Vijay Iyer Trio @ コットンクラブ。。そして、Mike Sternへ。。。
Vijay Iyer Trio@コットンクラブ(6/19 1st)
Vijay Iyer (p) Stephan Crump (b) Marcus Gilmore (ds)
今から、四年くらい前でしょうか。。
お友だちのドラマー西尾さまが、、この革新的なピアニストのことをブツブツ言ってたのは。。彼は、とっても脳内偏差値高い肉体派のドラマーなのですが、、彼とVijay Iyerってちょっと不思議な気がして俄然興味がわきました。←そういう興味関心だけで生きてます。
既にたくさんCDだしていたのですが、当時売り出されたばかりの「Historicity」と「Solo」を買ってあまりの不思議な世界に感動しておりますと、「Accelerando」もでちゃって、これは今までのアルバムにくらべるとかなり聴きやすいものだったせいもあって、いっきにトップアーチストの仲間入りになっちゃいました。
それでも、進撃はここでとまらず、ECMからも「Mutations」と「Holding It Down」がでて、、これらがまたこのレーベルのカラーと反映して、ますます美しく難解に昇華していってしまったのであります。
頭で理解しようとしても わたしにはムリ。でも、目のはなせないピアニストなのであります。そんな彼が初来日。いろんな用事にからめて行くことに!
開演一時間くらい前に到着。平日の1セット目ですから席は選びたい放題。
ピアノの手元もみえて、ドラムもベースもまっすぐみえる場所に陣取りました。。
あとは、、ひたすら時間経過を待つだけ。。
定刻少しすぎにはじまったのですが、もの静かで大変紳士然とした知的な雰囲気そして強い信念を感じさせる雰囲気。大変、姿勢がいいの。演奏中、トランス状態になったときも姿勢のいいままで動きます。
ほとんどの曲が彼の左手のかすかな動きからはじまって、それで他のメンバーは演奏曲がわかるような感じだった。。
ミニマルな反復フレージング。。そこから3人の無機的で一見バラバラの音が 次第にくっつき増幅されて、得体のしれないものに変容して行く。みえない大きなエネルギーの塊のようになって客席に襲いかかってくる。
精密で幾何学模様をしきつめたような知的クールな世界だけど、演奏そのもは物凄いエネルギーが爆発していてかなり熱い世界。
高速のフレージングの嵐の中で ものすごい一体感。
どの曲でも後半になると演奏前の物静かな雰囲気とは一変で、ピアノに乗りかかるように(キースのようでは無いけど結構動きます)音圧があがって彼自信も神がかった状態に。
そして、ピアノの繊細で不思議なリズムに こともなく反応するマーカスギルモアのテクニックは誰もを圧倒する。その両方のリズムを難なく身体に吸収して正確にリズムを刻んで行くベースもすごかったですっ!
めちゃめちゃ難解な世界なのですが、はじめからおしまいまで まったく 飽きませんでした。わたしは後半は意識をがぶっ飛んでて、リズムとまったく関係なく身体がゆらゆら揺れ始める「あぶないおばちゃん」となってしまいました。。汗
自分が、演奏者でなくてよかったです。拍子とかわからんでも気にならないもん。。
西尾ドラマーにそして、タワーレコードのインタビューの内容が素晴らしいとおしえてもらいました。
Vijay Iyer interview&text : 高見一樹
(ただし、この中で修士論文と書かれているのは、博士論文だということです)
2セットきけばよかったな。。心から後悔したのでした。あ、ECMで来週このトリオでレコーディングするらしいです。
ちなみに、ヴィジェイたちは最終公演後もかなり精力的に活動しまくってたそうです。
バンド乱入とか、、築地寿司とか。。バンド乱入????
ええと、高レベルでルーティン化したMike Sternバンドもいったんです。ベースのドーキーすごくかっこ良かった。。書けるかな。。書けたら。。ねえ。。って、既にいろいろヤバいことになってるので、、ムリかもね。
んじゃ、退散♪
追記
なんと、ヴジェイアイヤートリオは、毎日のように終演後に朝まで活動してたらしいです。
って、昼間寝ればいいのか。。笑
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コメント
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おーいえい。そうです。まさに、拍子わからんでも気にならないんですよ。それは、彼の博士論文にも同じことが書いてあるのよ。そして、なんか関係ないタイムが脳内に湧き出てカラダがゆらゆらするの。同じ同じ。ハンクジョーンズみたとき、ふつうの4拍子なんだけど、踏んでる足がどうみてもまったく関係ないビートなの。同じ同じ。
投稿: にしを | 2014年6月21日 (土) 23時15分
たびたびすいません。彼の音楽は、知ってる曲だから楽しい、とか、拍子がわかるから楽しい、とか、そういうレベルから、聴いている人を一段レベルアップさせてくれるんです。
投稿: にしを | 2014年6月22日 (日) 01時24分
にしをさま、、
いっぱいレアで楽しい話をありがとうございます。
写真も、よかったですよ。
しかし、すごいお友だちですね。
どうも、説明すると難しいし、音源とか小難しいし、、なかなか、人に勧めにくいのですが、、
ライブ体験して、ものすごい圧倒感にびっくりしました。
仰るように、聴く側には頭はいらない音楽ですよね。素晴らしかったです。
来日したら、また、行きたい!って、大声でいえますわ。
いろいろ情報もありがとうございました。
あのリンク貼っておきました。
投稿: Suzuck | 2014年6月24日 (火) 20時05分
そんでもって、あの生体験のあとで彼らのCD聴いてみてください。ものすごい実在感です。なぞの体験ができます。本来、レコードってのは、街にやってきたDukeEllingtonとかのあまりにすばらしい生音を、追体験したくて作られ売られたものです。その、録音芸術というものの本来の姿を味わえるよ。いまのうちだ!
投稿: にしを | 2014年6月25日 (水) 00時42分
にしをさま、、
ヴィジェアイヤーファンを増殖すべく、1枚は貸し出し中です。
しかし、まだ、たくさんもってますので、あとで追体験いたしますねー♪
いろいろ、どうもありがとう!
わたしの提案もいいでしょ?
投稿: Suzuck | 2014年6月25日 (水) 12時58分
はい!すばらしいご提案だとおもいます!
投稿: にしを | 2014年6月25日 (水) 21時20分
にしをさま、、
いろいろと、ご協力ありがとうございます。
でも、追体験はまだでござる。。汗
投稿: Suzuck | 2014年6月26日 (木) 12時50分