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音楽で拡がる輪

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2014年9月11日 (木)

Hit / Baptiste Trotignon

Hit

先日から、、「祝来日シリーズ」になってるわね♪
静寂な間合いで夜の静寂が似合う感じとはひと味違います。美しい流麗華麗な音を敷き詰め、時に打楽器のようにダダーンと鮮烈な音も入ったりします。
おフランスの誇る若手ピアニストから既に世界のピアニストの仲間入りをしてしまったトロティニョン。そういったピアニストのご多分にもれず、クラシックの技術をしっかり持っていて、尚且つ、ジャズに造詣が深く でも ジャンルというものの垣根が低い。何より挑戦的で情熱的♪

売れっ子といってもいいのだとおもうのですが、ピアノトリオでのリーダー作は2001年ぶりだそうです。全11曲オリジナル♪

ベースの単調な音にのって始まりを感じさせるChoralは、そのままアップテンポでスパニッシュ雰囲気ばっちりのAbracadabraは、いきなり自由度全開。三人の息もぴったり。
Paul、「Paul ?」っておもったけど、途中に入るビートルズナンバーのフレーズであのPaulとわかる。明るいロックのノリも一筋縄ではいきません。現代的で不思議な感覚が満載のSpleen。
ベースが弾くソロが叙情的な効果大。ピアノの音も抑えめ。本当に1音1音が綺麗な音です。
今度はドラムが印象的なBusy Brain。これも、美しいだけでなくリズムを楽しんでる。いや、遊んでる??
Happy Rosalieは、エレピを使い、左手のパターンにその響きの美しさをのせてる。
まるでコルトレーンのバラードをおもわせる テンポ・ルバートのLiquidは、つづくSolidへの導入部?そのSolidは、3人が一つの方向を目指しながらもそれぞれが独立した感じ。
またまた、エレピで不思議の国が展開されるDesillusion。変化にとんだ曲で長編作なのですが、メンバーのハイレベルな対応能力がここでも全開です。終演Choral Again前曲?いやいや、アルバムの余韻のように聴こえます。

毎度のことながら、華麗なテクニック、天性のリズム感、そして、洗練されたセンスの現代ジャズピアニストでございます。でも、小難しい技の数々の中にも 歌心がみえてくるのが人気なんでしょうか。。

1. Choral
2. Abracadabra
3. Paul
4. Spleen
5. Air
6. Busy Brain
7. Happy Rosalie
8. Liquid
9. Solid
10. Desillusion
11. Choral Again

Baptiste Trotignon (p)
Thomas Bramerie (b)
Jeff Ballard (ds)

なにげに秘密のお部屋では登場回数の多いバティスト・トロティニョン。
リーダー作で、
Suite... / Baptiste Trotignon

Share/Baptiste Trotignon

去年もターナーとのデュオで
Dusk is a Quiet Place / Mark Turner - Baptiste Trotignon

その他にもサイドで活躍が結構あるのだわね。
てなわけで、、ライブのチケットとったのにな。。

今回の来日ツアーのメンバーは
Matt Penman (b) Gregory Hutchinson (ds)
向かうところ、敵なしの布陣。。

まあ、いつか何処かでチャンスあるでしょう。。

んじゃ、退散♪

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コメント

なんだかんだ、気になるお方という感じのピアニストです。
トリオが13年ぶりってのも驚きましたが、最近流行りのサウンドを
中心にした多彩な演奏をきっちりと、一貫して聴かせるところは、
さすがの名手と唸らされます。

TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。
が、こっちもTBがエラーになったので、念のためURLも m(_ _)m
http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/62833066.html

Suzuckさん,こんにちは。TBありがとうございました。

「祝来日シリーズ」に乗りたいとは思いながら,Trotignonのライブに行けなかったことを今更ながら悔やむ私です。まぁ,家庭生活を優先しなければならない時もありますからねぇ(笑)。

いずれにしても,このアルバム,久しぶりのトリオ・アルバムでありましたが,相変わらず魅力的なピアノを弾く人だと思わせてくれました。私にとっては,最近リリースされるアルバム群に隠れてしまった部分もありますが,ちゃんと水準を保っているのは立派だと思います。

ということで,こちらからもTBさせて頂きます。

oza。さま、、

テクニックはもちろんなんですが、華麗とか洗練とかそういう言葉もぴったりのかたですよね。
多彩で多才。そして、やっぱり、先端を走ってる人ですよね。

わたしも、前作の『Song Song Song』好きです。
でも、ターナーとのデュオはもっと好きでした。。

閣下、、

あきらめも肝心なのですが。。でも、あきらめちゃうと 本当に何も聴きにいけない状況になってしまったので。「ユニティバンドがどうにもならないぞ!」って、レベルなんだから。。。
もちろん、いち早くチケットとってますよ。

確かに、来日ラッシュもなのですが、アルバムも半端ないですよね。
ほっと、一息つく間もない。。って、状況です。

って、このアルバムこの方の多彩さと多才なのがよくわかるとおもいます。

こちらからもTBさせていただきます。
トロティニョンは聴き手の心理をよく分かっているというか、こう来て欲しいと思っているところにちゃんと来てくれるだから大好きです。
本作では久しぶりのピアノトリオ演奏をたっぷりと堪能出来ました。

ナリーさま、、

つづけて、時期外れのとラバすみませんでした。
なんだかんだと やっぱり、追いかけたくなるピアニスト。
ピアノトリオもよかったのですが、『Song Song Song』もよかったな。
ターナーとのアルバムもお気に入り。いろいろな方面での活躍を期待してます。

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