Tales / Diego Barber Craig Taborn
夜光雲「あなたとお茶を・・・」(ジャズ批評179号)の三枚の1枚です。
スペインカナリア初頭出身のギターリストDiego BarberとECMからソロ、トリオと話題作が続いたアメリカのピアニストCraig Tabornのデュオ。バーバーはクラシックギターの高い技術を持ってジャズの世界に躍り出たギターリスト。強い熱意と自信はニューヨークで活躍する気鋭の共演者選びにも顕著に現れる。今回は鬼才ティーボーンをイメージした曲を用意し渾身の演奏にのぞむ。27分超えのオープナー Killian’s Mountainsからダークで硬質なティーボーンと密に重なり合い容赦ない呼応の連続は息をのむようなスリリングな世界。高速で正確無比なアルペジオを多用し互いのテンションを盛り上げて行く演奏は、緊張感溢れる即興的な世界。電光石火の2人の意思の疎通に稲妻が光り気魄に満ちている。終演のRicardo GallenによるIm Parkではクラシカルな響きを生かした流麗で華麗な演奏で美しく澄んだ世界で締めくくる。その落差も激しく春の嵐のような音楽たち。
1. Killian’s Mountains
2. Cipres
3. Eternal 7
4. Im Park(To Diego Barber)
Diego Barber (g)
Craig Taborn (p)
ECMからのソロもトリオもわたし的にツボでした。
この人、怖いけど追いかけたくなるお1人です。
そして、その彼をデュオの相手に選ぶだけあって、Diego Barber も凄かったでーす。
んじゃ、退散♪
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