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2015年1月31日 (土)

From Darkness / Avishai Cohen Trio

From_darkness

風の音が心の奥まで寒さを運んでくる新潟からです。
ベースのアヴィシャイ・コーエンさまのアルバム、二枚しかブログアップできてなかった。。
今回のピアノとのデュオ「Duende 」「Almah」。どちらもたいそうお気に入りです。
前にでた「七つの海」なんてヴォーカルアルバムとしてベストに選択したことあるもんね♪
ライナーによるとイスラエルのジャズを牽引し世界にその存在を紹介し続けているコーエンが、「この2人との演奏は自分に未知の光景を見せてくれる」とべた惚れの自国若手とのアルバムですね♪

オープナー「Beyond」、幕開け、アルバムのはじめにぴったりなポジティブで力強さもった演奏。わくわくするぞ。
トリオとういうシンプルな空間をいかし、各自の自由な演奏が満載。ラテンのリズムを取り入れてエネルギッシュに進む「Abie 」。
「Halelyah」来ました、冒頭は世界を圧巻してきたイスラエルジャズって感じ。ピアノとボーイングの重なり、繰り返しと緩急を組み合わせて不思議の世界の扉をどんどん開けていく。後半、様々な表情をみせるピアノ。
やはりピアノとベースの高度な絡みから出発し、ブルージーなピアノのめちゃかっこいい「C# -」。
万華鏡のような美しさと何処か哀愁がにじむバラード「Ballad for an Unborn」。
穏やかでいて躍動感にあふれるベースソロ。高速のフレージングの正確さはまるでミシン目をみるよう、それでいて自由自在。硬質なピアノ、多彩なブラシワーク、3人の美学が詰まってます。
タイトル曲「From Darkness」はエレベで。このエレベの自由度が半端ない。
3人別々の動きで魅了しながら、その一体感がものすごい。私的白眉。
イスラエルの香りも濃厚に目まぐるしく表情を変えるピアノとベースの絡みに反応するドラムの切れ味が素晴らしい「Lost Tribe」。
クラシカルな香り濃厚、ボーイングでピアノと絡む「Almah Sleeping」。
重厚な雰囲気で進む「Signature」は短く次ぎの曲への前奏曲?のよう。間奏もなく始まる「Amethyst 」もピアノとベースのユニゾンや別走にドラムの反応が素晴らしい。ピアノとベースは俗に言う裏と表なんてものでない複雑なやり取りなのに素晴らしい反応!
原盤の終演は、チャップリンの「Smile」。哀愁がにじむメロディを優しく、でも甘さはあまり感じない味付けで。

と、日本版はボーナストラックでパーカーの「Crazeology」。
これは、短いけれどコーエンのウオーキングベースやバース交換などが聴けるビパッシュな演奏。11曲までと違う素顔が覗けます。

大きな編成の時のような優雅さ、アンサブルの妙のようなものはあまりありません。
かわり、3人のそれぞれの高いスキルをビシバシ感じます。
それぞれの自由度高くて好き勝手にやっているようでいて、ぴたっと三位一体になってしまう高揚感。
全編で、ピアノとベースの高度のやり取りが凄い!そして、その2人に完璧に反応していくドラムも凄すぎます!!超絶技巧の連続です。
残念ながら、今回はコーエンは歌っていないのですが、その自在なベースプレイからは歌声が聞こえてくるよう。来日が楽しみだなっ。

1.Beyond
2.Abie
3.Halelyah
4.C# -
5.Ballad for an Unborn
6.From Darkness
7.Lost Tribe
8.Almah Sleeping
9.Signature
10.Amethyst
11.Smile
12.Crazeology

Avishai Cohen (b,el-b)
Nitai Hershkovits (p)
Daniel Dor (ds)

このトリオで来日します。東京は、2カ所?
コットンクラブ丸の内
ブルーノート東京
去年は行けなかったので、今度こそは。。って思うんだけど。。

ええとね、酔った勢いで日本版を頼んでしまったのですが、解説が杉田宏樹氏なのでらっき〜。
杉田氏のライナーは知りたいことが漏れずに書かれていてお得感満載だから。
でも、小さな声で、、サプライズ的な効果はあるけど、最後のボーナストラックはどうなんだろう。。せめて、「Smile」と曲の間を大きくとってくれる配慮があったほうが良かったきがします。
雰囲気がずいぶんちがうので。。しかしですよ、もしも、セッションに行ってこんな人たちが演奏し始めたら…きっと心臓が止まるでしょうねえ。。笑

んじゃ、退散♪

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コメント

ライブ、無事行けますよう願っております(ー人ー)

カノンさま、、
行けなかったら。。どうしよう。。
絶対、行く!!

Suzuckさん 引き続いてこんにちは。
リンクありがとうございました。

Cohenのアルバムはこれまでなかなか手強いものもあったりでしたが、緩急自在、強度もあって、聞き応え抜群でした。Smileはボーナストラックだったんですね。やけにフレンドリーなアレンジだったので違和感があったのはそのせいでした。
確かに曲間あったほうがよかったかもです。

こちらも、リンクさせていただきます。
http://musicpromenade.blogspot.com/2015/03/avishai-cohen-trio-from-darkness.html

とっつぁんさま、書き方が紛らわしくてごめんなさい。
ボーナストラックは「Crazeology」です。
えらく、バピッシュな感じでちょっと雰囲気がちがいます。

このメンバーでの来日なので、、1セットでもいいので聴いてみたいんですが。。

やっと聴きました。

けっこう複雑なことをやっていそうな割には聴きやすさが前面に出ている感じで、時折美旋律もはさみこんで、けっこう好きなアルバムの1枚になりました。音もいいですね。

TBさせていただきます。

910さま、とらばありがとうございます。

これ、複雑なことこの上ないとおもうのですが、
美旋律やら歌心やらで難解な感じなく聴き入ってしまいますよね。
無事にライブに行くこともできてとても嬉しいアルバムとなりました!

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