Floating / Fred Hersch Trio
ブログのおさぼりしているうちに、8月になってしまいました。。。
ええっと、でもまだ、立秋前なので、暑中お見舞いがわりの1枚を。
繊細な音使いから連想するのか、メロディからなのか、、薄く美しいガラス細工を思い浮かべてしまいます。この度は、ジャケットも浮遊感と静謐な感じ。風を感じてくださいね。
冒頭から独特の美意識満載。ファンならずともノックアウトされそなスタンダードYou And The Night And The Music。モザイク模様というか繊細な構造物を観るようなおもしろさ。流麗で軽妙。
ここから、7曲オリジナル。そして、特定の人に捧げられています。
タイトル曲Floating、内省的でとても美しい曲。真夜中に抜けだした魂のように彷徨う。
West Virginia Roseは、リリカルで、どこか可愛らしい感じ。ベースのJohn Hebertに捧げたHome Friesは明るく躍動感あり、トリオの息のあったところが全面に。
ベースとドラムの繊細なサポートも耽美的にFar Away。流麗なフレージングで疾走するArcata。
クールな中にふんわりした光を感じるA Speech To The Sea。とても、美しい音に溢れています。
勉強不足で、ちょっと意外だったのですが、ハーシュはピアニストのケビンへイズを尊敬しているようで、彼に送った曲Autumn Haze。現代的で少し無機的な感じに音がちりばめられている感じ。
スタンダードで If Ever I Would Leave You。美しいメロディをひたすら美しく奏でる。極上のロマンチックが詰まってます。
終演は、ハーシュが必ず入れてるモンクの曲で、Let's Cool One。音遊びの楽しいモンクの曲を、本当に楽しそうに鍵盤遊びに夢中な感じですね。
体調もよく、長年のトリオとの新譜は本当に嬉しかったのですね。
硬質で、リリカル、そして、流麗で音の間合いの美しさを知ってるハーシュの会心作ですね。
個人的には、元気な曲より、しっとりと甘く耽美的なのが好きなのですが、それは好みの問題なだけで、、全編素晴らしいと思います。
1. You And The Night And The Music
2. Floating
3. West Virginia Rose (for Florette & Roslyn)
4. Home Fries (for John Hebert)
5. Far Away (for Shimrit)
6. Arcata (for Esperanza)
7. A Speech To The Sea (for Maaria)
8. Autumn Haze (for Kevin Hays)
9. If Ever I Would Leave You
10. Let's Cool One
Fred Hersch (p)
John Hebert (b)
Eric McPherson (ds, per)
ええと、、今年、来日しましたね。
わたしは聴きに行くことはできませんでしたが、息のあった演奏とハーシュの元気な姿に皆さん拍手の嵐だったようです。当時から話題になってたハーシュトリオのアルバムです。
リリースからちょっとたってしまいましたが、これも年間ベスト候補に残りそうなピアノアルバム♪です。はい。
んじゃ、退散♪
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» Fred Hersch Trio / Floating [Jazz & Drummer]
Fred Hersch(P)
John Hebert(B)
Eric McPherson(Ds, Per)
Rec. 2013?, NY
(Palmetto Records PM2171)
フレッド・ハーシュを聴くのは「Fred Hersch Trio / Live At The Village Vanguard(03年)」や「The Manhattan Transfer/The Chick Corea S ...... [続きを読む]
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すずっくさん、こんにちはmonakaです。
ご無沙汰でしたが、お元気ですか。
こちらも色々なことがあり、どうなることやら。
投稿: monaka | 2014年8月 5日 (火) 16時45分
ブラザー最中さま、、
ありがとうございます。
元気です。ついに ブラザーも演奏する人に変身なのね。
ブログ仲間は 皆さま 達者だな。ちょっと、さみしいなっ。
それから、はやく あのピアノまで 追いつかないと。。
投稿: Suzuck | 2014年8月 5日 (火) 22時20分
Suzuckさん,こんばんは。
このアルバム,Suzuckさんが記事をアップされたのを拝見して,私も書かねばと思った次第です(苦笑)。時間が掛かったのは,"You And the Night And the Music"に対する違和感ゆえでしたが,それも今や解消しました。でもやっぱり2曲目以降がHerschらしいなぁと思っています。
4月のライブも素晴らしかったですが,体調もいいようですから,ますます活躍して欲しいと思います。ということで,TBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2014年8月 7日 (木) 20時35分
閣下、、
私は、聴いてすぐに 感激しちゃって、、すぐにあげたかったのですが。。
あれこれしてるうちに、、お盆休み前になってしまいました。
それでも、とりあえず、、あげられてよかったとおもってます。
閣下の疑問を検証しながら、、聴き直したいのですが。。
ちょっと、時間が。。
こちらからも トラバいたしました。
秋に、何処かのライブ会場でお会いできるといいですね。。
投稿: Suzuck | 2014年8月 8日 (金) 17時28分
Suzuckさん、こんにちは。暑中お見舞い申し上げます。
・・というか台風が近づいていますね。災害が起きず涼しくなることだけお願いしたいものです。
僕は修行が足らないせいか、まだピンと来ていないのですが、綺麗で凄く優しげなIf Ever I Would...はずば抜けて愛聴曲になっています。ハーシュのソロの方が結局のところ好きなのかなって思ったりしています。ただフローティングというタイトルは全編通したメロディーや演奏でとても分かる気がします。
勝手ながらリンク貼らせて頂きます。
http://musicpromenade.blogspot.com/2014/06/fred-hersch-trio-floating.html
投稿: とっつぁん | 2014年8月 9日 (土) 09時12分
とっつぁんさま、、
お返事遅くなってすみません。
と、10日たった今も、、まだ、暑いですよね。。
ハーシュのソロは、生で聴きましたが、、それはそれは想い出深い時間でした。
わたしは、このアルバム気に入っていて、なかなか、高得点なのです。
皆さん、いろいろと 思うところがあるようですが。。
トラバ、どうもありがとうございました。あとで、とらばにいきますね。
投稿: Suzuck | 2014年8月19日 (火) 17時20分
こちらからもTBさせていただきます。
1曲目で右手の左手の別フレーズ弾きをしたりして、ハーシュはなかなか芸達者ですね。
本作は演奏もさることながら、録音が目茶苦茶良かったです。
投稿: nary | 2014年10月 4日 (土) 22時53分
ありゃ、こちらからのTBが入らないような(苦笑)
投稿: nary | 2014年10月 4日 (土) 22時55分
ナリーさま、、
ハーシュさまは、体調がいいのでしょうね。
青春を謳歌する と 言うことがありますが、、
昨今だしたアルバムは、演奏を謳歌してる?って、感じです。
トラバは入っていましたね。
お手間をおかけしてすみませんでした。m(_ _)m
投稿: Suzuck | 2014年10月 6日 (月) 16時11分