Going Home / Joey Calderazzo
元祖私的イタリアの伊達男、Joey Calderazzo。
ブログ内を検索したら「our standars」、「Fast Company」、「Now You See It...」、「Songs of Mirth & Melancholy」なんての他にクリスマスコンピとかがひっかかった。
彼は私的お気に入りのテナー奏者たちと渾身のアルバムをだしておるだけでも点数高いですわ。
その情熱的で躍動感あふれるプレイは幅広く根強い人気がありますよね。
で、なんとリーダーでのスタジオ盤ピアノトリオは15年ぶりだそうです。
15年前ってのはあの名盤「Joey Calderazzo」ですねぇ。
オリジナル7曲、スタンダード2曲の全9曲。
オープナーはオリジナルの「Manifold 」。フリーのスタイルで静かに始まって、期待通りの躍動感あふれるビートにのった演奏に移行。いきなり熱い!
ブランフォード参加の「 I never Knew」、朗々と吹き上げるテナーとリリカルなピアノとの叙情的なひととき。後半はテナーが絡んだ緊張感ある演奏で引き締める。
「All of Me」をリハーモナイズしたという「Why Me」のクールでシリアスな感じ。
スタンダード「Stars Fell on Alabama 」。弾きすぎず、しっとりと微かな煌めきを感じる。
メンバーのソロやバッキングもほんわかと少し緩い感じで心地よい。
冒頭アダムカーズの才能をフューチャーした「Legend 」、即興的な面を重視しながらもスリリングな美しさが続く。伝統を大事に今に生きる「One Way」、明るく軽快に。
ロマンティシズムあふれる「My Foolish Hear」も甘く切なく歌い上げる。
この8曲目だけがコットンクラブ(丸の内)でのライブ録音だそうで、キレっキレで疾走感たっぷりのハイテンションの演奏。
終演はソロピアノで「Going Home 」。素朴な哀愁のあるメロディを詩的に弾きこなします。
し、、染みるわぁ。。
ええとね、群雄割拠のピアノ市場、次々と名うてのピアニストが出現するわけですが、、
ジョーイ・カルディラッツォの色鮮やかでいて哀愁も持ち合わせた歌心あふれた世界健在。
こう言うアルバム聴いていると、ちょっと良い春だなぁ。。と、思ったりするわけです♪
1. Manifold
2. I never Knew
3. Why Me
4. Stars Fell on Alabama
5. Legend
6. One Way
7. My Foolish Heart
8. Mike's Song
9. Going Home
Joey Calderazzo (p)
Orlando le Fleming (b)
Adam Cruz (ds)
Branford Marsalis (ts #2)
このメンバーで来日ライブですね。
生ライブを聴いて、「our standars」盤とかにサインもらいたい〜。笑
んじゃ、退散♪
« Coming Forth By Day / Cassandra Wilson | トップページ | 休日かふぇは「Chain of Days / Silje Nergaard」で決まりっ! »
「JAZZ」カテゴリの記事
- そっと抱きしめたくなる 『Blue / Diana Panton』(2023.01.25)
- 1月21日(土)は、第41回新潟ジャズストリートです!!(2023.01.14)
- 『Play Favorites / Aubrey Johnson & Randy Ingram』を聴きながら「☆ 2023年 たった一つの願いこと☆」(2023.01.04)
- 『ジャズ批評 231号』がでました〜♪(2022.12.27)
コメント
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: Going Home / Joey Calderazzo:
» Joey Calderazzoの新作は彼らしさが戻りつつある。 [中年音楽狂日記:Toshiya's Music Bar]
Going Home Joey Calderazzo(Sunnyside) 私はJoey Calderazzoを贔屓にしていた。と,なんでいきなり過去形なんだと言われそうだが,Blue Noteレーベ [続きを読む]
« Coming Forth By Day / Cassandra Wilson | トップページ | 休日かふぇは「Chain of Days / Silje Nergaard」で決まりっ! »
Suzuckさん
今日は。リンクありがとうございます。
歌心溢れるメロディがポイント高いし、アルバムの流れもツボを押さえてて日常聞きに最適な作品ですね。
昔っから風貌や作風からイタリアの伊達男ってイメージそのもの。けど調べてるとアメリカンみたいですが、やはりイタリアの方がしっくりきますね。
リンクさせていただきます。
http://musicpromenade.blogspot.com/2015/04/joey-calderazzo-going-home.html
投稿: とっつぁん | 2015年4月 8日 (水) 11時11分
とっつぁんさま、、小難しいことは忘れて(元から理解できないけど)歌心と、ジャズを楽しめるアルバムですよねぇ。
って、イタリア系のアメリカ人ってことですか。
名前がもろイタリアンな感じで、そうに思い込んでました。。
リンクどうもありがとうございます!
投稿: Suzuck | 2015年4月 8日 (水) 18時21分
Suzuckさん,こんにちは。皆さんが記事にされているのは承知していても,コメントを差し上げる時間がなかなか取れず(と言うよりも,iTunesの移行でドツボっていたのですが...)という感じでした。
正直言って,私は最近のJoey Calderazzoには昔ほどの魅力を感じなくなっていて,Suzuckさんはじめ,皆さんの記事を拝見するまでは本作は発注もしていなかったのでした。その後,これを聞きましたが,記事にも書いたとおり,これなら許せるってところまでは復調してきたと思いました。
今月末のライブは訳あって,残念ながら参戦することができません。ライブなら更にキレのいい演奏を聞かせてくれそうな気がするだけに残念です。ということで,TBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2015年4月19日 (日) 11時38分
閣下、お返事が遅くなりました。m(_ _)m
この作品は 言葉は誤解されそうですが、
普通のジャズの楽しさがつまっていたかなぁ。。
と、思いました。
わたし的ジャズ喫茶の思い出が感じられるアルバムでした。
投稿: Suzuck | 2015年4月20日 (月) 21時18分
このyoutube聴くと、もう5,6年前にニューヨークのジャズ・スタンダードで生ジョーイのトリオを聴いた時のことを思い出す。ひたすらストイックに弾きまくるジョーイの後ろ姿は、カッコいい。
投稿: bleyasa | 2015年6月 3日 (水) 23時14分
bleyasaさま、、羨ましいなぁ。。。
NYでジャズを聴かれたことがあるのですね。
あの雑多な世界を毎晩毎晩ジャズ三昧してみたいです!
投稿: Suzuck | 2015年6月 4日 (木) 08時21分
Suzuck様
このcdをituneでダウンロードしました。
ニューヨークには一回しか行ったことがないのですが、
生のアンソニージャクソン(ジョントロペイバンドで出演)
が見たくて、旅行したときに、ジョーイも見たのですが、
観客関係なしの弾きまくりの姿が、本当に感動しました。
ジャズ・スタンダードは、スペアリブが美味くて、
とてもいい雰囲気のライブハウス。
是非一度、行ってみてくださいね。
投稿: bleyasa | 2015年6月15日 (月) 22時48分
bleyasaさま、、
アンソニージャクソンはひろみちゃんバンドで新潟に来たときに 遠くでながめましたし、クランツバンドでも聴くことができました。
が。。ニューヨークのジャズクラブでスペアリブを食べながら 聴いたら100倍たのしいでしょうね!いつの日か !!!
投稿: Suzuck | 2015年6月16日 (火) 19時34分