9曲。

オープナーはオリジナルの「Manifold 」。フリーのスタイルで静かに始まって、期待通りの躍動感あふれるビートにのった演奏に移行。いきなり熱い!
ブランフォード参加の「 I never Knew」、朗々と吹き上げるテナーとリリカルなピアノとの叙情的なひととき。後半はテナーが絡んだ緊張感ある演奏で引き締める。
「All of Me」をリハーモナイズしたという「Why Me」のクールでシリアスな感じ。
スタンダード「Stars Fell on Alabama 」。弾きすぎず、しっとりと微かな煌めきを感じる。
メンバーのソロやバッキングもほんわかと少し緩い感じで心地よい。
冒頭アダムカーズの才能をフューチャーした「Legend 」、即興的な面を重視しながらもスリリングな美しさが続く。伝統を大事に今に生きる「One Way」、明るく軽快に。
ロマンティシズムあふれる「My Foolish Hear」も甘く切なく歌い上げる。
この8曲目だけがコットンクラブ(丸の内)でのライブ録音だそうで、キレっキレで疾走感たっぷりのハイテンションの演奏。
終演はソロピアノで「Going Home 」。素朴な哀愁のあるメロディを詩的に弾きこなします。
し、、染みるわぁ。。

ええとね、群雄割拠のピアノ市場、次々と名うてのピアニストが出現するわけですが、、
ジョーイ・カルディラッツォの色鮮やかでいて哀愁も持ち合わせた歌心あふれた世界健在。
こう言うアルバム聴いていると、ちょっと良い春だなぁ。。と、思ったりするわけです♪

1. Manifold
2. I never Knew
3. Why Me
4. Stars Fell on Alabama
5. Legend
6. One Way
7. My Foolish Heart
8. Mike's Song
9. Going Home

Joey Calderazzo (p)
Orlando le Fleming (b)
Adam Cruz (ds)
Branford Marsalis (ts #2)

このメンバーで来日ライブですね。

生ライブを聴いて、「our standars」盤とかにサインもらいたい〜。笑
んじゃ、退散♪

2015年3月21日 (土)

Coming Forth By Day / Cassandra Wilson

Coming_forth_by_day

リリースのアナウンスを聞いてからずっと愉しみにしていました。
『Silver Pony』でも書いてるのですが、普段追いかけしてるヴォーカルともちょっと違うのですが。。妖艶な独特な世界が大好きです。

ミシシッピー州生まれのCassandra Wilson。
10代から敬愛しているビリー・ホリデイ生誕100年にレディ・デイへのトリュウビュートアルバムです。
オープナーの「Don t Explain」、そのブルージーでディープな世界に心を鷲掴み。胸の鼓動が聴こえてくるような肝の据わった「Billie s Blues」。切なさはほどほどに比較的さらりと「Crazy He Calls Me」。ストリングスが効果的お洒落にドラマチックに「You Go To My Head」。
妖艶に想い深く「All Of Me」。空を漂うような「The Way You Look Tonight」。
ホセも1曲目で取り上げていた「Good Morning Heartache」、カサンドラの中性的な魔力満載。
恋とは素敵なものですのメッセージたっぷり「What A Little Moonlight Can Do」。
そして人を馬鹿にしてしまうんです「These Foolish Things」。避けてはとおれない「 Strange Fruit」の隅々までに感じる悲しみ怒り。。
静寂に静寂に、、つぶやくように「I ll Be Seeing You」。朋友レスター・ヤングに捧げた「 Last Song (For Lester)」はたんたんと。
前向きにな明るさをもった日本版ボーナストラック「The Mood That I'm In」。

タイトル『Coming Forth By Day』は古代エジプトの「死者の書」だそうです。
その言葉が象徴するようにレディ・デイのスピリットを現代に彼女のやり方で蘇らせた作品。
心の奥深くにこだまする彼女の歌とそこからインスパイアされたバンドメンバーの演奏が一体化して個性豊かなサウンドが拡がる。歌詞世界を大切に女の性に身を置く妖艶なその想いが漂い残るような唯一無二の世界。21世紀のレディ・デイの世界。
歌は魂だ!

1. Don t Explain
2. Billie s Blues
3. Crazy He Calls Me
4. You Go To My Head
5. All Of Me
6. The Way You Look Tonight
7. Good Morning Heartache
8. What A Little Moonlight Can Do
9. These Foolish Things
10. Strange Fruit
11. I ll Be Seeing You
12. Last Song (For Lester)
[日本盤ボーナス・トラック]
13.The Mood That I'm In

Cassandra Wilson (vo)
Thomas Wydler (ds)
Martyn P. Casey (b)
Jon Cowherd (p)
Kevin Breit (g)
Robby Marshall (cl)
T Bone Burnett (g #2,4,7)
Nick Zinner (g #4,8,9,10,12,13)
Van Dyke Parks (arr #4,6)

お彼岸のお中日ですね。
仏壇のあるお部屋をお掃除して、お花を取り替えてぼた餅を供えて。。
春の光が座敷の奥へとそそがれる季節になりました。

んじゃ、退散♪

2015年3月16日 (月)

Wayne Krantz Trio @ Cotton Club 丸の内 2nd (3/13)

Wayne Krantz Trio @ Cotton Club 丸の内 2nd (3/13)
Wayne Krantz (g) Anthony Jackson (b) Cliff Almond (ds)

Img_5874

調べたら私の前回の超興奮した来日ライブ参戦は「Wayne Krantz / Keith Carlock / Tim Lefebvre」もコットンクラブでしかも五年も前だった!
その間に2枚のCDを手に入れたんだけど、一番近いリリースの『Good Piranha - Bad Piranha』は、みんなが望んでいる尖った硬派なファンク路線だったので評価が高い。
今回もAnthony JacksonとCliff Almondという重量級のリズム隊でのトリオなので愉しみにしてました。

個人的な都合でMehlianaとの掛け持ち。。
しかも、Mehlianaでのジュリアーナの素晴らしいスティックさばきで興奮しまくったし、前回はキースカーロックという化け物もいたので、若干の不安を抱えながらコットンクラブへ。並ぶことは不可能だったので指定席にしたんだけど、クランツ側で一安心。

で、始まったとたんにいろんな心配は払拭されちゃいました!
相変わらず独特の世界観で超エッジの効いた重量級サウンドを展開。
短いリフでハードボイルドに攻めあげていきます。ガンガンぶっ飛ばしながらリズムやテンポもかえて、メロディを弾くわけでもないので曲も終わったのか、続いているのかよくわからなくなったりする。まぁ、前回とその辺はかわるわけでなもなく。。
その混沌とした中で道しるべのようにアクセントを置いてくれるのがクリフアーモンド。
そして、変態ファンクを体全部でぶつかるように押し上げてるのがアンソニージャクソン。
お腹の底から痺れました。

今回はヴォイス入り。といっても、彼のギタープレイと同じで短いワードを発して演奏のグルーブに拍車をかける感じ。緊張感満載の空間なんだけど、本人は終始、笑顔でノリノリ。
超変態オタクバンド(ギター)健在!って、感じでした。万歳三唱したいくらいだったよ。(笑)

と、お知り合いの某ブロガーさまにご挨拶して(笑)、クランツさまにサインいただき帰還。
めちゃ、充実した夜だったのですが、強烈に疲れてしまった。。
次の次の日まで疲れを持ち越し。。歳にはかなわん。。
あぁ。地方在住ってつらいよおっかさん。。

んじゃ、退場♪

2015年3月14日 (土)

Mehliana @ Blue Note Tokyo 1st (3/13)

Mehliana @ Blue Note Tokyo 1st (3/13)
Brad Mehldau & Mark Guiliana

Img_5871

去年、Mark Guilianaさまがいらしたときの絶賛の嵐に耐え(笑)やっとチャンスがまわってきました。しかも、あのメルドーさまとのエレクトリックデュオMehliana(メリアーナらしい)!
『Mehliana: Taming The Dragon』がリリースされたときに賛否両論だったのですが、今回ライブを聴いてメルドーさまは何層かに音を響かせ重ねててその相乗効果の心地よさはCD盤では全開でできったなっかったからかもしれないな、と、感じました。
それでも、年間ベストの8位に入れちゃってる私的には絶対聴きたいらいぶだったのですよ。

TwitterやFacebookをしていてこれほど後悔したライブはなかった。
皆さんの興奮とともに気持ちは高まるものの 逆に一抹の不安も持ちながらいざ会場に。

席はGuiliana(ジュリアーナだって)のすべてがよく見える特等席。
会場は始まる前から熱気に包まれてますので、もう、1曲目からその以心伝心の2人のデュオがつくる空間に巻き込まれていきます。噂に違わずアドレナリンハイ状態の連続。
メルドーの創り出す幾重にも重なった立体的な空間。残響や重なりを計算ずくめの上での頭に心地よい響きを持つ空間。
そして、ジュリアーナさまの正確無比なドラミング。お得意の微細なリズムだけでなく、ダイナミックで大胆な音もすっごく素敵。的確に必要な音をめちゃかっこよく繰り出していく。
観てると人間なのでここは!というときは、大きくコンタクトをとることもあるのですが、基本的には以心伝心の連続の2人。2人で1人の人間の塊のような感じの反応の連続。短い時間だったけど、完全無敵の未来系ユニットを体験できてよかった。会場はトランス状態の方も含め心地よい「酔い」に満ちておりました。

あぁ。。ジュリアーナのピンポイントに落ちるシングルストロークは夢に出てきそうですね。
音のコントロール凄すぎるし。。華があって目も釘付けになるドラマーです。(きっぱり)
とても印象的だったのがビートルズの「The Fool On The Hill」。あの美しいテーマメロディが何度も様変わりして現れるのだけど、こういうメロディを少しダークに哀愁をこめて弾くのはさすがメルドーさまだと思いました。なんだろうなぁ。夢の国へ誘ってくれますよね。

2セット目のコットンクラブのクランツさまに間に合わせなくてはいけなくて余韻に浸るまもなくダッシュしたのが痛かったですねぇ。。(地方人の悲しさよ)

んじゃ、退散♪

2015年3月 8日 (日)

Gefion / Jakob Bro

Gefion

皆さまのところは、春になりましたか?
新潟は春になったような気がするのですが、気を緩めるとめちゃ寒さが身に染みます。
でも、窓からの日射しは春の気分。
端麗な音風景のこのアルバム。。もっと、寒い季節の方があってたんだけど・・。

デンマークの吟醸淡麗浮遊系のギタリストヤコブ・ブロ。去年来日してみんなをわかせました。そのブロがECMで初のリーダーアルバム。メンバーはこれまた音に拘るトーマス・モーガンとヨン・クリステンセン。このメンバーはかなり私的にそそります。

オープナーでタイトル曲「Gefion」は北欧の女神さま。遠くから空気に薄く彩りを入れる感じでゆったりゆったりと始まります。穏やかで木訥で神の国仕様のひととき。ギターの響きにベースもドラムもしっかり音を置いていきますが、とても優しい仕上がりです。
少しもの悲しいギターアルペジオで始まる「Copenhagen」、ギターの奏でるメロディ?、ベースのメロディ?二つが美しく進行し、ドラムが空間を適度に埋めていく。
トーマスの存在感のあるベースから始まる「And They All Came Marching Out Of The Woods」。静寂の中にも躍動感があり、3人での一体感というか気持ちのあった演奏が続く。
揺らぎながら漂いながら「White」。トーマスとブロの相性っていいよなぁ、と、しみじみ思う。
再び微かな音から始まる「Lyskaster」。ブロのギタープレイは空気全体にスプレイで淡い絵の具を吹き付けるような色彩的な感覚。その感覚が益々確信的となる「Airport Poem」。ここぞという場所にしか音を入れないベース、潜むように美しい音を繰り出すドラム。そのまま独自の世界を3人で漂う「Oktober」。もう、このまま寝てしまえるほど美しいのですねぇ。。
終演は、どこかカントリーソングのような雰囲気も感じる「Ending」。やっぱり、最後まで必要最小限の音の配布でした。

ものすごく静謐で端麗。必要最小限の音からの微弱な電波を受信するような漂い系の空間が続きます。
何処まで行っても、ヤコブ・ブロ〜、って感じです。

1. Gefion
2. Copenhagen
3. And They All Came Marching Out Of The Woods
4. White
5. Lyskaster
6. Airport Poem
7. Oktober
8. Ending

Jakob Bro (g)
Thomas Morgan (b)
Jon Christensen (ds)

今週はお江戸ではマーク・ジュリア&ブラッド・メルドーって大イベントがあります。
そして、愛しいウェイン・クランツさまもご来日ですねぇ。。

んじゃ、退散♪

2015年3月 7日 (土)

GRÉGOIRE MARET QUARTET @ 丸の内COTTON CLUB(3月4日 1st)

GRÉGOIRE MARET QUARTET @ 丸の内COTTON CLUB(3月4日 1st)
Grégoire Maret (hca), John Beasley (p), James Genus (b), Jeff "Tain" Watts (ds)

Maret_2

美しい音色とアグレッシブな超絶技巧のグレゴア・マレ。
『GRÉGOIRE MARET』自身の名前をつけた初リーダー作は哀愁とどんなんなってるのか?わからないくらいの演奏で高評。私も夕暮れ時にかける癒やしの1枚でした。
上京のタイミングで、コットンクラブでのライブに参戦!
会場と同じくらいに入ってほぼ真ん中、前から二列目の素晴らしい席。

1曲目最初の曲の冒頭のピアノトリオでは、ちょっと3人の息が合ってないかな?
と、思ったりしたのですが、マレが参戦しカルテェット演奏となり次第にバンドの阿吽を調整。
マイクを左手で掴み込みぴったりとハーモニカの下にくっつけて演奏します。
すっごく、不思議な感じだった。
スティーヴィー・ワンダーとトゥーツ・シールマンスにあこがれて育ったマレのハーモニカはスイッチで2つのキーを行ったりきたりできる日本の楽器メイカー鈴木と開発したものだそうです。

手のひらに隠れるような小さなハーモニカを全身を使って吹ききる!
ステップを踏んだり、小さくなったり、跳ねたり、、まるでダンスを踊っているよう。
1曲、ドラムのワッツの目の前に陣取ってありったけの力でドラムとバトル!
これは、ハーモニカって存在からは考えられないようなアグレッシブな演奏で圧巻だった!
アンコールはCDでもラストを飾っていた「Ponta de Areia」。
テーマ以外はかなりアグレッシブな演奏で最後までステージ上でダンスを踊るような演奏でした。

終演後は、サインとお写真で 楽しいライブでした。(一緒にもとってもらった!!)
個人的には、できたらもう少し、静寂系のピアノトリオでしっとり聴きたかったかな。
でも、知らない世界がまた開いて大満足です。
初めてCDを聴いたときからびっくりしちゃったんんですが。。。
ライブは本当にびっくり、開いた口がふさがりませんでした。
世界にはその楽器の持ってるマイナーなイメージを完璧に覆す方々が存在するわけですよね。。

んじゃ、退散♪

2015年3月 3日 (火)

No Way Out / Giovanni Mirabassi Quartet

No_way_out

桃のお節句でございますね。最近は小さなお雛さましか飾らない。。
でも、お友だちに教えていただいた鶏肉と牛蒡を混ぜ込んだちらし寿司はつくる予定。

もうすぐ来日のジョヴァンニ・ミラバッシ。
前作は日本のアニメに心を寄せる「Animessi ~ Le Chateau dans le Ciel ~」は、テクニックを堪能しながらミラバッシの情感豊かな世界に浸る感じでした。
世界に通じる日本のアニメの音楽はハイレベルなんだなぁ、と、改めて感じたしだいです。そして、今回はアメリカの超絶技巧ヴィブラフォン奏者を自分のトリオに迎えての濃密な空間です。全曲ミラバッシオリジナル。

オープナーでタイトル曲「No Way Out」。叙情的なメロディ、トリオの阿吽に聴き惚れる。そこにハードバピッシュにハリスが追随。一部の狂いもない精密機械のようなハリスのヴィブラフォンはピアノトリオの空間をクールに埋める。1曲目からスリリング。
テンポゆっくりではじまる「The Snow White Syndrome」も各所でキメキメ。その流れの中でベース、ピアノ、ヴィヴラフォンの高速ソロが決まり、ドラムが繊細かつ力強くプッシュ。超高速ユニゾンをスカッとキメ、4人で疾走、スリリングきわまりない「Two Finger Snaps」。よくもこの速度で、バラバラに空中分解してしまわないものです。。
ハリスとデュオで「Palm'Air」。叙情的にたゆたうように流れ歌うミラバッシ、きっぱりとした音でピンポイント直線的なハリス。意外と美しい端麗な組み合わせ。
優雅で流麗な「What Was That Dream About」。ハリスの躍動的でグルーヴィー、そして歌心のある演奏で快活な「Canzone」。
終演はトリオで「 Il Bandolero Stanco」。哀愁とロマンティシズムを背負って詩情豊かに演奏終了。

ミラバッシ美学満載。哀愁の美メロ攻撃と4人のスリリングでアグレッシブな一体感ある演奏に脱帽。
それぞれのソロも超絶凄い。かなり密度の高い空間なのですが、彼らの精密な音のコントロールで重さを感じないすっきりした美しい世界を堪能できるとおもいます♪


1. No Way Out
2. The Snow White Syndrome
3. Two Finger Snaps
4. L'Audace
5. Palm'Air
6. What Was That Dream About
7. Canzone
8. Il Bandolero Stanco

Giovanni Mirabassi (p)
Stefon Harris (vib ex.8)
Gianluca Renzi(b ex.5)
Lukmil Perez Herrera(ds ex.5)

↓ 太っ腹のCAM Jazzは全曲試聴可です。

No Way Out - Giovanni Mirabassi - CAM Jazz

2015年3月7日(土)福岡:古民家SHIKIORI(昼夜2公演)
2015年3月8日(日)沖縄・宜野座:がらまんホール
2015年3月10日(火)広島:CAFE & JAZZ SPEAKLOW(スピークロー)
2015年3月13日(金)東京・武蔵境:武蔵野スイングホール
2015年3月14日(土)東京・錦糸町:すみだトリフォニーホール
2015年3月16日(月)大阪・梅田:ビルボードライヴ大阪

2015年3月18日(水)神奈川・川崎:ミューザ川崎シンフォニーホール
ジョヴァンニ・ミラバッシ単独出演 MUZA Jazz Night ! Vol.9(ピアノ・ナイト)

メンバーはちがいますが全国ツアーですね。
今度こそ、今度こそって もう何年目だ。。

んじゃ、退散♪

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