Quique Sinesi & Hikaru Iwakawa 「deseo」ツアー@杉並公会堂
Quique Sinesi & Hikaru Iwakawa 「deseo」ツアー@杉並公会堂 (12月5日)
Quique Sinesi 7弦ギター、ピッコロギター
Hikaru Iwakawa ケーナ、シーク、オカリナ
お2人の新譜「deseo」を聴いた日から、熱病に浮かされた状態になったわたくしは、この演奏を目の前で聴いてみたい症候群になってしまいました。で、はるばる荻窪まで行ったわけだけど、考えたらお2人ははるばるブエノスアイレスから34時間かけてやってきてるわけで、ほぼ満席になった会場を眺めながら「あ。。よかった…」って、人ごとながら嬉しくなってしまいました。
でも、家族と2人で行ったので、開演前のわくわく状態を観察されるのはちょっと恥ずかしい感じ。開場とともに最前列の真ん中に席とりが終わると、岩川光トリオの新譜「primero」を物販で確保して開演を待つ!
やがて会場が少し暗くなって舞台袖の扉が開くと場内の拍手とともに開演です。
1曲目の「Dos Soles」が始まる。そして「Huaino del Rin」。あの冒頭部分はオカリナと口笛だったのですね。。「Planeta Música」と3曲キケシネシさまの曲を。
しかしですねえ、今まで何度もCDを聴いていたはずですけど、改めて哀愁と郷愁の入り交じったメロディの連続にノックアウトですよ。
目の前のキケさまは、ものすごく柔らかなタッチ、そっと触ってる(撫でている)としかみえないような繊細な指使い。そこからでて来る1音1音の美しいこと。
そして、岩川さまの楽器使いの巧いこと。2人が重なる、離れる、交差する、裏に表に目を見張る、耳から音が入って来るというより、身体のすべて穴から染み込んで来る。既に、心は遥か彼方大自然の中へ。
今度は光さまの曲「Danza del aire:III」目の前で繰り広げられる演奏は2つの楽器で演奏してる音楽とは思えない。ものすごく複雑で多彩。
そして、東京公演の記念にキケさまソロで「Tokyo」。これは前日のキケのソロにも行きたかったわたしにはサプライズ的に嬉しかった。「7 SUENOS / FAMILIA」もとってもお気に入りのアルバムなので、前日のソロ公演も聴いてみたかったのです。独りとは思えない音の重なり。。アグレッシブな手の動きから目が離せん。。
ミロンガをもじったエルメート・パスコアール風?の超高速「Milango Hermetico」、圧巻。一転、しっとりと空想の世界に運んでくれる「Pides un deseo」この曲も大好きなので思わず席に沈みそうになる。潤みそうになる。
そして、未だに脳内駆け巡ってる「Ikebukuro」。歌詞(って、言っても「いけぶくろ〜イケブクロ〜)を丁寧に説明し、最後は開場のみんなで大合唱♪
インストで聴いてた時は。叙情ある美しいメロディにうっとりだったのですが、「いけぶくろ」の説明後はつい笑いがでてしまいます。って、2人はまじめに演奏。。キケさまの心に何があったのか「池袋」。。ご満悦の微笑みが可愛かったな。
切々と心に迫る「Alma en viaje」。ほんと、良い曲つくりますよね。2人の熱演に心が飛ばされる。やんやの拍手。終演は「Soltando Amarras」?、どこまでも果てのない2人の旅路。
アンコール♪
アルバムの終演曲「Intro:I」、キメキメ高速ユニゾンがかっこいい「Milonga para Grela」と大拍手!放心状態でーす。
全ての美しい風景、全ての美しい想い出、みんないっぺんにやってきた夜でした。
キケさまのギターの素晴らしさはもちろん、岩川さまは自然の中のすべての音が 詰まってる感じでした。。
超絶技巧なわけなのですが、人の心の奥底からわき上がって来る音楽だったな〜。
ということで、サイン会にせっせと並び、荻窪駅までスキップしてかえったとさ。
だってね、岩川さまは、技のために片足状態でケーナ吹きまくるんですよ。
大満足だったけど、、既に、また聴きたい病になっておりまする。。
キケさま&光さま、、恋しい、恋しい冬の夜!
んじゃ、退散♪
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